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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

飯豊連峰の展望台「二王子岳」へ

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二王子岳(にのうじだけ)

・標高:1,420m

・所在地:新潟県新発田市、胎内市

・晴れた日の山頂からは飯豊連峰の眺めがとても良い

・三合目と山頂手前に避難小屋がある 

・例年12月~4月は積雪期

 

 「二王子岳」飯豊連峰の前衛峰として有名な山です。晴れた日には山頂手前の稜線や、山頂から望む飯豊連峰の高峰の景色が素晴らしく、新潟県を代表する名山の一つとして人気があります。

まだ残雪が少しだけある6月下旬に登ってきました。

 

 

駐車場情報

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二王子岳に登る一般的なコースは、二王子神社の前にある登山口からスタートします。登山者用駐車場は神社の裏側にあり、30台ぐらいは駐車できそうです。

★神社までの道には、すれ違い困難な細い箇所が何か所かあるので、運転が苦手な方は慣れている人に連れて行ってもらいましょう。

 

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神社周辺は神社の関係者および参拝者用です。登山者は裏側の登山者用駐車場を使用しましょう。

 

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登山口前にはテーブル&ベンチ、水場(洗い場)、トイレがあります。

 

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トイレは水洗で割ときれいです。山中にトイレは無いので、ここで済ませていきましょう。

 

この日のコース

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登山口 ⇒ 一王子神社(三合目) ⇒ 定高山(五合目) ⇒ 油こぼし(七合目) ⇒ 二王子岳山頂 ⇒ 油こぼし ⇒ 定高山 ⇒ 一王子神社 ⇒ 登山口

 

往復距離:11.0km 累積標高差:(上り、下り)1,210m

標準コースタイムは、上り4時間00分、下り2時間30分です。

※往復距離と累積標高差は概測

 

 

登山口 ⇒ 油こぼし

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登山口には注意書きの掲示板と登山届ポストがあります。登山届を出していきましょう。

 

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最初は平坦な道からスタートします。

 

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少しずつ坂道になっていき、緑も深くなってきます。

 

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渡渉ポイントも何か所かあるので、足を滑らせないように注意してください。

 

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20分ほど歩くと、一合目の標識があります。ここら辺からさらに勾配が上がってきます。

 

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大きな岩が増えてきます。苔がむしていて良い雰囲気の登山道です。坂道がきつくなってきますが、この雰囲気を楽しみながらのんびり登りましょう。

 

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神子石(みこいし)。女人禁制だった山に入った女性が石にされたという伝説。こういう伝説、色んな山で見聞きしますね。

 

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神子石の先に水場があります。水が冷たかったです。

 

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だんだん暑くなってきました。序盤なのに階段登りが既につらい(笑)

 

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三合目避難小屋に到着。ここの手前に「一王子神社」の石祠があります。

既に大汗かいていたので、休憩がてら長袖を脱いで半袖Tシャツだけになりました。三合目にも奥に水場があります。

 

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少し休んだので先へ進みます。

 

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五合目を過ぎないと遠くの景色がほとんど見えないです。ここはちょっとだけ景色が見える箇所。

 

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四合目~五合目の間、左側が切れ落ちている細い道があるので、路面が濡れている時は注意してください。

 

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五合目。ここは定高山(じょうこうさん)とか独標(どっぴょう)と呼ばれています。積雪量を測る柱が立っていて、少しスペースがあるので、混んでいなければ休憩していきましょう。

 

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ようやく遠くの景色と青空が見えました。写真では分かりづらいですが、先の方に見える奥の峰が山頂です。

 

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急な坂があったり

 

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なだらかな道に出たりしながら

 

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六合目です。うーんまだ山頂が遠い。

 

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でもここら辺からはっきりと山頂付近の赤い避難小屋が見えてきます。

 

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七合目付近の「油こぼし」と言われる坂があります。けっこうな急坂ですがお助けロープがあるので不安な人は使いましょう。登り下りの際は、他の人が通過したのを確認してから行きましょう。

 

 

 

 

油こぼし ⇒ 二王子岳山頂

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「油こぼし」を登りきると、見晴らしが良くなってきます。

 

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まだ残雪がありましたが、例年7月になると溶け切って完全に夏道になります。5月までは残雪がそこそこあるので、不安な人はチェーンスパイクやトレッキングポールがあると安心です。

 

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保護色化し過ぎていて、あやうく踏みそうになりました(笑)

 

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標識の文字が欠けていますが、ひっそりと「三王子神社」の石祠があります。

 

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もうここら辺からはのんびり稜線歩きです。

 

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ニッコウキスゲが少しですが元気に咲いていました。

 

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ヒメサユリも少しだけ健気に。

 

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これは避難小屋ではありません。雨量観測器とか何とか。

 

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「二王子神社 奥ノ院」

 

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「二本木山」への分岐がありますが、今日は行きません。

 

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山頂までもうすぐですが、なんか左側ドンヨリしてきた...

 

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避難小屋。雨や雪の時はとても心強い存在です。

 

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二王子岳山頂に到着しました!標高1,420mです。飯豊連峰の景色がドーン!と広がっています。

 

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この景色を見るために二王子岳に登っているようなものです。この日は山頂で飯豊連峰を眺めながら、ゆったりとお昼ご飯を食べました。

写らないようにしましたが、平日にもかかわらず沢山の人がいました。

 

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飯豊連峰の各峰の名称が書かれています。山座同定して遊びましょう。

この日はガスっていてほとんど見えませんでしたが、快晴の日は麓の景色もよく見えます。

 

 

 

 

二王子岳山頂 ⇒ 登山口

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景色もご飯も堪能したので下山します。

 

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最後にもう一度飯豊をパチリ。

 

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池塘にはまだ残雪がたっぷりありました。

 

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雪面を吹き上がる風が涼しくて気持ちよかです。。。

 

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ザレている坂道、下りの時は滑りやすいので気をつけましょう。

 

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油こぼしは下山の方が危険です。ゆっくり下りましょう。

 

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登山道を整備してくださっている方々がいて、油こぼしの下の階段がきれいに作り直されていました。フカフカで歩きやすかったです。ありがとうございます!

 

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シラネアオイもきれいに咲いていました。

 

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五合目通過。

 

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三合目の水場に寄ってみました。5月に来たら水芭蕉が沢山咲いています。

 

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杉林まで来たらもうほとんどゴール気分。

 

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天空の城ラピュタ感。

 

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登山口に到着です!登りは暑くて時間かかったけど、帰りはあっという間でした。

 

二王子岳の感想

二王子岳はそこそこの標高差と距離があるので、全くの初心者にはちょっと厳しい山です。でも、何度か登山経験を積んだらぜひチャレンジしてもらいたい山です。

山頂から眺める飯豊連峰の景色が雄大で素晴らしく、手前の稜線歩きもとても気持ちいいです。真夏に登ると序盤から蒸し暑さでやられてしまうので、比較的涼しい時期に登られることをおススメします。

 

 

下山後に立ち寄る温泉

二王子岳から下山した時にいつも寄るのは、「あやめの湯」です。露天風呂が無いのが残念ですが、源泉かけ流しで、体がとても温まる温泉です。

 

この日使用した主な道具

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。

 

「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。

 

 「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。