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大佐渡縦走(ドンデン山~金北山)で稜線歩きを楽しむ(1日目)

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ドンデン山(どんでんやま、どんでんさん)

・標高:940m(ドンデン山最高峰の尻立山の標高)

・所在地:新潟県佐渡市

・登山家の岩崎元郎による「新日本百名山」に選定されている

・正式名称は「タダラ峰」で、高原一帯をドンデン山と呼んでいる

・例年4月中旬~11月上旬までドンデン山荘が営業している

・通年利用可の大きな避難小屋もある

・例年11月下旬~3月は積雪期

 

佐渡島の北側にあるドンデン山金北山は、春の花が咲き誇るシーズン(4月下旬~5月末)に多くの登山者で賑わいます。その期間はライナーバスも運行され、登山口へのアクセスも良いです。しかし、そのシーズンが終わると登山者が減り、梅雨に入ると草木が伸びて登山道が荒れてきます。そのため、地元の方々が中心となって定期的に登山道の刈払いをされているとのことです。

 

その刈払いが終わったばかりで歩きやすくなった大佐渡縦走路で、1泊2日の稜線歩きを楽しんできました。1日目はドンデン山ハイキングの記録です。 

 

 

事前準備

①乗船券手配

佐渡汽船新潟港までは自家用車で移動するので、佐渡汽船の往復乗船券の手配だけ行いました。遠路から公共交通機関(新幹線や飛行機など)を利用して新潟へ来られる場合は、その分のチケット手配も必要になります。

 

② ドンデン山荘の予約

ドンデン山荘のWebサイトを見て、宿泊予約ページから予約します。日程が差し迫っている場合は、電話連絡した方が良いです。なお、決済は当日山荘で現金払いです。

 

③防衛省管理道路の通行許可届出

2日目に金北山から白雲台交流センターへ下山する際に防衛省が管理する道路を通る計画だったので、事前に自衛隊佐渡分屯基地へ通行申請の提出届け出を行いました。

2021年に確認した情報では、この通行申請が不要になったようです。ただし、代わりに「佐渡トレッキング協議会」への登山届事前提出が義務化されたようです。

 

「佐渡トレッキング協議会」のWebサイトに登山届の様式がPDFで掲載されているので、印刷・記入してFAXで事前届け出を行いましょう。FAXなんて持っていないよという人は、記入した登山届をPDF化するなどしてメールで送信することもできるようです。

 

佐渡汽船で新潟港から両津港へ

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まずは新潟市の佐渡汽船新潟港へ移動します。アクセス方法は佐渡汽船の下記ページを参照してください。

 

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チケットは事前にインターネットでクレジット決済していたので、当日は窓口に並ばずに自動券売機で発行しました。乗船の流れはこのページに分かりやすく書いてあります。

 

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往路はカーフェリー(約2時間30分)ではなく、ちょっとお高めのジェットフォイル(約1時間)で両津へ向かいました。ジェットフォイルは座りっぱなしなので船旅を楽しみたい人には不向きですが、何といっても早く着くのが魅力です。

 

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寝ていたらあっという間に佐渡(両津港)に着いてしまいました。

 

相川へ移動し、「北沢浮遊選鉱場」跡地で観光

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ドンデン山荘へ向かう前に、”佐渡のラピュタ”と言われる「北沢浮遊選鉱場」跡地に観光に行きました。路線バスで両津港から相川へ移動し(約1時間)、相川バス停から北沢浮遊選鉱場までは徒歩で行きます(約15分)。

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ちなみに、夜間はライトアップもしているそうですよ。

 

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観光後は再び路線バスで両津港ターミナルビルへ戻り、お昼ご飯を食べました。佐渡名物”ブリカツ丼”が美味しかったです。

 

タクシーでドンデン山荘へ

お昼ご飯も食べたので、両津港からドンデン山荘へ向かいます。ドンデンライナー(バス)が運行しているシーズンであれば1,000円で移動できるのですが、とっくに終わっている時期なのでタクシーで4,800円かかりました。4人ぐらいでワリカンできれば、ライナーとそんなに変わらないですね。

※料金は2019年時点の金額です

 

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両津港から約40分でドンデン山荘に到着です。

 

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山荘前にはテーブルとベンチがあり、テラスのような感じです。

 

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テント場もあります。テントはレンタルもできるらしいです。

 

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山荘からの眺めがとても良いです。両津港やすぐ横の加茂湖がよく見えます。

 

受付をしたら部屋にバックパックを置き、必要最低限の荷物(貴重品、水分、カメラなど)を持ってドンデン山のハイキングに行きました。

 

 

 

 

この日のコース(1日目)

ドンデン山荘 ⇒ 尻立山 ⇒ 論天山 ⇒ 尻立山 ⇒ ドンデン山荘

 

距離:4.3km 累積標高差:(上り/下り)440m/440m

標準コースタイムは、2時間00分です。

※往復距離と累積標高差は概測

 

ドンデン山荘 ⇒ ドンデン山

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山荘手前に登山口があります。

 

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木が生い茂ってトンネルのようになっている石畳の道を進みます。屈みながら歩いたので腰が痛くなりました(笑)

 

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急に見晴らしが良くなります。ドンデン高原です。まずは中央に見えるピーク、尻立山に向かいます。

 

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標高1,000mにも満たない山々ですが、高山帯のような雰囲気です。曇っていましたが、テンション上がります。

 

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ドンデン山の最高峰「尻立山」です。最高峰でも940m。

 

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「新日本百名山」に選ばれる理由が分かります。素敵な稜線と高原の景色が広がっています。

 

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ドンデン池へ向かいます。

 

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素敵な雰囲気。

 

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なお、佐渡には熊や猪などの登山で気をつけなければならない大型動物がいません。そういう面でもとても快適!

 

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海もよく見えます。

 

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この辺りでは牛が放牧されていることもあるそうです。

 

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赤い屋根の避難小屋が見えます。けっこう大きな避難小屋です。

 

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きれいな緑の景色に癒されます。

 

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ドンデン池です。無風だったので水面が鏡のようです。

 

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もうちょっと先まで行ってみます。

 

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「論天山」に到着です。高原はだいたいここら辺で終わり、この先は樹林帯へ入り、金剛山などの山への縦走路になります。

この日はここまで。山荘方面へ戻りました。

 

ドンデン山 ⇒ ドンデン山荘

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両津港。

 

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再び尻立山でまったり。コットがあったらここで昼寝したいくらい気持ち良かったです。

 

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名残惜しいけど帰ります。

 

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ドンデン山荘に戻り、その下の駐車場にも寄ってみました。上の方に駐車できない車はここに駐車します。

 

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以前来たときは「この駐車場がドンデン山?」と勘違いしたのですが、先述したようにここら辺の高原一帯を「ドンデン山」と呼ぶらしいです。

 

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一通りドンデン山の景色を堪能したので、山荘へ帰りました。

 

 

 

 

ドンデン山荘宿泊

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山荘内はとてもきれいです。これは2階の宿泊部屋のある廊下。1階の写真を撮るのを忘れていました。1階は受付(色々なグッズも売っています)、食堂、風呂があります。

 

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宿泊部屋は2段ベッドが2つあり、4人相部屋です。きれいで清潔です。浴衣もあります。

 

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今までの山荘泊で一番熟睡できた寝床でした。一人あたりのスペースがきっちり定まっているベッドはリラックスできますね。

 

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夕食です。メニューも味も山の食事とは思えない豪華さ。山で海の幸を楽しむ。

山荘にはお風呂もあり、汗を流すこともできます。

 

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山荘から見える夜景も素晴らしかったです。空は霞んでいて星が見えませんでしたが、遠くの本州の光も見えました。

 

ドンデン山とドンデン山荘の感想

ドンデン山はたおやかな稜線と緑の高原が広がり、とても気持ちの良い山です。多少アップダウンもありますが、それほど標高差がないので軽いハイキング気分で散策できます。

ドンデン山荘はとてもきれいで食事は美味しいし、お風呂はあるし、ベッドで寝られるし等々とても快適でした。ドンデン高原へハイキングだけに来てもいいかもな~なんて思いながらゆったりと過ごせました。

 

大佐渡縦走2日目の記録はこちら↓

 

 

この日使用した主な道具

ノースフェイス(THE NORTH FAICE) TELLUS 35/TELLUS 30

「テルス」はノースフェイスの中でも特に人気のモデルです。容量の割にすっきりとしたシルエット。収納ポケットも多く、背面から開けられるのも便利。サイズ展開も豊富なので、自分に合ったサイズを選べるのも特徴です。

<TELLUS35>(男性用)
サイズ:M(43~51cm)  重量:M(1.31kg)

<TELLUS30>(女性用)
サイズ:M (39~47cm)  重量:M(1.25kg)

 

 

 

SCARPA(スカルパ) ハイドロジェンハイクGTX

アルパインブーツで有名な一流登山靴ブランド「SCARPA(スカルパ)」ですが、ハイキングシューズも出しています。特にこのハイドロジェンハイクGTXはメンズで片足428g、ウィメンズで360gととても軽量です。とても歩きやすいおススメの1足です。

 

「ハッカ油 スプレー

主に虫よけ目的で使用しますが、暑い日に涼感を得るために使用することもあり。塗り過ぎにご注意ください。スプレーとボトルのセットがおススメ。