米山(よねやま)
・標高:993m
・所在地:新潟県柏崎市、上越市
・山頂には日本三薬師の一つ米山薬師堂がある
・1,000mに満たない山だが、山頂からの360°の見晴らしは圧巻
・例年12月~4月は積雪期
新潟県柏崎市と上越市の境にある「米山」は、例年GW明けぐらいには雪があらかた溶けて登りやすくなります。米山の登山コースはいくつかあり、以前紹介した「大平コース」の次に人気なのが今回の「下牧コース」です。
▼大平コースの記事はこちら▼
駐車場情報
「下牧ベース993」(新潟県上越市柿崎区下牧697)の駐車場を利用します。約30台は駐車可能とのことです。ちなみに”993”というのは、米山の標高993mにちなんでの名称です。この地にはかつて小学校があったらしいです。
「下牧ベース993」の中には水洗トイレ、休憩・更衣スペースがあります。観光のパンフレットなんかも置いてあります。外には靴の洗い場があります。とてもきれいな施設です。マナーを守ってきれいに使用しましょう。
なお、毎年5月末の日曜日に山開きが開催されます。詳細は、下記のサイトをご参照ください。
この日のコース
下牧ベース ⇒ こまのこや ⇒ しらば避難小屋 ⇒ 米山山頂 ⇒しらば避難小屋 ⇒ こまのこや ⇒ 下牧ベース
往復距離:5.9km
累積標高差:(上り/下り)790m/790m
駐車場~山頂の標準コースタイムは、上り2時間10分、下り1時間45分だそうです。
※往復距離と累積標高差は概測
下牧ベース ⇒ こまのこや
「下牧ベース993」横の登山口からスタートです。微妙な曇り空の中でしたが、予報を見る限り下山するまでは雨が降らないだろうと踏んで出発。
神社へと続く階段があります。
神社経由で登ってもいいのですが、左手に道があるのでそちらから登りました。すぐに神社からの道と合流します。
序盤はつづら折りに登って行きます。
紅くないとあまり見向きされなくなるモミジですが、緑の姿もきれいなものです。
杉林の中を通る緩やかな道に変わります。
しばらく進むと2体の石仏があります。
頭にはバンダナが巻かれていました。かわいい(笑)
杉林を抜けるとようやく登山っぽい道になります。
この日はイワカガミが沢山咲いていました。
「大平コース」の”ガンバレ岩”は後半にありますが、「下牧コース」の”頑張れ岩”は前半にあります。そして漢字です。
”頑張れ岩”を過ぎると休憩ポイントがあります。「水野登山口」からのコースと合流します。
ここは少し広めのスペースがあって、見晴らしの良いポイントです。
私の好きなショウジョウバカマもちょこちょこ咲いていました。
ブナ林の緩やかな道を進みます。
「こまのこや」です。ちょっとした休憩や雨宿りに良さそうですね。この辺りを「駒ヶ岳」と呼んでいるらしいです。
こまのこや ⇒ 米山山頂
「こまのこや」から先へ進みます。少し勾配が強まってきます。
少し登ると「三十三観音像」があります。
整然と並ぶ三十三体の観音像。先日行った群馬の「嵩山」を思い出します。
新緑がとてもきれいなブナ林。
しばらくの間、V字型にえぐられた粘土状の道が続きます。足元が汚れるのは覚悟しましょう(笑)
とても滑りやすい箇所があるので、地面が濡れている日は気をつけて登り下りしましょう。
泰澄大師の供養塔があります。
ここで「水野林道コース」と合流します。
所々で残雪箇所がありました。ちょっと藪っぽい所もありましたが、すぐに終わりました。山開き前にはきれいに刈られるでしょう。
「しらば避難小屋」に着きました。ここも広めのスペースがあり、休憩に良い場所です。
「しらば避難小屋」の中はこんな感じ。なかなかきれいです。
山頂方面へ進みます。
少し下って、またぐいぐい登って行く感じ。
細尾根を登って行きます。気をつけて歩けば特に危険ではありません。
この細尾根から眺める景色もまた良いのです。
山頂近くになってくると階段が現れます。
残雪で滑りやすい道。
もうすぐ山頂。
距離は「あと100m」。もう着いたような気分。
「米山」山頂の避難小屋に到着~。山頂にはもう雪がありませんでした。
米山山頂~下牧ベース
曇り空でしたが、良い眺め。
避難小屋の裏へ進み、米山山頂(標高993m)に到着!日本三大薬師の「米山薬師堂」はまだ閉じられていました。
薬師堂の裏から中越、下越方面を眺めます。でも雲で下越方面はあまり良く見えず。
ちなみに5月中旬頃~10月末頃には、薬師堂の裏に仮設トイレが設置されます。
内陸方面は曇っていましたが、海側は少し青空が広がっていました。
日が差すと海が青くきれいです。海を眺めながら少し休憩。登っている間は暑かったですが、風が強くて山頂は寒かったのでホットコーヒーを飲みました。お湯持って来てよかった。
冬になるとこの薬師堂の屋根まで雪が積もります。
▼冬の米山の記事はこちら▼
写真では分かりませんが、遠くにうっすらと上越の山や北アルプスが見えました。
雲行きが怪しくなってきたので、休憩もそこそこに下山開始。
ちょっと急ぎましたが、細尾根は滑らないようにゆっくりと下りましょう(笑)
少し日が差しただけで気分が上がります。
「しらば避難小屋」。
「こまのこや」。
終盤ちょっとポツポツ降ってきましたが、ほとんど雨に濡れることなく下山。
帰りは神社で無事下山のお礼をして帰りました。
車で帰宅途中に予報どおり大雨が降ってきて雷まで鳴り出したので、下山途中にスライドした(登っていった)人たちが心配になりました。天気が悪い場合は無理をせず、早めに下山しましょう。
米山(下牧コース)の感想
米山「下牧コース」は、休憩ポイントと避難小屋が整備されているのでメリハリのある安心な登山ができるコースです。危険箇所も特にないので、初心者におススメのコースだと思います。「大平コース」よりもアップダウンが少ないので、体力的にも少し楽かなと思います。
ただし、V字にえぐれた道がちょっと多いので、雨や雪融けで水が流れている日は歩きにくいです。泥で足元が汚れやすいので、気になる人はゲイターを使用するとよいでしょう。
この日持って行った主な道具
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。