3PEAKS

新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

富士山と天空の鐘を求めて山梨県「杓子山」へ<不動湯から周回>

杓子山(しゃくしやま)

・標高:1,597m

・所在地:山梨県富士吉田市、忍野村、都留市

・山梨百名山、都留市二十一秀峰など

・富士山の眺めが良い事でも有名

・山頂は360度ビューで眺望が良く、ベンチやテーブルも設置されている

 

「杓子山」は山梨県の南東部に位置し、山頂から富士山がよく見える山として人気です。山頂は360度ビューの展望が広がり、南アルプスや白峰三山等も眺められます。

また、山頂に設置されている天空の鐘とポップな山頂標識も人気で、富士山を背景に写真を撮る人が多いです。

 

 

 

駐車場情報

富士吉田市の秘湯「不動湯」近くの登山口を起点として登る計画です。まずは「不動湯」へ向かいます。

 

駐車場上方からさっそく富士山

「不動湯」を通り過ぎてさらに急こう配の坂を上がっていくと、登山者用駐車場がいくつかあります。登山者用駐車場は2ヵ所あり、約15台程駐車可能です。坂が急なのと、道も狭く少々荒れているので、注意しながら運転しましょう。

 

 

 

この日のコース(周回)

駐車場 ⇒ 登山口 ⇒ 明見尾根(尾根コース) ⇒ 鉄塔 ⇒ 明見尾根分岐 ⇒ 杓子山山頂 ⇒ 分岐 ⇒ ゲート(沢コース) ⇒ 駐車場

 

往復距離:7.3km 累積標高差:(上り)690m(下り)690m

標準コースタイム(夏期)は、往路2時間40分、復路2時間00分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

 

駐車場 ⇒ 明見尾根(尾根コース) ⇒ 鉄塔

駐車場から緩やかな林道を登って行きます。

 

少し登ると案内図がありました。この図に書かれている「Zコース」~「尾根コース」と登って、「沢コース」で下る”時計回り”周回の予定。

 

駐車場から少し上がった所で、早くも富士山が良く見えます。

 

登山口に到着。真直ぐ林道を進む「沢コース」(Softコース)と、左手の山道へ進む「Zコース」(Hardコース)に分かれます。

 

登山口前に仮設トイレがありました。

 

通称「Zコース」の山道へ進みました。

 

Hardと書いてありましたが、序盤は緩やかな登りが続きます。新緑の中で清々しい。

 

しばらく進むと最初のビューポイント。

 

でもこのポイントは眺望イマイチ。駐車場上方からの方が富士山が良く見えました。

 

「Zコース」と書かれているように、つづら折りに登って尾根へ。

「明見尾根(あすみおね)」へ上がって「尾根コース」を進みます。

 

尾根を少し登った所にあるビューポイントは、先ほどより富士山が良く見えました。

 

一旦下って登り返します。

 

鉄塔があります。

 

鉄塔の下を通過します。

 

 

 

 

鉄塔 ⇒ 杓子山山頂

尾根を登って行く途中、「絶景パノラマコース」という標識があったので期待して進みましたが、山頂までパノラマと呼べるポイントはありませんでした...

 

急登が始まりました。

 

時々緩やかなポイントもあります。

 

少しですが、ミツバツツジがまだ咲いていました。

 

3つ目のビューポイント。段々と眺望が良くなっていきます。ここは広々としているので、最後の休憩に最適なポイント。

 

奥に山頂が見えてきました。

 

少し開けた道で富士山見えましたが、パノラマではないわな。

 

「向原峠」からのコースと合流する分岐点。

 

分岐から程なくして山頂。

 

「杓子山」山頂に到着。標高1,597mです。そして富士山ドーン!

 

 

 

杓子山山頂 ⇒ ゲート(沢コース) ⇒ 駐車場

ほとんどの人がこのように富士山と山頂標識、天空の鐘をセットで写真に撮ります。眼下には忍野村の街並み。

 

「杓子山」と言ったら、この天空の鐘とポップなフォントを思い浮かべる人も多いはず。

 

山頂にはテーブルとベンチが3セット設置されています。登山者が多い日は早い者勝ち。この写真の席は特等席って感じですね。

 

仲間が「笹だんごパン」をくれました。笹団子は普通に食えや!と言われそうですが、これ何気に美味いんです。

 

杓子山の山頂は360度ビュー。富士吉田市の街並みが良く見えます。遠くには南アルプス。

 

裏の方は都留市かな?遠くに「雲取山」など奥秩父山塊。

 

祠もありました。

 

それでは下山開始します。周回なので、下山は富士山がよく見える方面のルートから。山頂直下は少し急坂なので、足を滑らせないよう気をつけて下ります。

ヤマザクラが少し残っていました。

 

雲がかかってしまいましたが、富士山を眺めながら下山できるポイント。足元がおろそかにならないようにしましょう。

 

ハンググライダーの離陸場がありました。飛んでいる様子を見ると気持ちよさそうですが、自分には怖すぎて絶対に無理。

 

大権首峠(おおざすとうげ)の分岐を曲がって林道歩きへ。

 

ずっと林道歩きも飽きるので、山道のショートカットコースも使いました。

 

再び林道に合流してゲートに到着。ここまで車で上がってくることもできるんですね。

 

ここにも近道がありましたが、トイレに行きたかったので使わず。

 

ゲートから林道を少し歩くと、ここにも仮設トイレがありました。我慢していたので早めに行けて助かりました。

 

その後、沢沿いの林道をテクテク歩いて駐車場へ戻りました。おしまい。

 

 

 

杓子山の感想

杓子山は富士山がよく見える山として有名ですが、360度ビューの山頂なので南アルプスをはじめとして他の名峰も眺められます。また、忍野村や富士吉田市などの街並みも眺められるので、麓の景色が好きな人も楽しめるでしょう。

今回紹介したコースが王道ですが、他にもコースがいくつかあるようです。二十曲峠を経由して「石割山」に縦走する人もいるそうです。初心者から健脚者まで楽しめる山という印象でした。

 

 

【富士山がよく見える山】

 

下山後に立ち寄った温泉

今回のコースを歩く場合は「不動湯」で汗を流す人が多いと思いますが、麓まで下って「リゾートイン芙蓉」の日帰り温泉を利用しました。駐車場が広く、露天も気持ち良かったし、設備が充実していて良かったです。

 

この日持っていった主な道具

THE NORTH FACE ベンチャージャケット

春や秋に持って行きやすい薄手の軽量ジャケットです。ちょっと雨が降った時もこれでしのげます。

 

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

岩や木々を掴むような急坂が多い山では手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。

 

SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウィンドマスター

風や寒さに強いガスバーナーで冬でも重宝します。

 

mont-bell(モンベル) アルパインクッカー

スモールサイズのODガス管とバーナーが入ります。持ち手はシリコンで保護されているので熱くなりません。

 

Nalgeneナルゲン 広口1.0L

ナルゲンボトルの広口1L。基本的に水を入れるために使いますが、行動食を入れたりすることもあります。

 

snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。