三ノ峠山(さんのとうげやま)
・標高:469m
・所在地:新潟県長岡市
・登山道各所にベンチ、山頂手前に小屋がある
・「観鋸台」から先は登山者も多くなく、静かなや山歩きが楽しめる
・例年12月下旬~3月中旬までは積雪期
ここ数年で登山者数が増えてきた長岡市の「三ノ峠山」。登山道はとても登りやすく、道中各所にベンチが設置してあるなど、初心者に優しい山です。また、「萱峠」や「鋸山」にも縦走するとそこそこ長い距離を歩けるので、中級者以上の人も結構登ります。冬でも天気の良い日は、多くの雪山登山者が訪れます。
4月中旬に春の花を眺めに「三ノ峠山」から「萱峠」まで歩いてきました。
▼冬の三ノ峠山の記事はこちら▼
駐車場情報
今回も標高150mの「東山ふれあい農業公園」駐車場を利用しました。桜が咲く頃の土日には結構混雑するので、早い時間に行くと良いでしょう。
この日のコース(ピストン)
駐車場 ⇒(赤道コース)⇒ 三ノ峠山頂 ⇒ 観鋸台 ⇒ コハ清水 ⇒ 萱峠 ⇒ コハ清水 ⇒ 観鋸台 ⇒ 三ノ峠山頂 ⇒(赤道コース)⇒ 駐車場
往復距離:12.0km 累積標高差:(上り)810m (下り)810m
標準コースタイム:(上り)3時間20分 (下り)2時間20分
※往復距離と累積標高差は概測です
※コースタイムに休憩時間は含まれていません
駐車場 ⇒ 三ノ峠山頂 ⇒ 観鋸台
駐車場からゆるゆるスタート。この日の目標はズバリ「のんびり歩くこと」!
先週はまだ蕾でしたが、気温が一気に上がりほぼ満開。
農業公園から眺める長岡の景色が好きです。
雪山の景色もきれいですが、やはり緑や土、花の色がある方が楽しい。
いつものように広々とした丘に出ます。開放的で見晴らしも良いです。ただし、日差しを遮る木々が無いので、暑い日は別のルートから行くと良いでしょう。
広い丘を通り過ぎ、山道に入ったところにあるベンチ。
景色を眺めながら休憩できます。
のんびりゆるゆる。
カタクリなど春の花を眺めながら登って行きます。
自分の好きなショウジョウバカマ。カタクリとセットで。
丸太ベンチが随所に設置されています。
雪割草もそろそろ終わりですね。
友遊小屋の中は大賑わいでした。
「三ノ峠山」山頂手前の最後の登り坂へ。
坂の途中で長岡市街が良く見えるポイントがあります。
坂を登りきって緩やかになります。山頂手前の分岐。
「三ノ峠山」山頂に到着。標高469mです。
かわいいお地蔵さん。
この日は「萱峠」まで行くので、一息入れたら先へ進みました。
カタクリの群生を楽しめるポイントがあります。
奥に見える尖った山は「米山」。まだ上が白かったです。
「観鋸台(かんきょだい)」に到着。
「観鋸台」はその名の通り「鋸山」を眺めながら休憩できるポイントです。テーブルやベンチもありますが、テーブル席は人気なので埋まっていることが多いです。先日、ベンチの数が増やされました。
▼「三ノ峠山」、「観鋸台」への道のりはこちらの方が詳しいです▼
観鋸台 ⇒ 萱峠
「萱峠」方面へ進みます。いきなり残雪と藪が...この時期はまだこの先へ進む人が多くないです。
しばらく進むと「三ノ峠山分岐」があります。左手へ進むと「鋸山」登山口近くに下りられます。「萱峠」方面は道なりに進みます。
雪が増えてきてチェーンスパイクを履こうか迷いましたが、この先も土道が出てきそうな雰囲気があったのでこのままツボ足で登りました。結局この日は終始ツボ足で行動しました。
やっぱり出てきた土道。
でもすぐに雪道に変わりました。ここは雪が無い時期は特に危険ではないのですが、残雪でちょっと滑りやすく、また折れ曲がった枝が邪魔をして歩きにくかったです。
雪が残る春の里山の景色も良いものです。
水場があります。「コハ清水」です。飲用可能とのことですが、自分はお腹を壊しやすいので手を洗うだけにしました。凄く冷たくて気持ち良かったです。
竹之高地町へと通ずる道との分岐があります。ここも真直ぐ道なりに進みます。
”くの字”に曲がりながら下ります。
下ってきた分また登り返します。ここで前方を走って横切るキツネを見ました!残念ながら写真は撮れませんでしたが、この近辺で見かけるのは2度目。
「桝形山」に取りつきます。急登が始まります。
急坂を登って行くと、分岐があります。「桝形山」と「萱峠」どちらへ進むか。この日は「萱峠」方面へ。
「桝形山」へ登ってから「萱峠」に向かうこともできますが、面倒なので「萱峠」へ直接向かいました。
この辺りはブナ林がきれいです。
「萱峠」に到着。
この標識によると標高633m。でも一番高い箇所は680m位あります。
ベンチに座って景色を眺めながらご飯を食べました。
萱峠 ⇒ 三ノ峠山 ⇒ 駐車場
残雪で冷やしたコーラを飲みます。もう山で飲むコーラが美味しい季節になりました。
標識より先の高い所へ移動。「守門岳」と、奥にうっすらと「浅草岳」。春なので霞んでいましたが、越後三山なども見えました。
さて、帰るべ。結構歩いてきたなぁ。
往路と同じ道で下山します。
帰りは浅い残雪を利用してサクサク下ります。
ここの”くの字”に曲がる坂が個人的にちょっと苦手。直登するよりは楽なんだろうけど。
気温が高くなってきたので、「コハ清水」の冷水で顔を洗ってリフレッシュ。
色々とすっ飛ばして、「三ノ峠山分岐」に戻ってきました。
「三ノ峠山」に近づくにつれて、カタクリが増えてきました。
「観鋸台」。
丸太ベンチが増えて、休憩しやすくなりました。
「三ノ峠山」に帰還。
山頂付近もカタクリが沢山。
帰りも「友遊小屋」から賑やかな声が響いていました(笑)
花を盗ってはいけません。欲しかったらお店で買いましょう。
登山道が終わり農業公園へ。
桜を眺めながら駐車場へ戻りました。おしまい。
三ノ峠山~萱峠の感想
「三ノ峠山」は登りやすく、またベンチやテーブルも随所に設置されているので初心者にお勧めの山です。「観鋸台」までは訪れる人が多いのですが、その先はあまり人がいないので、静かな山歩きをしたい人にお勧めです。今回のように「萱峠」方面へ行ったり、「鋸山」へ縦走したりするのも楽しいです。
ただし、「観鋸台」から先は熊の目撃情報も増えるので、熊鈴をつけてなるべく複数で登るとよいでしょう。
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「三ノ峠山」下山後に立ち寄る温泉
長岡市は家が近いので下山後に温泉に立ち寄ることが少ないのですが、夏場に登った後は「麻生の湯」で汗を流すこともあります。駐車場も広くて食事もなかなか美味しいのでお勧めです。
この日持っていった主な道具
Unigear 18本爪 チェーンスパイク
チェーンスパイクは軽量でコンパクトに収納でき、脱着もとても簡単です。しかも安価です。冬は念のためバックパックに入れて行くと良いです。
THE NORTH FACE ベンチャージャケット
春や秋に持って行きやすい薄手の軽量ジャケットです。ちょっと雨が降った時もこれでしのげます。
BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド) クラッググローブ
岩や木々を掴むような急坂が多い山では、手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。