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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

新潟と群馬の県境「三国山」で積雪期限定ルートを歩く

三国山(みくにやま)

・標高:1,636m

・所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町、群馬県利根郡みなかみ町

・標高1,070m程の登山口を往復することで比較的標高差が少ない

・冬は積雪期限定で歩けるルートが人気

・例年11月下旬~3月は積雪期

 

この日も新潟県内の天気予報がいまいちだったので、関東方面に行こうかと相談していたところ、湯沢辺りは割と天気が良さそうなことが判明。そこで新潟と群馬の県境にある「三国山」に向かいました。

「三国山」は”新三国トンネル”群馬側出口付近から登り出すのが一般的で、駐車場が既に標高1,070m程あるため、少ない標高差で登頂することができます。冬になると積雪期限定ルート(夏期は藪で歩かれない)が人気で、特に山頂付近はなだらかで眺望の良い道が続きます。

 

 

駐車場情報

”新三国トンネル”を抜けて群馬県側に出て少し進むと、「三国峠上州口駐車場」があります。端から順に駐車していく感じです。トイレはあまりきれいではないので、道中のお店や道の駅などで済ませて行った方がよいです。

 

この日のコース

駐車場 ⇒ 登山口 ⇒ (積雪期限定ルート) ⇒ 三国山 ⇒ ワラジカケマツノ頭 ⇒ 三国山 ⇒ 御阪三社神社(三国峠) ⇒ 登山口 ⇒ 駐車場

 

往復(周回)距離:5.6km 累積標高差:(上り、下り)680m

標準コースタイムは、(上り)不明、(下り)1時間40分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測

※積雪期は無雪期よりも時間がかかることが多いので、余裕を持った計画を立てましょう

 

 

駐車場 ⇒(積雪期限定ルート)⇒ 三国山

「三国峠上州口駐車場」から”新三国トンネル”方向に少し歩くと、山側のコンクリ壁に切れ間があります。ここが登山口(笑)

雪が多い時は入山することができないぐらい埋まっていることもあるそうです。

 

まだ少し薄暗い中、固い雪面をツボ足で登り出します。トレース明瞭でしたが、滑って登りづらかったので、5分後には各々アイゼンやチェーンスパイクを装着して仕切り直し。

 

樹林帯の中をひたすら登って行くと、徐々に陽が当たるようになってきました。

積雪期限定ルートを登っています。ほぼ直登になるので、割と傾斜があって意外と疲れる!(笑)

 

ようやく山頂へとつながる稜線が近づいてきました。

 

稜線上に出ました。一気に見晴らしが良くなります。

 

「谷川岳」や「武尊山」の方面は雲多めでしたが良い景色!

 

湯沢方面は青空多めでした。ここから山頂まで約10分程、こんな感じのなだらかな稜線歩き。ここは雪がなくなると藪になるので、夏期は登山道ではありません。

 

う~ん。良い景色ですなぁ。

 

今回はここを歩くために登ってきたようなもの。穏やかな道と良い景色で癒されます。

もうすぐ山頂。

「三国山」山頂に到着。標高1,636mです。山頂標識は雪に埋もれて見つからず。

 

 

 

 

三国山 ⇒ ワラジカケマツノ頭 ⇒ 三国山

「三国山」山頂からは谷川連峰の景色が見えないので、「平標山」への縦走路にある「ワラジカケマツノ頭」まで行くことにしました。

上信越自然歩道を「平標山」方面へ進みます。「三国山」山頂〜「ワラジカケマツノ頭」間は、コースタイム往復40分ほど。

 

「三国山」山頂の裏側(北側)へ回り込むと、奥に「平標山」と「仙ノ倉山」が見えてきました。

 

一旦、鞍部まで下ります。

 

鞍部の標識。「三国山」山頂からここまで400m、ここから「平標山の家」までは4kmとのこと。

 

「ワラジカケマツノ頭」に到着。残念ながら曇ってきてしまいましたが、とても見晴らしが良いです。谷川連峰の山々がズラリ。

 

「苗場山」や苗場スキー場も見えます。

 

ちなみに「苗場スキー場」のある山は、「苗場山」ではなく「筍山(たけのこやま)」であることを知らない人は新潟県民でも多い。「苗場山」は奥に見える平らな山。

 

ここで休憩しようと考えていましたが、日差しも無く風が強かったので、「三国山」へ戻ることに。

 

「三国山」山頂手前で再び天気が良くなってきたので、景色の良い広い所で休憩。

 

山専ボトルでお湯を持ってきて、カップ麺とコーヒー。冬の低山は大抵このパターン。

 

 

 

 

三国山 ⇒(夏期ルート)⇒ 駐車場

「三国山」山頂手前から夏期ルートで下山しました。木道(階段)が露出していたので、アイゼンを外してツボ足で下りました。爪をつけたままの場合は木道を避け、雪の上を歩きましょう。

 

でも木道は途中で終わり、その後はずっと雪道だったので滑りまくりました(笑)こういう時は脱着しやすいチェーンスパイクも持ってくると良いですね。

 

「三国峠」へ下って行きます。

 

「三国峠」の神社が見えてきました。

 

三国峠の「御阪三社神社」に到着。半分くらい雪で埋まっていました。ここは弥彦神社(新潟)、赤城神社(群馬)、諏訪神社(長野)の三神社が祀られていて、参拝すると三社分のご利益があるという凄い神社らしいです。

 

あとはひたすら樹林帯を下るだけ。踏み抜くことが増えましたが、ワカン履くのが面倒だったのでそのままツボ足で下山。

 

国道17号が見えてきました。

 

「旧三国トンネル」に出ます。

 

2022年に閉鎖された「旧三国トンネル」。

 

登山者はこんな感じで新トンネル側から駐車場を行き来してください。

 

左が閉鎖された旧道。右の新トンネル出口へ進みます。

 

新トンネル出口にある丸太の橋がこの日一番怖かったポイント。朽ちていそうな丸太の上に雪があるので、滑ったり壊れたりしそうで怖い(笑)

 

国道17号は結構車が走っています。走行車に注意しながら、なるべく路側帯の端っこを歩いて駐車場へ戻りました。おしまい。

 

三国山(雪山)の感想

冬の「三国山」は初めてでしたが、山頂付近から眺める景色はとても良かったです。青空の下で雪化粧した名峰の数々がとてもきれいでした。青空の時に「ワラジカケマツノ頭」に到着できていたら、谷川連峰の景色をもっときれいに眺められたでしょう。

今回は雪が少なくトレースもしっかり付いていたのでアイゼンやチェーンスパイクで登れましたが、雪が多い時期は踏み抜きまくるのでワカンかスノーシューも持っていくと良いと思います。

夏期の「三国山」は花が沢山咲き、7月頃にはニッコウキスゲが咲きます。駐車場が狭く、通行量の多い車道を少し歩くので、近くの平標山と比べると登る人は多くありません。山頂までの距離は短く標高差も少ないので、初心者にもお勧めの山です。

 

 

下山後に立ち寄った温泉

越後湯沢には沢山の温泉があります。今回は新潟方面へ帰る途中にある「宿場の湯」を利用しました。

 

この日持って行った主な道具

ペツル(PETZL) クランポン イルビス(IRVIS)

ペツルの10ポイント長爪クランポン(アイゼン)です。後ろコバがあるブーツに対応。クランポンのベイルを交換することで、前コバのあるブーツにも対応できます。

 

前後にコバの無いブーツの場合はこちら。

 

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) アルパインゲイター

生地がしっかりしていて、少しぐらいアイゼンの爪が擦れても破れません。ベルクロだけでなくジッパーが付いているので、雪や水の侵入をしっかり防ぎます。ベルトの調節もしやすいです。

 

MAGIC MOUNTAIN 登山用 アルミわかん ラッセル2

この日は使用しませんでしたが、ワカンも一応持っていきました。シンプルなアルミフレームのワカンです。ワカンはスノーシュー程浮力はありませんが、軽量なのと小回りが利くので、急坂や細道の多い雪山登山に適しています。

 

SHOWA GLOVE TEMRES 02 winter ブラック

作業用グローブで実績のあるショーワグローブによるアウトドア防寒グローブ。安くて防寒性に優れています。雪の里山登山に最適です。「01 winter」にカフやストラップが付いてさらに便利になっています。

 

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暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。

 

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