弥彦山(やひこやま)
・標高:634m(東京スカイツリーと同じ高さ)
・所在地:新潟県長岡市、弥彦村
・9合目までは車やロープウェイでも行け、売店やレストランもある
・山頂には弥彦神社の御神廟がある
・八枚沢コースは山頂までの距離が短いが、中盤まで急登が続く
弥彦山への登山コースは過去に「表参道コース」や「裏参道コース」、「田ノ浦コース」をご紹介しました。今回は「八枚沢コース」を登ってきた記録です。
このコースは山頂までの距離が短いのですが、中盤までは急登が続きます。中盤以降は比較的緩やかな坂が多いです。登山口に10台程度しか駐車できないのですが、その分だけ登山道は混雑せず静かな山歩きが楽しめます。
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駐車場情報
八枚沢登山口駐車場は「弥彦山スカイライン(新潟県道561号弥彦岩室線)」の途中で小道に入った先にあります。舗装されていますが、すれ違いの難しい箇所があったりするので注意が必要です。
10台程度駐車できます。トイレは無いので、事前にコンビニなどで済ませて行きましょう。
※弥彦山スカイラインは例年12月~3月が通行止め期間になります。
この日のコース
八枚沢登山口駐車場 ⇒ 妻戸山 ⇒ 弥彦山山頂 ⇒ 展望レストラン ⇒ 弥彦山 ⇒ 妻戸山 ⇒ 八枚沢登山口駐車場
往復(周回)距離:4.7km 累積標高差:(上り)570m(下り)570m
標準コースタイムは、往路1時間45分、復路1時間25分です。
※往復距離と累積標高差は概測です
八枚沢登山口 ⇒ 弥彦山山頂
八枚沢登山口は小さな滝の流れるポイントからスタートします。
階段で滝つぼに下って、また階段で登ります。
階段を上がった先に分岐があり、左へ進むとロープの張られた渡渉ポイントがあります。こちらは「雨乞山」への縦走路と、「雨乞尾根」を経由して”裏参道コース”につながります。
「弥彦山」山頂へ向かう場合は、通常は分岐を右へ進み「妻戸尾根」を登っていきます。
「妻戸尾根」は序盤から急登が続きます。登山道横にはロープが張られています。
小さな岩や石が多くて歩きにくい道もあります。序盤だけを見るときついコースです。
急坂のザレ場。この日は山道横にツツジが沢山咲いていて、楽しみながら登れました。
時々なだらかなポイントもあります。新緑の中で木漏れ日が気持ちいい!
この日は4月としては気温高めでちょっと暑かったですが、風が割と強かったので助かりました。
少し登ってきた所で後ろを振り返ると、「雨乞山」や「国上山」など弥彦山脈の南端がよく見えます。
この柵のあるポイントまで来ると、距離にして大体半分程度です。
後半は徐々に坂も緩やかになってきます。
登山者はあまり多くないですが、道が細いのですれ違いの場合は譲り合って進みます。
青空で新緑が眩しい。
「妻戸山」山頂に近づいてくると、日本海の見えるポイントが現れます。
「妻戸山(つまとやま)」の山頂に到着。眺望も無いし広くないので山頂感がありません。
弥彦山山頂付近のアンテナが見えてきました。
”裏参道コース”との合流地点付近には、こんな感じの石造りのテーブルとベンチがいくつかあります。
”裏参道コース”と合流。
砂利道を登っていきます。
山頂手前にある階段道。濡れている時は滑りやすいので注意。
弥彦山山頂付近には、テレビやラジオの送信所や無線中継所等が沢山あります。
鳥居と社務所の前に出ます。行き交う人が急に増えます。
社務所前からは越後平野の眺めがとても良いです。この日は霞んでいましたが、平野の奥には粟ヶ岳や五頭山、飯豊連峰など数々の名峰が望めます。
弥彦山山頂 ⇒ 展望レストラン ⇒ 下山
まずは山頂の「彌彦神社御神廟」へ。参拝される方が次々にやってくるので、写真を撮るのに一苦労(笑)
若干曇り気味でしたが、日本海側の景色も見えます。
トイレに行きたかったのと、グリコのセブンティーンアイスを食べたかったので、展望レストランに寄ることにしました。
ちなみに社務所近くにもトイレがあるのですが、男性の小便がワイルドスタイルなので人が多い時はちょっと使いづらいです。
表参道コースを下って行きます。天気の良い休日は家族連れが沢山。
展望レストランに到着。トイレを使用させていただきました。
お目当てのセブンティーンアイスの自動販売機。しかーし、食べたかったチョコミントが無い!
散々迷った挙句、ソーダフロートにしました。ってどうでもいいですね(笑)
暑い日に景色を眺めながら山で食べるアイスは最高です。
目的を達成したので、山頂方面へ戻ります。
アンテナが林立していたり、スカイラインが通っていたり、電柱が立てられていたり、ロープウェーがあったりと人工物が沢山の弥彦山。でも新潟の人はその恩恵を受けて生活できているのです。
社務所前の鳥居横を通って下山開始。
この日は登ってきた道をそのまま下山しました。
”裏参道コース”の砂利道途中にある分岐から”八枚沢コース”へ。
「妻戸山」まで少しだけ登り。
その後はほぼひたすら下り道が続きます。
日本海を眺めながら下れるポイントもあります。
階段のある個所では、このような杭が出ていたりするので、特に下山時は足を引っ掛けて転ばないように注意しましょう。
この柵から下方は急坂が続きます。
下りでも同じポイントで写真を撮ってしまいます(笑)
ずっと下りが続いていたので、久々に登りのポイントがあるとちょっと嬉しくなったりします。
終盤のザレ場は特に注意。
こんな感じの細かな石が沢山あるので、滑ったり無意識に蹴落としたりしがちです。この日も登っている時に、下ってくる人が落とした石が転がってきました。小さな石でも勢いよく落ちてくると危険なので注意しましょう。
自然を愛でながらゆっくり下りましょう。
転ぶことなく無事に駐車場まで戻ってきました。おしまい。
弥彦山八枚沢コースの感想
八枚沢コースは、山頂までの距離が短いものの、中盤まで急登が続きます。雨で登山道が濡れている場合は、急坂の下り道がとても滑りやすくなるので注意が必要です。
でも登山者数がある程度抑えれらるので、静かな山歩きが楽しめます。尾根上を登っていくので、比較的風の通りも良いです。
駐車場が広くないので、土日祝日の中途半端な時間に行くと駐車できない場合もあります。朝早く行かれることをお勧めします。
下山後に立ち寄る温泉
この日は温泉に寄りませんでしたが、弥彦山下山後によく行くのは「さくらの湯」です。きれいな館内で露天風呂も雰囲気が良いです。食事も美味しいです。
この日使用した主な道具
「ARC'TERYX(アークテリクス) Delta LT Jacket」
登山中は暑くなって不要でも、休憩中にアウターの下に着られる薄手のフリースやダウンジャケットがあると良いです。バックパックに最低1枚は入れて行きましょう。
Karrimor(カリマー) バックパック cleave 30
ロールトップタイプのバックパックですが、前面ジップから荷室へアクセスできます。ショルダーハーネスにボトルホルダーやアタッチメントループがあり便利です。900gと軽量。
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。