3PEAKS

新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

ワカン・スノーシュー初心者にお勧めの小千谷市の里山「山本山」

山本山(やまもとやま)

・標高:336m

・所在地:新潟県小千谷市

・ワカンやスノーシュー初心者でも歩きやすいなだらかな道

・山頂にはテーブルやベンチを備えた展望台がある

・例年12月下旬~3月までは積雪期

 

新潟県小千谷市の里山「山本山」は、夏期は車で山頂まで行けて、中腹の花畑では菜の花やヒマワリ、蕎麦の花を楽しむことができます。そのため、観光スポットという印象が強く、登山のために訪れるイメージが無い山です。

そんな「山本山」ですが、冬になり雪がそこそこ積もると、ワカンやスノーシューを履いて雪山ハイキングを楽しめる山になります。山頂までなだらかな雪道が続くので、ワカン・スノーシュー初心者は慣らしに最適な山です。また、天気の良い日は、山頂の展望台から素晴らしい雪景色を眺められます。

 

▼夏の山本山ひまわり畑の記事はこちら▼

 

 

駐車場情報

市民の家「おぢゃ~る」の駐車場をお借りし、そこから登り出すのが一般的。「おぢゃ~る」が開いている日時であれば、中のきれいなトイレを使えます。また、中と外に飲料の自販機があります。

ついでに言うと、中にはお菓子等の軽食自販機、外には”セブンティーンアイス”の自販機もあります(笑)

 

スノーシューを持っていない人も、ここでレンタルすることができます。なお、予約されていてレンタルできない場合もあるそうなので、借りたい場合は事前に電話で問い合わせると良さそうです。

 

この施設は小千谷市とJR東日本が共同で建設しており、「水力発電館」が中に入っています。「電車でGO」みたいな子どもが遊べる設備もあります。はい、私も遊びました(笑)

 

この日のコース

おぢゃ~る ⇒ 花畑(沢山ポケットパーク) ⇒ 山本山山頂 ⇒ おぢゃ~る

 

往復距離:5.2km 累積標高差:(上り)180m(下り)180m

夏期の標準コースタイムは、往路1時間00分、復路50分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測

※無雪期よりも時間がかかることが多いので、余裕を持った計画を立てましょう

 

 

おぢゃ~る ⇒ 山本山山頂

「おぢゃ~る」から山の方へ道路を歩いて行きます。除雪されているので、当然ツボ足で進みます。この日は大寒波が来る前だったので、雪がそれほど積もっていなかったです。

 

最終除雪地点。ここから先は雪道歩き。雪の上に乗ってからスノーギアを装着します。自分はスノーシューではなくワカンを装着。

本来は車道ですが、雪が沢山積もっているので車は入ってこられません。こんな感じのなだらかな道が続きます。

 

車道のガードレールは完全に雪の中。カーブミラーが何とか顔を出していました。積雪の深さが分かりますね。

 

曇天が多い冬の新潟ですが、この日は時々青空が現れて良かったです。左奥に「守門岳」、中央奥には「浅草岳」。

 

お日様が出てくると気分が上がります。

夏期は花畑になるポイントは広大な雪原になっていました。とても開放的。春には菜の花、夏にはひまわりや蕎麦の花が咲きます。

 

「沢山ポケットパーク」の東屋が雪で埋まって全く見えなくなっていました。

 

雪原越しに麓を眺めると、カーブしながら流れる信濃川と川口の街並み。

 

「澤山神社」と大杉は雪が積もるととても良い目印になります。吹雪いて方向を見失っても、とりあえずここに向かって歩けば間違いない。

 

花畑を後にし、再び車道へ戻りました。急にモヤってきましたが、山本山は霧が発生しやすい地形なんだそうです。これはこれで幻想的な景色。

 

山頂の電波塔が近づいてきました。ここから右手の車道歩きを続けるか(遠回り)、樹林帯を突き抜けるか(近道)。

樹林帯は復路で通ることにして、往路は緩い車道歩きを継続。

 

山頂広場に到着。

夏期は広い駐車場になる場所ですが、ここも広大な雪原に変身。自由気ままに歩き回ることができます。中央の建物は「やまもとやまcafe本」

 

 

 

 

山本山山頂 ⇒ おぢゃ~る

山頂奥にある展望台を目指して、新雪の中をラッセル!登りながらのラッセルはきついけど、平坦で短い距離だと楽しめる余裕があります。

 

展望台に到着。ベンチやテーブルがあるので、休憩には最適。

 

ワカンを外して展望台を上ります。

 

展望台の最上階にとうちゃく。絶好のタイミングで青空も出てきました。

 

所々に人工物が入ってしまいますが、素晴らしい眺めです。

 

展望台には柵が取り付けてあるのですが、積雪がそれを上回っています。落っこちてしまうので、あまり端まで行かないようにします。

 

天気が良いと、越後三山(八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳)がよく見えます。

 

「巻機山」も。暖かいコーヒーを飲みながら景色を堪能。

では下山します。復路は樹林帯を通ったりしながら帰りました。

 

樹林帯で近道できるのはいいですが、木の枝がビシビシ当たったり、上から急に雪が落ちてきたりして少々不快になることも(笑)

 

最終除雪地点までもうちょっとという所で、思い切り踏み抜いてしまいました(笑)側溝の存在を忘れていました。

 

このあと、除雪された道をおぢゃ~るまでのんびりと戻りました。短時間でお手軽に楽しめる雪山ハイキングでした。おしまい。

 

 

 

冬の山本山の感想

「山本山」は冬しか登ったことがありませんが、短時間でサクッと登れて山頂(展望台)からの眺望も良い低山としてお気に入りの里山の一つです。

緩やかな道が続くので、ワカンやスノーシューを試し履きするには最適です。スノーシューのヒールリフターを試したい場合は、樹林帯の急坂を登るのもよいでしょう。

時間が無い時や、ちょっと疲れているけど雪山に登りたい時、仲間とワイワイのんびり雪山ハイキングしたい時なんかにはお勧めしたい山の一つです。

「おぢゃ~る」を利用する場合は、施設や他の利用者の迷惑にならないようにマナーを守りましょう。冬は雪で駐車場が狭くなるので、複数人で行く場合はなるべく乗り合わせて行きましょう。

この日使用した主な道具

MAGIC MOUNTAIN 登山用 アルミわかん ラッセル2

シンプルなアルミフレームのワカンです。ワカンはスノーシュー程浮力はありませんが、軽量なのと小回りが利くので、急坂や細道の多い雪山登山に適しています。

 

SHOWA GLOVE TEMRES 02 winter ブラック

作業用グローブで実績のあるショーワグローブによるアウトドア防寒グローブ。安くて防寒性に優れています。雪の里山登山に最適です。「01 winter」にカフやストラップが付いてさらに便利になっています。

 

サーモス 山専用ステンレスボトル900ml

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。冬の登山では寒くてお湯を沸かすのも辛いときが多いので、この「山専ボトル」が大活躍します。