弥彦山(やひこやま)
・標高:634m
・所在地:新潟県弥彦村、長岡市
・山頂には彌彦神社の御神廟がある
・冬期は弥彦スカイラインは通行止め、ロープウェーも場合により運休あり
・例年12月中旬~2月は積雪期となる
今年は新型コロナと大雪の影響もあり、初詣に行っていませんでした。弥彦近辺も一時は麓の道路すらまともに通れなかったりしましたが、雪の状況もだいぶ落ち着いてきたので、例年より積雪の多い弥彦山へ遅い初詣に行ってきました。
冬の「弥彦山」は弥彦スカイラインが12月~3月まで通行止めとなります。また、ロープウェーも運休の場合があります。
この日の山行記録
駐車場情報
自家用車の場合は彌彦神社・競輪の無料駐車場を利用します。第1駐車場には公衆トイレと飲料の自動販売機もあります。
駐車場は沢山ありますが、積雪期は除雪されていない駐車場も多く、今回駐車した第1駐車場も通常より少ない台数しか停められない状態でした。天気の良い土日祝日は朝早い時間に行くことをおすすめします。
【公共交通機関で行く場合】
電車で近くの「弥彦駅」まで来て、そこから歩いて行くこともできます。弥彦駅から彌彦神社までは徒歩で15分ぐらいです。
この日のコース
第1駐車場 ⇒ 彌彦神社 ⇒ 登山口鳥居 ⇒ 9合目 ⇒ 弥彦山山頂 ⇒ 9合目 ⇒ ロープウェー山頂駅前 ⇒ 9合目 ⇒ 登山口鳥居 ⇒ 彌彦神社 ⇒ 第1駐車場
往復(周回)距離:6.0km
累積標高差:(上り/下り)680m/680m
標準コースタイム(夏期)は、上り2時間10分、下り1時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※積雪時は夏期よりも時間がかかることが多いので、余裕を持った計画を立てましょう
駐車場~彌彦神社~5合目
第1駐車場中央から彌彦神社の東参道へ入ります。するとすぐ右手に鹿苑があります。カモシカのように毛がフサフサしていないので寒そうに見えますが、けっこう元気に動いていました。鹿苑の隣には鶏舎もあり、天然記念物の蜀鶏(唐丸)も育成されています。
二の鳥居をくぐって本殿へまっすぐ進みます。
本殿です。山頂の奥宮で参拝するので、左手へ進んで登山口へ向かいました。
↑彌彦神社の詳細は公式サイトをご覧ください。
ここで右手の「万葉の道」へ。
ロープウェー乗り場もこの道を進みます。ちなみに2021年は設備整備点検および新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1月20日~3月12日までロープウェー運休です。
しばらく平坦な道を進むと左手に登山口の鳥居があります。ここから登山スタート。
どの山でも同じですが、雪山登山は無雪期の登山とかなり異なります。リスクを認識した上で諸々準備をしてから登りましょう。登りやすさで人気の弥彦山ですが、数年前には大雪による倒木で死亡事故も起きています。
少し登ると茶屋があり、その横を通ります。
茶屋は冬期間営業していません(扉はもともとありません)。
雪はだいぶ融けたようで、トレースもバッチリなのでツボ足で登り始めました。
少し登ったところから下を見ると分かりやすいですが、序盤はつづら折りの道をゆるゆると登って行きます。
各合目に標柱がありますが、2合目までは何とか見えました。3合目~8合目は雪に埋まって見えず。
安全のために設置されている柵も、雪が積もっていて雪崩防止柵のようになっていました。
4合目辺りで尾根道に出ます。奥の方に山頂が見えます。
5合目の鳥居。
この5合目の鳥居は裏道との合流地点になっています。基本的には左の正規ルートを通ることが推奨されていますが、冬になると右の尾根道の方を通る人もけっこう多いです。その時々の状況によって使い分けるとよいでしょう。
5合目~弥彦山山頂
とりあえず左の正規ルートで登りました。
すると途中で細い道をトラバースする箇所がありました。無雪期では危険な道はほとんどないのですが、雪が積もった上に登山者がつけたトレースなのでこのような状況もあります。ツボ足だったので慎重に渡りました。できればもっと手前の広い場所でアイゼンやチェーンスパイクを履くとよいですね。
渡渉ポイントの橋もこんな状態。
細い道は慎重に。
6合目の「里見の松」。通称バス停。田舎にはこんな感じのバス停がけっこうあるんです。
ここからは越後平野がよく見えるのですが、この日は曇りがちでいまいち。
ここまでツボ足でズルズル滑りながら登ってきましたが、いいかげん疲れたのでチェーンスパイクを装着。ちなみにこの日の靴は”越後スタイル”(長靴)です。ゲイターいらず。
チェーンスパイク装着後はグリップが効いてサクサク進むことができました。
7合目の水場付近は今にも踏み抜きそうな感じ。
ちょっとずつ青空が見え始めて気分が上がります。
展望ビルが見えてきました。
9合目に到着。
白い雪に青い空と海がとてもキレイ。
まずは山頂方面へ。
新潟のローカルテレビ局やラジオ局の送信塔が立ち並ぶ横を登って行きます。これは「TENY(日テレ系)」。
青空と日の光があると雪が映えますね。
「NHK」。
無雪期は階段の続く坂も、雪がこれだけ積もると全くその面影がありません。
山頂手前の鳥居。
雪が積もった越後平野が見渡せます。柵が雪に埋まっているので、前に出過ぎて落ちないように気をつけましょう。
中上越方面はどんより曇り空。
山頂(標高634m)の彌彦神社奥宮に到着!1月下旬になってようやく初詣。参拝していきます。
今年は新型コロナの影響が弱まって良い年になりますように。自粛していた遠征にも行けますように。
弥彦山山頂~駐車場
この日は雲が多かったですが、日本海はきれいに見えました。この景色を眺めながら温かいコーヒーを飲んで休憩。
さて、では9合目へ戻ります。
9合目の分岐まで戻ってきました。せっかくなので展望ビルの先まで行ってみます。
展望ビルはロープウェーと同期間休業だそうです。
自動販売機は何機か稼働していました。一瞬、グリコのセブンティーンアイスを買いそうになりましたが、お腹を壊したら嫌なので我慢しました(笑)
ちょっと下ります。
良い眺め。でも寒くなってきたのでもう戻ります。
ということで9合目の分岐まで戻り、下山しました。
危険箇所以外はサクサク下りて行きます。これも雪の里山の楽しいところ。
この日は久々に青空が顔をのぞかせたこともあり、30人ぐらいはすれ違ったと思います。
無事に下山。
帰りはまた彌彦神社内に寄って駐車場へ戻りました。おしまい。
雪の弥彦山の感想
無雪期の弥彦山はとても歩きやすくて人気の山ですが、今年のように雪が沢山積もると少々危険な箇所もあったりします。滑りやすい箇所も何か所かあるので、チェーンスパイクや軽アイゼンを持って行くと良いでしょう。天気が良ければ白銀の越後平野や日本海を眺められます!
なお、裏参道コースの方が表参道よりも安全に登れますが、裏参道の駐車場は除雪されていないこともあるのでご注意ください。
【無雪期の弥彦山の登山記事】
この日使用した主な道具
Unigear 18本爪 チェーンスパイク
チェーンスパイクは軽量でコンパクトに収納でき、脱着もとても簡単です。しかも安価です。冬は念のためバックパックに入れて行くと良いです。
Black Diamond ストームライン ストレッチレインシェル
撥水性があって軽量のストレッチジャケットです。脇下にベンチレーションもあるので体温調節がしやすいです。厳冬期には薄いので、春~秋用です。
THE NORTH FACE バーブパンツ
適度な厚みがあって撥水性もあるので残雪期には最適なパンツだと思います。ストレッチ性もあるので、厚みを感じないぐらい動きやすいです。