蔵王山(ざおうさん、ざおうざん)
・標高:1,841m(最高峰の熊野岳の標高)
・所在地:山形県山形市、上山市、宮城県蔵王町、白石市、七ヶ宿町、川崎町
・日本百名山
・山形県と宮城県の県境にある連峰を蔵王山または蔵王連峰と呼ぶ
・夏期の登山適期は6月上旬~10月下旬
「蔵王山」は山形県と宮城県の南部に位置する連峰の総称です。連峰なので一言で「蔵王山」と言っても、どの峰に登るか、どのコースを登るか、どこまで行くか等さまざまです。一般的には、最高峰の「熊野岳」を示す場合が多いです。
8月上旬、街中はうだるような猛暑日だったので涼を求めて蔵王へ向かいました。刈田岳~熊野岳~地蔵山~三宝荒神山を往復してきました。
※蔵王山は活火山です。活火山に登る際は、念のため警戒レベル等を直前に確認しましょう ⇒ 火山登山者向けの情報提供ページ(気象庁)
駐車場情報(蔵王刈田山頂駐車場)
今回は避暑のため、標高1,700mの刈田山頂駐車場まで車でぐーんと標高を稼ぎ、そこから歩く計画です。この駐車場には蔵王ハイラインを通って行くので、料金所で通行料540円(2019年時点)を支払います。300台駐車可能とのことですが、紅葉シーズンなどは満車になって大渋滞が起こるらしいです。
※PM5時~AM8時の間は夜間通行止となります。また、冬期間は通行止めになります。
<公共交通機関を利用する場合>
JR白石蔵王駅から蔵王ハイラインへのバスが運行されているようです。
標高が高いので駐車場でこの見晴らしの良さ。街中は35℃超でしたが、駐車場は20℃でした。風もそこそこ吹いていたので、半袖1枚だとちょっと肌寒いくらいでした。
この日のコース
蔵王刈田駐車場 ⇒ 刈田岳 ⇒ 熊野岳(最高峰) ⇒ 地蔵山 ⇒ 三宝荒神山 ⇒ 地蔵山 ⇒ 熊野岳 ⇒ 蔵王刈田駐車場
往復(周回)距離:9.5km 累積標高差:(上り、下り)790m
標準コースタイムは、往路2時間00分、復路1時間40分です。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場 ⇒ 刈田岳 ⇒ 熊野岳
駐車場のすぐ上にレストハウスがあります。無料休憩所や売店、食堂があります。ここでトイレをお借りして出発。
レストハウス前から熊野岳が見えます。
レストハウスを巻くように刈田岳方面へ向かいます。
さすが観光地です。いきなり御釜が見えます。
右手にある坂を登って刈田岳山頂、刈田嶺神社へ向かいます。
すぐに着きます。刈田岳山頂(標高1,758m)です。広いです。
刈田岳山頂から見た熊野岳とお釜。迫力ある火口ときれいなエメラルドグリーン。この時点でけっこう満足しています(笑)
いったん下ります。
熊野岳へ向かいます。熊出没注意の看板が出ています。
途中、刈田リフトからの道と合流します。
蔵王は活火山です。噴火に備えて避難小屋が各所設置してあります。
刈田岳から熊野岳への「馬の背」と呼ばれるルートを歩くと、色んな角度から御釜を眺められます。
馬の背はこんな感じで平坦なので、歩きやすい靴であれば、登山をしない人も歩いて来られます。
熊野岳手前から見た刈田岳と御釜。
熊野岳山頂へ向かう前に、熊野岳の避難小屋に行ってみます。
歩きやすい道で迂回することができますが、直登すると岩がゴロゴロ。
避難小屋の中。窓があって意外と明るかったです。ストーブもありました。
熊野岳山頂へ向かいます。
避難小屋から山頂へはほぼ平行移動。
熊野神社です。
蔵王山最高峰の熊野岳山頂(標高1,841m)です。熊野岳の山頂も広くて良い景色が見られます。
ちょっと曇っていましたが、山形方面の麓の景色です。
熊野岳 ⇒ 地蔵山 ⇒ 三宝荒神山
それでは熊野岳山頂から地蔵山へ向かいます。
山頂から近道で下ります。なお、避難小屋の方へ戻ると歩きやすい正規ルートが伸びています。
近道は岩がゴロゴロあってちょっと歩きにくいかもですが、ペンキ印がついているのでそれを確認しながら下ります。
鞍部まで下ると正規ルートと合流します。
姥神(ヤマンバ様)の石像。ちょっと顔が怖いです(笑)
分岐があり、左へ行くと「イロハ沼」方面です。地蔵山は真っ直ぐ進みます。
この分岐は、右側へ行くと「蔵王ロープウェイ山頂駅」への近道です。地蔵山の山頂へ向かうので左側へ進みます。
階段を登りきると平坦な道に出ます。奥に見えるのが地蔵山山頂です。
地蔵山山頂(標高1,736m)です。
蔵王ロープウェイ山頂駅が見えます。その右奥に見える「三宝荒神山」まで行きます。
2年前の冬に訪れて以来のロープウェイ蔵王山頂駅。蔵王の樹氷はスノーモンスターと呼ばれるほど迫力があります。
蔵王地蔵尊。冬は雪で埋まってしまいます。
地蔵尊の左から「三宝荒神山」へ向かいます。
「三宝荒神山」に到着です(標高1,703m)。ここは山頂が狭いので混んでいるとゆっくりできません。
今回はここで折り返し。
三宝荒神山 ⇒ 駐車場
それでは戻ります。
帰りは近道で戻りました。木道なので歩きやすいです。
近道は地蔵山の山頂を通りません。
地蔵山と熊野岳の鞍部で涼しい風が吹いていました。とても気持ち良かったです。
岩に「近道↑」と書かれた方向が、往路で使用した熊野岳山頂への直登ルートです。帰りは道なりに正規ルートで避難小屋の方へ向かいました。
草原の景色に癒されます。
熊野岳の避難小屋まで戻ってきました。
再び御釜。
馬の背を歩いて刈田岳方面へ帰ります。
何枚も写真を撮ってしまいます。
写真に撮りませんでしたが、レストハウス近くには観光している人が沢山いました。
レストハウス内の売店。
軽食は1階でも買えます。2階に食堂もあります。
ずんだソフトクリーム美味しかったです。
夏休み期間のためか、平日なのに一番上の駐車場は満車でした。
蔵王山の感想
冬にはスキー、スノボ、樹氷観賞で賑わう蔵王山ですが、夏もお釜や草原の景色、なだらかな縦走路、涼しい風がとても気持ち良かったです。今回のルートは標高の高い場所からスタートするので気温が高くなく、「夏の間は暑くて山に登れない~」なんて人にもおススメです。日本百名山の「蔵王山」最高地点にお手軽に登ることができます。
なお、気温こそ麓より低くて快適ですが、標高が高く日差しを遮るものがほとんどないルートを何時間も歩き回るので、晴れている日はかなり日焼けします。日焼け対策をしっかりしてから行くようにしてください。
下山後に立ち寄った温泉
山形の蔵王温泉の方へ回って、「湯の花茶屋 新左衛門の湯」を利用しました。露天風呂がとても気持ち良かったです。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。夏の日帰りトレッキングの場合は、コンパクトで軽量な装備で行くと楽です。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。