キナバル山(きなばるさん)
・標高:4,095m
・所在地:マレーシア サバ州
・入山には現地ガイドの随行が義務付けられている
・標高3,200m地点に山小屋があり、食事もできゆったりと宿泊できる
・一年中登れるが、降雨量の少ない2月から5月頃が最適期
初めての海外登山、マレーシアの「キナバル山」に登った2019年の記録です。前編は登頂までを書きました。前編からだいぶ時間が経ってしまいましたが、後編として下山時の景色から、下山後の観光をちょっとだけ紹介。
▼前編はこちら▼
今回のコース
ティンポホンゲート ⇒ ラヤンラヤン小屋 ⇒ ラバンラタ小屋(宿泊) ⇒ サヤサヤ小屋 ⇒ キナバル山山頂(ロウズ・ピーク) ⇒ サヤサヤ小屋 ⇒ ラバンラタ小屋 ⇒ ラヤンラヤン小屋 ⇒ ティンポホンゲート
往復(周回)距離:16.1km 累積標高差:(上り)2,290m(下り)2,290m
※標準コースタイムは不明です
※往復距離と累積標高差は概測です
キナバル山山頂から下山
キナバル山(ローズピーク)山頂からのご来光。富士山山頂からのご来光とはまた違う景色の雄大さを感じます。それと、富士山のように人が多すぎないのが良いです。
徐々に明るくなってきて、山頂周辺の景色も見渡せるようになってきました。
ゴリラの顔に似ているというセント・ジョーンズピーク。ゴリラの顔には見えませんでしたが、ゴリラのようにゴツい感じ。
明るくなって分かりましたが、花崗岩で形成された岩ばかりの山肌が広がっています。こんな所を登って来たのかー。
鋭利に尖った峰はサウスピーク。
暗いとつまづきそうな岩だらけの道ですが、だいぶ明るくなってきたので下山開始。
広大な岩場なのでどこを歩けば良いのか分からなくなりそうですが、ロープ沿いに歩いて行くのが良いそうです。
山頂付近は植物も多少生えていますが、ひたすら岩盤上を歩いていきます。
横から眺めるサウスピークがカッコいい。
山頂から標高差300m程下ってきたこのポイントで、ヴィアフェラータのコースと合流します。ここで標高3,776mということは富士山山頂と同じですね。
下山後にヴィアフェラータの写真を見せてもらいましたが、面白そうだったので次回登る機会があればチャレンジしてみたいと思いました。
しばらく階段が続きます。
広めのしっかりした階段で安心して登り下りできますが、階段がなければなかなか危険な道でしょうね。
登りでは全く見えなかった小屋や麓の景色も良く見えます。
下から見上げるとこんな感じ。荒々しい岩壁ですが、整備された階段のおかげでとても登り下りしやすかったです。
下山後~翌日の観光
小屋に戻ってきました。
ラバンラタ小屋に戻り、軽めの朝食をとりました。その後、荷物をまとめて往路と同じ道で下山。
これまではゆっくりペースで歩いていたのに、なぜかここから先は山岳ガイドさんが結構サクサク下りて行ったので、写真をほとんど撮れず(笑)
下山後、キナバル国立公園の「バルサムレストラン」でドリンクを飲みながら休憩。
キナバル山登頂証明書をもらいました。
休憩後、マイクロバスに乗ってホテルまで送ってもらいました。疲れていたので帰りのバスでは爆睡(笑)
夜はコタキナバルの海鮮レストランで、ツアーメンバーと「お疲れ様会」。
食べかけの写真ですみません(笑)料理はどれも美味しかったです。
かわいい猫がおこぼれを狙っていました。塩分が強すぎるのであげませんよ。
翌日は昼過ぎまで自由時間。ホテル周辺を徘徊してみました。
見たことのあるお店もありますね。
信号が少ないので、車が途切れるのを待って道路を横断するのですが、これがなかなかスリリング。
土産物を買いにサンデーマーケットへ。
色々と見て周りましたが、土産に良さそうな物が見つからず。暑かったので、搾りたてのフルーツジュースを買って飲んだだけ。
結局、観光客向けのお店を何軒か回って土産物を調達。
午後は再びホテルからツアーのマイクロバスに乗って2時間、クリアス川のクルーズ観光「Klias River Cruise」へ。
異国情緒溢れる建物の中でクルーズ船の時間まで待ちます。
待ち時間の間にイブニングハイティー。食べたことの無いスイーツでしたが、なかなか美味しかったです。
ここではテングザルやワニなど日本に生息していない動物が沢山見られるそうな。
猫が普通に何匹も店内を歩いていました。猫好きにはたまらないです(笑)
それでは出航~。
マングローブの中を流れる川。テングザル等の動物がいると船を停めて近づいてくれます。
テングザルがいました!ズームがあまり効かないカメラだったのでかなり粗くなってしまいました。目で見た方がはっきりと長い鼻がよく分かりました。あと、シルバーリーフモンキーも見かけました。
一度戻って、日が暮れるまで再び待機。この時に夕飯を食べた気がするんだけど、写真が残っていませんでした。
再びリバークルーズへ。今度は蛍を見に行きます。
蛍は沢山見れたのですが、自分の持って行ったしょぼいカメラでは全然撮れず...とりあえず月だけ撮っておきました(笑)
リバークルーズ、最初はあまり期待していませんでしたがとても楽しかったです。
その後、コタキナバル空港へ送ってもらい、夜のフライトで成田空港へ帰りました。
キナバル山とサバ州観光の感想
きっかけは富士山より高い山に登りたいという単純な理由でしたが、「キナバル山」は登ってみてとても楽しく、充実した山行でした。登山道は登りやすく、日本で見たことの無い植物や近くで動き回る小動物を観察するだけでも楽しめます。
山頂付近では景色が一変し、花崗岩で覆われた迫力ある岸壁と奇岩の数々に目を奪われます。朝陽が昇った後に広がる景色はまるで異世界にいるような光景でした。
1日の登山者数が制限されているので大混雑することがなく、山小屋の食事も美味しく、ゆったりとベッドで寝られるのが癖になりそうなぐらい快適でした。
また、サバ州の観光も少し楽しめたのが良かったです。個人手配で登るのも良いですが、ツアー会社の手配で登山や観光を安心して楽しむのも良いと思います。当時の自分は山だけ登れればいいやという感覚でしたが、それ以降は各地の食事、温泉、時間があれば観光も楽しむようになりました。
また機会があれば登りに行きたいと思える山で、初めての海外登山におすすめです。次回登ることがあれば、ヴィアフェラータにチャレンジしてみたいです。