高尾山(たかおさん)
・標高:599m
・所在地:東京都八王子市
・標高460m付近までケーブルカーやリフトで上がれる
・京王線高尾山口駅から徒歩数分で登山口へアクセスできる
・ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星を獲得している
「高尾山」は東京中心地からのアクセスがとても良く、豊富な自然と「高尾山薬王院」などのパワースポット等で有名です。高尾山頂の先の”奥高尾”と言われる縦走路は比較的なだらかで歩きやすい道が続きます。
7月の梅雨の合い間、東京に行く機会があったので、ついでに高尾山から陣馬山まで”奥高尾”を縦走してきました。
※※※「高尾山」や「陣馬山」単体への登山は初心者向けですが、「高尾山」~「陣馬山」までの”奥高尾縦走”は中級者向けです※※※
▼後編の高尾山~陣馬山の記事はこちら▼
▼高尾山の最新の登山道状況はこちらで確認できます▼
登山口情報
高尾山へ登るには、一般的に京王線の「高尾山口駅」を起点にします。
※高尾山口駅周辺には駐車場もあるので、自家用車でアクセスすることも可能です。ただし、時期によっては朝早く行かないと大混雑するのでご注意ください。また、「高尾山薬王院祈祷殿駐車場」が利用できるのは8時~16時なので、ゆっくりしたい人は「八王子市営高尾山麓駐車場」を利用することをおススメします。
駅前には温泉「極楽湯」があります。高尾山口駅へ戻ってくる場合はぜひ利用してみてください。
駅前に大きなコース図があります。高尾山を登る場合は、主に下記の3コースから登ります。
①1号路(薬王院など高尾山の観光スポットを巡る表参道コース)
②6号路(川沿いに歩いて琵琶滝などを巡る水のコース)
③稲荷山コース(階段が多いちょっときついコース)
いずれも山頂まで標準コースタイムで1時間30分程度です。初めて高尾山へ行かれる方は、「1号路」を通ると良いと思います。自然を楽しみたいのであれば「6号路」が最もおススメです。
駅から登山口まで徒歩5分くらいです。途中には茶店などがあり日中は賑わいますが、平日の朝5時半くらいだとこのようにほとんど人がいません。
ケーブルカー&リフトの駅が見えてきました。1号路はこの写真の右端の方へ進みます。6号路や稲荷山コースは駅舎の左側へ進みます。
この日のコース(高尾山1号路)
高尾山登山口 ⇒ 金毘羅台 ⇒ 浄心門 ⇒ 薬王院 ⇒ 高尾山山頂
距離(高尾山口駅→高尾山山頂):(片道)3.8km
標高差:(上り)400m
上記コースの標準タイムは上り1.5時間、下り1時間です(この日は上りのみ)。
※距離と累積標高差は概測
登山口 ⇒ 浄心門
今回は最もポピュラーな1号路から登りました。1号路は舗装された道を歩きます。
参拝者用にベンチがたくさん設置されています。舗装されているので楽そうなコースと思われがちですが、途中までなかなか急勾配の坂道が続くので意外と疲れます。
平日&早朝&梅雨時季&曇天だったためか、高尾山頂までほとんど人と出会いませんでした。
しばらく歩くと分岐があります。右手へ進むと「金毘羅台」という展望台があります。展望台に寄らない場合は左手へ曲がります。
この日はガスガスで景色が見渡せないことは既に分かっていましたが、展望台へ寄ってみます。
この時季の高尾山はヤマユリが沢山咲いています。とても良い香りが漂っています。
それと、このような六根と言われる「眼・耳・鼻・舌・身・心」が書かれた石車がいくつもあり、ぐるぐる回すことで御利益があるとか何とか。薬王院には大きな石車があります。
「金毘羅台」です。天気が良ければ、東京の都市部の景色がよく見えます。
紫陽花がお地蔵さんの顔に被さっていました(笑)
先へ進むと、分かれた道と合流します。
舗装されているので歩きやすいのですが、ちょっと飽きます。
リフトの山上駅が見えてきました。
リフトの山上駅です。始発は9時なのでまだ誰もいません。
山頂方面へ進みます。
リフトの山上駅からちょっと進むと、ケーブルカー高尾山駅と「かすみ台展望台」があります。ケーブルカーの始発はリフトより早い8時です。
展望台からもガスガスで見えませんでしたが、晴れていればとても良い景色です。
水場があります。飲めます。
ここで2号路と合流します。今回はスルーしましたが、高尾山を満喫したい人は山頂へ向かう前に中腹を回ってみましょう。
1号路をそのまま進むと、「さる園・野草園」が見えてきます。
「さる園・野草園」は意外と面白いので、時間があれば寄ってみてください。
さらに先へ進むと、「たこ杉」があります。
「たこ杉」を通り過ぎると「浄心門」があります。分岐になっていて、左へ行くと「3号路」が、右へ行くと「4号路」があります。2号路同様、高尾山を満喫したい人は回ってみてください。1号路はそのまま門をくぐって真っ直ぐ進みます。
浄心門 ⇒ 高尾山頂
浄心門をくぐった先にまた分岐があります。左の階段(108段)が「男坂」、右が「女坂」らしいです。これはどちらを行っても後で合流するのでお好きな方へ。
男坂を登ったところにある「苦抜け門」。
道がとてもなだらかになります。
男坂と女坂の合流地点です。「権現茶屋」があり、お団子やソフトクリームなども売っています。
「薬王院」が見えてきました。
見どころが多すぎて、じっくり見ているとどんどん時間が無くなってしまいます(笑)
お店が開いていない時間でも、ここの自販機で伝説の?「天狗力茶」を買うことができます。
本堂前です。本堂は仏教なので鳥居ではありませんね。
案内図があるので確認してから回りましょう。
本堂(仏教)です。
本堂左の階段を登って本社へ向かいます。
本社は神道なので鳥居があります。
本社(神道)です。仏教と神道で参拝方法が異なるらしいですが、私はどちらも正しい作法を知りません(笑)
本社の右横を進んで山頂へ向かいます。方向を示す看板も出ています。
薬王院を過ぎるとしばらく木道が続きます。
山頂手前に来ました。大きなトイレがあります。9時~17時しか開いていません。
外に水場もあります。飲めます。
山頂はもうすぐです。
山頂は左(開けている方)へ進みます。
高尾山山頂に到着です!標高599m。
この時点で6時半ぐらい。既に数人山頂にいました。
山頂には茶屋が3軒あるのですが、この時間はまだやっていないので自販機で飲み物だけ補充。
「おそうじ小僧」かわいいです(笑)
ビジターセンター。
その奥にはトイレがあります。
「曙亭」のとろろそば、食べたかったな...
結局、高尾山では景色は一度も拝めず...でも晴れていればとても良い景色が見渡せます。空気が澄んでいれば富士山も見えます。
この後、右手の奥高尾縦走路へ進みましたので、高尾山の記録は以上です。
先述しましたが、陣馬山への縦走は中級者以上向けです。縦走しない人は、色々なコースを巡って高尾山を満喫しながら下山してみてください。9時過ぎになるとケーブルカーや茶屋などが営業し始めるので、食べ物を味わいながら賑わっている高尾山を楽しむのも良いと思います。
高尾山の感想
高尾山はパワースポットとしてだけでなく、景色や動物など観光目的でも楽しめる山です。今回は奥高尾縦走のため写真もあまり撮れませんでしたが、他にも色々と見どころが沢山あります。
標高が低いので、単純に一つのコースをピストンするだけでなく、2~5号路を回っても短時間で済みます。また、今回通らなかった6号路や稲荷山コースで登下山するのもよいと思います。
それと、初めて高尾山に登られる場合は、ケーブルカーや茶屋などが営業している時間帯の方が、高尾山の賑わいが楽しめると思います。
高尾山下山後に立ち寄る温泉
高尾山下山後に立ち寄る温泉として最も有名なのは、高尾山口駅前にある「極楽湯」ですね。汗を沢山かいた後に電車に乗らなくて済むので、下山後すぐに温泉に入れるここは最高の立地です。
館内はきれいで露天をはじめ風呂の種類が多いですし、食事も美味しいです。ただし、参拝者や観光に来た人なんかも気軽に立ち寄れますから、土日祝日などはとても混みます。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。荷物が少なくて済むような里山登山にはこの位がちょうど良いです。
サロモン(SALOMON) X ULTRA 3 MID GTX
サロモンの軽量トレッキングシューズ。片足重量450g(27.0cmの場合)と軽いです。