大蔵山(おおくらやま)
・標高:864m
・所在地:新潟県五泉市
・新緑や紅葉シーズンのブナ林が美しい
・例年12月~3月は積雪期
菅名岳(すがなだけ)
・標高:909m
・所在地:新潟県五泉市、阿賀町
・「どっぱら清水」での「寒九の水汲み」で有名
・例年12月~3月は積雪期
新潟県下越地方の南寄りに位置する「大蔵山」と「菅名岳」。隣り合っていて縦走しやすく、この日利用したコースで周回もできます。新緑や紅葉シーズンのブナ林がきれいです。また、毎年1月に菅名岳中腹の「どっぱら清水」で行われる「寒九の水汲み」でも有名です。
11月中旬のとある日、今シーズン最後の紅葉登山に行ってきました。
※梅雨~残暑期は「ヤマビル」が多い発生するため、涼しい季節に登られることをお勧めします。
駐車場情報
五泉市「いずみの里」近くの登山者用駐車場を起点にします。駐車場には30台位は駐車できます。簡易トイレ、登山ポストがあります。
▼公共交通機関利用の場合▼
JR「猿和田駅」から徒歩で約40分です。
この日のコース
駐車場 ⇒ 6合目 ⇒ 大蔵山 ⇒ 菅名岳 ⇒ どっぱら清水 ⇒ 駐車場
往復(周回)距離:11.8km
累積標高差:(上り/下り)1,220m/1,220m
登山口~山頂の標準コースタイムは、上り3時間20分、下り2時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場 ⇒ 大蔵山山頂
駐車場から林道をしばらく歩いて行きます。
沢沿いの道に変わり、二手に分かれる箇所があります。大蔵山の登山口へは右に進むと多少近いですが、真っ直ぐ進んでも行けます。この日は真っ直ぐ進みました。
少し進むとまた分岐があります。大蔵山登山口は右手の橋を渡って進みます。ちなみに真っ直ぐ進むと菅名岳の登山口方面です。
橋を渡ってさらに進むと、左手に大蔵山の登山口が現れます。
ここから登山開始です。いきなりロープが張られた急登を登って行きます。
杉林の中をぐいぐい登って行きます。
つづら折りの道になり、少し緩やかな坂に変わります。
1合目の標識。序盤は傾斜が急なので、あまり張り切り過ぎると1合目まででけっこう疲れてしまいます。ゆっくり登りましょう。
杉林を抜けてブナが増えてきます。紅葉もけっこう残っていました。
落ち葉の積もった道。
フカフカで気持ちいい。
各ポイントに鐘(金属の筒)が設置されています。
6合目に到着。
6合目は少し広めのスペースがあり、麓の景色も眺められるので休憩ポイントです。ここで少し休憩。
それでは先へ進みます。
山頂に近づくにつれ少しずつ傾斜も急になってきますが、歩きやすい道が続きます。
9合目。まもなく山頂。
「大蔵山」山頂に到着!標高864mです。
大蔵山山頂 ⇒ 菅名岳山頂
山頂に着いたらまずは鐘を鳴らします。
ちょっと曇り気味の天気でしたが、山頂からは粟ヶ岳や五頭連峰、麓の景色もよく見えました。
菅名岳に着いてから昼食を食べようかと思っていましたが、腹が減っていたので我慢できず大蔵山で。寒くなってくると、山でカップ麺食べたくなります。
ご飯も食べたし、ちょっと青空も出てきたので、菅名岳へ縦走します。大蔵山→菅名岳は標準コースタイムで70分です。
やっぱり青空が見えると気持ちがいいですね。心なしか体も元気になります。
ちょっと進むと小屋があります。手入れはあまりされていないのか、けっこうボロボロ。
菅名岳までいくつかの峰を越えて行きます。
この季節は見通しが良くて、邪魔になる枝葉も無いのでとても歩きやすいです。
アップダウンがありますが、それほどきつくはありません。
菅名岳の方に雲が...この日の天気予報は、午後から曇り⇒15時から雨予報。
「菅名岳」山頂に到着!標高909m。
残念ながら雲が出てきてしまい、あまり景色は見えませんでした。晴れていれば川内山塊や飯豊連峰が見渡せます。
「大蔵山でご飯食べないで進んでいたら、まだ青空だったかなぁ」とちょっと後悔しながらコーヒータイム。寒くなるとホットコーヒーも美味しいですね。友人からもらった「雪室珈琲」のドリップタイプ。
菅名岳山頂 ⇒ 駐車場
15時から雨予報なので、早めに下山します。
山頂直下は割と急坂。しかも落ち葉が積もっていて、ちょっと下りにくい(汗)
落ち葉の積もった下り坂はちょっと怖いです。落ち葉の下に石ころや粘土状の土が隠れていたりして、知らずに足を置いて勢いよくスっ転ぶことがあります。
再び青空が出てきました。紅葉が映えます。
青空と紅葉に囲まれながら、涼しい風の吹く尾根道を歩いて行きます。ここは天国か!
途中にベンチが置いてあったりします。
「椿平」。ユキツバキが沢山咲くと言われています。分岐になっているので、「どっぱら清水、巾沢、いずみの里」と書かれた方へ曲がります。
ちなみにここにもベンチあり。
椿平から巾沢への下りは割と急坂。転ばないように気をつけます。
ハシゴを下ります。
ここからは橋を何回も渡りながら、沢沿いを緩やかに下って行きます。
橋を渡るのが好きな人は楽しいコースです(笑)
途中、「どっぱら(胴腹)清水」から流れてくる滝があります。
毎年1月に「寒九の水汲み」というイベントが開かれ、日本酒「菅名岳」の仕込み水を汲みに登ります。男性は20L、女性は10Lか20Lの水を運びます。重い荷物を担いだ状態で雪山歩きができる人のみ参加可能な歩荷イベントです。
寒の入りから9日目。雪の積もる「菅名岳」中腹にある通称“どっぱら清水”から湧き出す清水を汲みます。
ここで汲まれた清水は、『清酒 菅名岳』の寒仕込みの仕込水として使用。
なぜ、寒の入りから九日目(寒九)に汲むのかというと、昔からの言い伝えで、「この日に水を汲むと腐らない」「一年で一番水が澄む日」とされているからです。 (引用元:新潟観光ナビ)
イベントの詳細は、下記のリンクをご参照ください↓
橋を渡ってこの標識の所から右へ登って行くと「どっぱら清水」の水源があります。今回は面倒なので行っていません。
ここで「椿平」で分かれた道と合流。
最後の橋を渡ります。
ここで山道が終わり林道に出ます。
ここからはちょっと長い林道歩きが続きます。駐車場まで30分ぐらい。
あ、もう一つ渡る橋がありました(笑)
序盤の分岐に出ます。左手は大蔵山登山口のある方です。道なりに真っ直ぐ進みます。
駐車場手前で雨が降ってきました。予報よりも雨が降り出すのがちょっと早かったですが、ギリギリセーフ!
大蔵山・菅名岳の感想
大蔵山と菅名岳は中腹~山頂付近のブナ林がとてもきれいです。紅葉時季の天気の良い日は最高です。また、菅名岳の沢沿いを歩くコースも、清流と緑を堪能できて癒されます。
ただし、梅雨~残暑期はヤマビルが多いのでお勧めしません。特に、菅名岳の沢沿いを歩くコースは、夏場は登る人がほとんどいません。おススメ時期は早春か秋です。
下山後に立ち寄る温泉
五泉市村松の「さくらんど温泉」がおススメです。山を眺めながら浸かる露天風呂がとても気持ちがいいです。
この日使用した主な道具
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。