国上山(くがみやま)
・標高:313m
・所在地:新潟県燕市
・国上寺や朝日山展望台、千眼堂吊り橋などがある
・ビジターセンターまで車で行く最短ルートで登れば、山頂まで30分程度で着く
・山頂からは日本海を望める(ただし、見晴らしはさほどでもない)
・例年12月中旬~2月は積雪期となる
「国上山」は金属加工業の盛んな新潟県燕市にある里山です。
歴史ある「国上寺(こくじょうじ)」や展望台と吊り橋、麓には道の駅や温泉など登山以外でも色々と楽しめます。
登山初心者の人や、短時間でちょっとハイキングしたい時にはちょうど良いお山です。
国上山のレポは2019年4月に書いていましたが、”イケメン官能絵巻”(後述)が設置された後に改めて写真を撮りに訪れてみました。
※前回の記事や写真をいくつか差し替えています。
駐車場情報
国上山は、燕市にある「道の駅 国上(くがみ)」から登るのがおススメです。道の駅なので広い駐車場があり、きれいなトイレもあります。2022年7月にリニューアルして、さらに便利に楽しめる施設になりました。
※道の駅より標高の高い「燕分水ビジターセンター」まで車で行けるので、体力に不安のある人はそこから登山を開始するのもおすすめです。
この日のコースと登山口情報
この日は道の駅からスタートし周回するコースでした。
道の駅 ⇒ 酒呑童子神社 ⇒ 展望台 ⇒ ビジターセンター ⇒ 国上寺 ⇒ 国上山山頂 ⇒ 蛇崩 ⇒ ちご道出合い ⇒ 酒呑童子神社 ⇒ 道の駅
まずは併設の「てまりの湯」を左から巻くように山の方へ歩きます。
すると、五重塔のある「酒呑童子(しゅてんどうじ)神社」が見えてくるので、そこへ向かいます。
登山開始~ビジターセンター、国上寺まで
「酒呑童子神社」の裏から登山開始です。
緩やかな登りから始まります。お地蔵さんに挨拶していきます。
5分ほど坂を上ったところで「こもれび広場分岐」に出ます。案内図があるので道を確認していきましょう。この日は、「朝日山展望台」経由で向かう予定なので、道なりに進みました。
なだらかなアップダウンを繰り返していきます。
しばらくすると車道に出ます。車道を挟んで向かい側に登山道が見えるので、車に注意しながら渡ります。
計3回車道を横切ります。
ここが3つ目の車道横断。この先は「朝日山展望台」のある公園です。
展望台に着きました。道の駅からここまで、標準コースタイムで30分ちょいです。
展望台からは越後平野と大河津分水路が見渡せます。公園になっていて、ブランコや滑り台もあります。桜や紅葉の季節には沢山の人が訪れます。
「千眼堂」の吊り橋があります。
公園にはトイレもありますが、冬期(12月~2月)は閉鎖されています。
ビジターセンターへ向かいます。車道の向かい側に「国上山登山口(ちご道入口)」という標識が立っていますが、この日はここから入らず、「国上寺」の方へ。
ビジターセンター前まで車で来ることができるので、最初はここから登山を始めるのも良いかもしれません。冬期(12月~2月)はビジターセンターも閉鎖されています。
「国上寺(こくじょうじ)」へ向かいます。
本堂の壁には話題となった”イケメン官能絵巻”が!
この絵巻設置には賛否両論ありますが、全国ネットでも取り上げられたこともあり、話題性としては成功だったようです。休日ということもあり沢山の人が見に来ていました。
それ以外にも、「国上寺」には色々と見どころがあるので、時間があれば巡ってみるとよいですね。
国上寺~国上山山頂まで
登り再開します。本殿の右奥に進むと、登山道入り口があります。
しばらく階段道を登っていきます。
弥彦山脈には熊がいないので比較的安全ですが、イノシシはしばしば目撃情報があるので注意してください。
階段が続きます。
「国上寺」から15分くらいで五合目に到着します。ベンチもあります。
迷いようのない登りやすい道が続きます。
ここまで来たら、山頂まであともうちょっとです。展望台と書かれた方向に進むと、大河津分水路が臨めますが、さほど見晴らしは良くないです。
しばらく登ると山頂が見えてきました。
国上山の山頂(標高313m)に到着です!ベンチがいくつかあるのでまったり休憩。
山頂からは日本海側が見えます。ただし、草木があり見晴らしはそれほど良くはありません。
山頂で休憩します。この日はカップ麺とコーヒーです。サーモスの山専ボトルは長時間保温が効くのでとても便利です。スノーピークのチタン製ダブルマグも冷めにくいのでお勧めです。
下山開始~ちご道出合いまで
休憩も終わったので下山します。来た道とは逆側の「蛇崩(じゃくずれ)コース」から下りました。
途中、分岐が現れます。左へ行くと「黒滝城趾」や「雨乞山」、「弥彦山」へ向かう道です。この日ははそのまま道なりに進んで下山。
祠のある分岐は左の方向へ。
「蛇崩」と呼ばれるポイントが現れます。
「蛇崩」の辺りからは「雨乞山」や「弥彦山」が見えます。
蛇崩から少し下ったところに何か所かベンチがあります。
ひたすら下っていくと、分岐に出ます。右側のビジターセンター方面(ちご道)へ向かいます。左に行くと弥彦村方面です。
ビジターセンター方面へ。
ここから先は下りだけでなく、ちょっとしたアップダウンを繰り返します。
お地蔵さんがあります。
車道下を通るトンネルを何か所かくぐります。
年中湿ってドロドロの階段。滑る人が多いので気をつけましょう。
3つ目のトンネルが見えたところで「ちご道出合い」の分岐があるので、左に曲がって「こもれび広場」方面へ向かいます(下図の黄線)。
なお、左へ曲がらずに真っ直ぐ進むとビジターセンター前に出ます(上図の赤線)。
ちご道出合い~道の駅まで
ビジターセンターには寄らず、「こもれび広場」経由で帰るルート。一度車道に出て、向かい側の登山道へ入ります。
途中、見晴らしの良い場所があります。
こもれび広場。
最初の分岐に戻ってきたので、左側へ進んで道の駅へ戻ります。
酒呑童子神社を通り、道の駅へ。無事下山完了しました。おしまい。
道の駅 国上
2022年7月にリニューアルした「道の駅 国上」をちょっと覗いてみました。屋外にはデイキャンプ場やフードコンテナ等ができていました。人気の足湯はちゃんと残っていました。
屋内にはこれまでどおり地元産の食材や食品が売られていましたが、何だか内装も商品もオシャレになった印象。
近年のアウトドアブームで注目度が高まっている燕市発メーカーのアウトドアグッズ等も売られていました。
この他にも色々と新くなったポイントがありますが、閉店間際に立ち寄ったので全部は見ることができず。今度はもっと早い時間帯に訪れてみたいと思います。
国上山の感想
国上山は標高が低く、歩きやすい道のため初心者におススメの里山の一つです。雪が積もった時は、雪山初心者の練習にも良いと思います。
また、国上寺や朝日山展望台、千眼堂吊り橋、ビジターセンター、道の駅国上などの”立ち寄り所”も多く、登山以外でも楽しめます。お近くに来られた時はぜひ行ってみてください。
国上山下山後に立ち寄る温泉
「てまりの湯」道の駅に併設されているので、下山後すぐに温泉へ入れます。
この日使用した主な道具
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
通称「山専ボトル」。暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくく、冷たい飲み物は温くなりにくい。結露も出にくい。チタン製のため軽量。