水沢山(みずさわやま)
・標高:1,194m
・所在地:群馬県渋川市
・別名「浅間山(せんげんやま)」
・「水澤観世音(水澤寺)」を起点に登ることができる
・麓には日本三大うどんの「水沢うどん」のお店が沢山ある
さて、今回も天気の悪い新潟を抜け出し、晴れを求めて群馬県へ(笑)
新潟の登山仲間でも雪山は登らないという人は割と多いので、冬になるとそういう人たちと関東方面へ行く機会が増えます。特にお隣の群馬県は比較的近く天気も安定していることが多いので、とてもありがたい存在です。面白い山も多いですしね。
さて、今回登った「水沢山」は、前回紹介した「子持山」からちょっと南に移動した地点にあります。榛名山の東端にある外輪山です。
駐車場情報
駐車場は、群馬県渋川市伊香保の「水澤観世音(水澤寺)」の広大な無料駐車場を利用させてもらいました。400台位駐車可能だそうです。大きな公共トイレもあります。
なお、この駐車場はあくまで「水澤観世音」専用駐車場なので、利用する場合は参拝したり、敷地内の売店で買い物をするなどしましょう。
【公共交通機関で行く場合】
JR渋川駅や高崎駅から群馬バスで行けます。
この日のコース
駐車場 ⇒ 水澤観世音(水澤寺) ⇒ お休み石 ⇒ 東の肩 ⇒ 水沢山山頂 ⇒ 東の肩 ⇒ お休み石 ⇒ 駐車場
往復距離:4.2km
累積標高差:(上り/下り)620m/620m
このコースでの標準コースタイムは、上り2時間00分、下り1時間20分だそうです。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場~水澤観世音(水澤寺)~お休み石
登山前に水澤観世音(水澤寺)へ参拝しに行きました。地元の野菜や果物、土産物を売っている店なんかもあります。
まずは大きな「大和の鐘」があります。一突き100円だそうです。
「十二支守り本尊」
「六角堂」。中の台座を心を込めて3回廻すと、お願いごとが叶うそうです。
ご本尊です。その昔、伊香保姫を救ったという伝説があり、安産や子育てにご利益があるとか。水澤観世音をもっと詳しく知りたい方は、下のリンクをご参照ください。
本殿奥にあるこの階段を上がって行きます。
山頂まで「約2時間」が標準コースタイムです。
石の階段を上りきると「飯縄大権現」の社殿があります。
社殿の奥の道を進みます。
途中、東屋があります。まだスタートしたばかりなので寄りません。
ゆるゆる登って行くと、T字路に出るので左へ進みます。なお、右へ進むと駐車場へ戻れます。
杉林に囲まれた舗装路を登って行きます。
右手に登山口が現れます。ここからようやく山道歩き。
登山道は階段が整備されていて登りやすいです。
「登山者心得」と書かれた看板が設置されています。当たり前のことですが、きちんと守って周囲に迷惑をかけないようにしましょう。
広めのスペースと丸太のベンチがある休憩ポイントがあります。天気が良く、意外と急登が続くので上着を脱ぎました。
しばらく緩やかな坂が続きます。
徐々に坂が急になってきます。
水沢山のお楽しみポイントの一つ、「お休み石」に着きました。
腰を掛けられる石や丸太のベンチがあります。
ここはヤマガラが集うポイントになっています。
けっこう活発に動き回るので、なかなかうまく写真を撮れません。自分が下手くそなだけという説がありますが(笑)
↑さん太 (id:sunsun_fine)さんのブログのように上手に鳥の写真が撮れるようになりたいものです。
手のひらに餌を置いて静かに待っていると、乗って食べてくれたりします。すぐに飛び立ってしまうので、動画で撮影したものをキャプチャ。
お休み石~水沢山山頂
さて、手乗りヤマガラを楽しんだので再び登り始めます。駐車場から山頂までの距離としてはちょうど半分です。
「お休み石」から先は急登が続きます。整備されていますが、足場の悪い箇所や段差の大きな箇所も増えてくるので、気をつけましょう。
岩の多い箇所もあります。
なだらかな道もちょっとだけありますが、他はひたすら登って行きます。
ぐいぐい登って行くと、石仏が沢山見えてきます。
「東の肩」と呼ばれるポイントに到着です。
「東の肩」は見晴らしがよく、「赤城山」や渋川市の街並みが見渡せます。柵などは無いので、あまり前に出過ぎて落ちないように景色を楽しみましょう。
石仏は12体あります。山頂まであと400m。ここからは比較的なだらかなアップダウンを繰り返して山頂へ向かいます。
なだらかな稜線歩き。涼しい風も吹き、火照った体を冷やしてくれます。
少し下ります。枯れ木の先の方に見えるのが山頂です。
山頂手前の峰。少し広めのスペースがあります。
ここも見晴らしが良く、高崎市方面が見渡せます。
その峰からまた少し下って、山頂へ登る感じです。
山頂手前でちょっと岩の多い急登があります。
この岩で道が分かれます。山頂方面は左ですが、右の方へ進みます。
右の方へ行くと祠が2つあります。その後方に道が続いています。
左の進む道とすぐに合流するので、結局どちらに進んでもあまり変わらないです。
なだらかな道を進むと山頂が見えてきます。
「水沢山」山頂(標高1,194m)に到着!
水沢山山頂~駐車場
水沢山の山頂はあまり広くありませんが、見晴らしがとても良いです。
「榛名山」を構成する山々が見えます。ちょっと離れていますが「水沢山」も榛名山の外輪山の一つです。
山頂には方位盤もあるので、山頂から見える山を眺めて山座同定を楽しみましょう。
「赤城山」は遠くから眺めるとその裾野の長さがよく分かります。日本では富士山に次いで2番目の長さだそうです。
遠くにうっすらと富士山も顔を覗かせていました。
渋川市の街並みがよく見えます。
新潟県はどんより曇り空続きだったので、青空でとても気持ちが良かったです。山頂で温かいコーヒーを飲みながらしばし景色を堪能。
それでは下山します。この日は登ってきた道をそのまま下ります。
「東の肩」へ向かうなだらかな道、とても好きなポイントです。
「東の肩」は下山時も足を止めて景色を眺めたくなります。
道が整備されているので下りも快適。ひたすら下り坂なので、すれ違いが無いとついついスピードが上がってしまいます。
写真を撮る間もなく登山口に戻ってきました。
杉林に囲まれたまっすぐな舗装路。
昼近くで水澤寺(水澤観音)には人が沢山いると思われたので、帰りは駐車場へ直接戻れる道へ。
駐車場裏の紅葉はさすがにもう散ってしまっていましたが、その落ち葉が積もって芝が赤く染まっていました。
この後、水澤観音の売店で『観音いちごまんじゅう』を、上州物産館で『水沢うどん』を買って帰りました。おしまい。
水沢山の感想
「水沢山」は見晴らしが良く登山道も整備されているので、初心者におススメの山の一つです。距離や累積標高差も初心者向けと言えますが、なだらかな道や休憩ポイントが少ないので、ガツガツ登ると結構すぐに疲れます。時間はあまりかからないので、のんびりと登りましょう。
ちなみにこの数日後に大雪で関越自動車道の立ち往生が発生。大雪の日は県境を越えるのを控えた方がいいですね。
この日使用した主な道具
ARC'TERYX(アークテリクス) Delta LT Jacket
登山中は暑くなって不要でも、休憩中にアウターの下に着られる薄手のフリースやダウンジャケットがあると良いです。バックパックに最低1枚は入れて行きましょう。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。夏には氷を沢山入れて持って行き、山頂でキンキンに冷えた飲み物を味わえます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。