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リフトを使って手軽に百名山「武尊山」残雪期登山

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武尊山(ほたかやま)

・標高:2,158m

・所在地:群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村

・日本百名山

・冬は「川場スキー場」のリフトで標高1,840m位まで楽に移動できる

・例年11月~4月上旬は積雪期

 

「武尊山」は群馬県の北部にある日本百名山で、「上州武尊山」とも言われます。夏ももちろん人気の山ですが、冬になると「川場スキー場」のリフトを利用して標高差や距離を短縮することができます。

この日は3月上旬で残雪期に突入した頃。積雪期に比べるとだいぶ雪が少なくなっていましたが、予報は晴天確実!だったので急きょ登る山を変更して行ってきました。

 

この日の山行記録

 

 

 駐車場情報

「川場スキー場」の立体駐車場です。立体駐車場の利用には駐車料金が1,000円掛かります(2021年3月時点)。

 

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スキー場の施設なので、トイレはもちろんのこと、飲料の自販機もありますしロッカーや更衣室もあります。帽子やゴーグル・サングラスなど小物を忘れた場合も買うことができます。自分も2年前に帽子を買いました(笑)

 

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7階にあるチケット売り場の左横にツアーデスクがあり、登山者はこちらで手続きします。登山届とココヘリレンタル票に記入し、窓口へ持って行きます。

 

川場スキー場から登山する場合は「ココヘリ」の携帯が必須化されたので、リフト料金2,000円(500円×4回分)+ココヘリレンタル代1,100円がかかります。また、リフト券はICカードなので保証金500円もかかります。トータルで3,600円を支払いますが、下山後にICカードを返却すると保証金500円は戻ります

(注.2021年3月時点の料金です)

 

※登山届は「コンパス」などのオンライン登山届では受け付けてもらえないので、川場スキー場の専用用紙に記入が必要です。

 

※ゲレンデを歩くことは禁止されているので、下山分のリフト料金を節約するということはできません。ただし、スキーやボードで滑り降りることは可能なので、その際は登山届にその旨を記載して、窓口で伝えれば下山分のリフト料金1,000円をカットできます。もちろん、板やブーツなどを持って行きましょう。

 

※ご自身で「ココヘリ」を契約している場合は、窓口で登山届と一緒に端末を提示するとココヘリレンタル代はかかりません。

 

 

この日のコース(ピストン)

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桜川エクスプレス ⇒ クリスタルエクスプレス ⇒ 剣ヶ峰 ⇒ 武尊山山頂(沖穂高) ⇒ 剣ヶ峰 ⇒ クリスタルエクスプレス ⇒ 桜川エクスプレス

 

往復距離:5.0km 累積標高差:(上り)560m(下り)560m

標準コースタイム(夏期)は、往路2時間00分、復路1時間20分です。

冬期(雪山)のコースタイムは一般的に夏期よりも長くかかります。積雪量や天気によって大きく影響されるので、余裕を持った計画を立てましょう。

 

※リフト利用分の距離や標高差、時間は含まれておりません

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

リフト ⇒ 剣ヶ峰

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諸々の手続きと準備が済んだらゲレンデに出ます。まずは写真中央の「牛乳石鹸」のデカい看板がついたリフト「桜川エクスプレス」に乗ります。当たり前ですが、リフトに乗る時はアイゼンやワカン、スノーシューを履いてはいけません。

 

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ココヘリ端末は失くさないようにバックパックのポケットにしまいました。リフト券のICカードはリフト乗り場の自動改札を通るために左腕か左胸のポケットに入れておきます。

そんなに頻繁に乗るわけでは無いので、左側にポケットが無い場合は、その都度取り出してゲートでカードをかざしてもよいでしょう。ただし、どこにしまったのか分からなくならないように気をつけましょう。

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リフトに乗って一気に標高を上げて行きます。いや~楽ちん!

 

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「桜川エクスプレス」のリフトを降りたら、次に左手にある「クリスタルエクスプレス」のリフトに乗ります。滑る人の邪魔にならないように端っこを歩きます。

 

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2本目のリフト。スキー場のリフトやロープウェーに乗ると、これから山に登るよりも「滑りたい...」という欲望が出てきてしまうのは自分だけではないはず(笑)

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終点が近づくと、右手奥に山頂(沖武尊)が見えてきます。雪がだいぶ少なくなっているのが分かりました。

 

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2本目のリフトを降りて右手に進むと、ロープが張られた先に登山口があります。その付近でアイゼンを履くなど登山準備をする人たち。

帰りにスキーやボードで滑り降りる場合は、ここで板をデポして行く人が多いです。

 

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コース外の危険エリアに立ち入らないように設置されている看板。初めて見た時は衝撃を受けましたが、最近は他のスキー場でもこんな感じで視覚に訴える看板が増えてきましたね。

 

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滑りたい...いや、今日は登山です。

 

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ここからスタート。ちなみにこの日の道具は長爪アイゼンとトレッキングポール、念のためピッケル、ワカン。

 

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まずは尾根に上がります。尾根に上がって少し進むとこのように開放的なコースに出ます。

 

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左手を見ると谷川連峰や朝日岳、巻機山など名峰の数々。過去2回来たときは、終始ガスガスというか吹雪いていたので全然分かりませんでしたが、序盤からこんなに良い景色なんですね~。

 

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景色を眺めながらの急登。雪は締まっていて踏み抜きもありません。

 

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でもいくつかクラックあり。位置や深さは危険な感じではありませんでしたが、さすがにハマるのは嫌なので気をつけて歩きます。

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最初の急登を乗り越えると少しなだらかな道が続きます。

 

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次はあの先の「剣ヶ峰」へ。

 

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途中に祠がありました。過去2回では見ていないので、雪がそれだけ多かった時期に登っていたのでしょう。「そういえばあの時はラッセルしたなぁ。きつかったなぁ。」等と思い出しながら快適な歩きを実感します。その時も友人がほとんど先頭を頑張ってくれたのですが(笑)

 

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「剣ヶ峰」への急登。アイゼンがよく効いて登りやすかったのでピッケルは使いませんでしたが、雪の状態次第では使った方が安心なので持って行くとよいです。

 

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「剣ヶ峰」に到着。幅が狭いので、すれ違う時は気をつけましょう。混んでいる日は滞在時間をなるべく短めにしましょう。

 

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「剣ヶ峰」で標高2,020m。山頂(沖武尊)が2,158mなので、単純標高差だけ見るとあとちょっとなのですが、ここまではあくまで序盤です。ここからいくつかのアップダウンを重ねていきます。

 

 

剣ヶ峰 ⇒ 武尊山山頂(沖武尊)

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「剣ヶ峰」から「沖武尊」へ向かいます。「剣ヶ峰」から一旦下りますが、直下はけっこうな急坂なので気をつけて下りましょう。

 

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下ってきたところから「剣ヶ峰」を振り返るとこんな感じ。

 

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ここからいくつかのアップダウンを繰り返します。

 

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雪庇を避けるように歩きます。

 

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ちょっとした急登があり、気温も上がってきたのでとても暑くなってきた頃。

 

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急登を越え、なだらかで広々とした道になりました。この先はまた山頂下の急登があるので、ここでアウターだけでなくミドルウェアも脱ぎ脱ぎ。

 

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涼しくなった体でそんな急登も一気に登ります。登ったところから歩いてきた道を振り返る。

 

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そこからちょっと登ると武尊山山頂に到着。

 

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武尊山山頂(沖武尊)の標識。標高2,158mです。

 

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登っている途中から周辺の景色が素晴らしかったのですが、山頂はそれらがぐるっと眺められる360°のパノラマです。手前に見えるのは前武尊。その奥には皇海山も見えます。

 

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燧ヶ岳、至仏山など尾瀬の山も。

 

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平ヶ岳や巻機山など越後の山々も。

 

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谷川連峰も。

 

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山頂の景色を堪能したので、その先の中ノ岳方面へ少し下ります。奥の方には日光白根山が見えます。

 

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ちなみに、中ノ岳へは行かず途中にある「日本武尊(やまとたけるのみこと)像」を見るだけです。お分かりでしょうか?写真中央の岩の横に立つ像が。

 

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まるで周辺の自然や人々を見守るように立つ「日本武尊像」。

 

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正面にまわってみました。シブいっす。

 

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ということで?満足したので中ノ岳には行かずに山頂へ戻ります。

 

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山頂は広いので沢山人がいても大丈夫です。山頂方位盤もあるので、山座同定しながら景色を楽しむことができます。 

 

 

 

武尊山山頂(沖武尊) ⇒ リフト

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さて、では登ってきた道を戻って下山します。

 

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下りも当然アップダウンがあります。奥に鋭く尖った「剣ヶ峰」が見えます。

 

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こんな青空の中で登れる幸せを噛みしめながら帰ります。

 

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あぁ、もう剣ヶ峰に着いてしまう。

 

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剣ヶ峰へ戻る途中の急登。

 

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この日はアイゼンがよく効いていたので、結局ピッケルの出番は無し。雪がガリガリの時はピッケルあるとよいので、持って行くのをおススメします。

 

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剣ヶ峰まで戻ってきました。

 

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山頂方面を振り返る。

 

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スキー場が見えてきました。左へ下ります。ちなみに右へ伸びているトレースは「高手山」方面。

 

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ゲレンデ横まで下りて、アイゼン等のギアを外してバックパックにしまいます。

 

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帰りのリフトは係員の誘導に従って乗ります。スノーモービルかっこいいなぁ。乗ってみたい。

 

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帰りも2本のリフトを乗り継ぎ、楽々下山。

 

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無事に戻ってきました。おしまい。

 

冬の武尊山の感想

冬の「武尊山」はスキー場のリフトで標高を稼げるのと、天気が良い日は序盤から絶景が楽しめるのでとても人気があります。リフトやココヘリ料金などお財布には厳しいのですが、楽して登れるのですし、スキーやボードを楽しむのにリフト1日券買うよりは安いです(笑)リフトの最終時間に間に合うように下山しましょう。

ちなみに急登箇所もいくつかあるので、ピッケル使用の練習に訪れる雪山初心者も多いそうです。今回のように残雪期だと天気も安定することが多く、積雪量も多くないです。厳冬期の天気が悪い日に登るとけっこう過酷な登山になるので、初心者は避けた方がよいでしょう。

 

 

 

この日持って行った主な道具

ペツル(PETZL) クランポン イルビス(IRVIS)

ペツルの10ポイント長爪クランポン(アイゼン)です。後ろコバがあるブーツに対応。クランポンのベイルを交換することで、前コバのあるブーツにも対応できます。

 

前後にコバの無いブーツの場合はこちら。

 

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) アルパインゲイター

生地がしっかりしていて、少しぐらいアイゼンの爪が擦れても破れません。ベルクロだけでなくジッパーが付いているので、雪や水の侵入をしっかり防ぎます。ベルトの調節もしやすいです。

 

グリベル(Grivel) ピッケル ネパールSA・プラス

初心者におススメのストレートシャフトのピッケル。ヘッドカバーやリーシュ、石突カバーも付属しています。

 

MAGIC MOUNTAIN 登山用 アルミわかん ラッセル2

シンプルなアルミフレームのワカンです。ワカンはスノーシュー程浮力はありませんが、軽量なのと小回りが利くので、急坂や細道の多い雪山登山に適しています。

 

SHOWA GLOVE TEMRES 02 winter ブラック

作業用グローブで実績のあるショーワグローブによるアウトドア防寒グローブ。安くて防寒性に優れています。雪の里山登山に最適です。「01 winter」にカフやストラップが付いてさらに便利になっています。

 

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