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「ソロ登山とグループ登山」それぞれの特徴と魅力について

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皆さんは山に登るときはグループで行きますか?それともソロで行きますか?

「絶対に1人じゃ行けない!」という人もいるでしょうし、「いやいや、面倒だからいつもソロだわ」という人もいるでしょう。私のように「ソロの時も、グループの時もあるよ。」という人も多いと思います。

 

今回は、初心者の人向けにそれぞれの特徴(メリット、デメリット)を挙げたいと思います。足りない点があったり、個人的な思い込みが含まれていたりするかもしれませんが(笑)、少しでも初心者の方の参考になれば幸いです。

 

 

ソロ登山のメリット

自分の都合の良い日に山に行ける

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ソロの場合だと、自分の都合の良い日に天気も良ければ(悪くなければ)サクっと登れるのが魅力です。特に多忙な人ほど、貴重な機会を逃したくない!と思うでしょう。

 

自分の行きたい山、コースに行ける

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何しろ自分の希望だけですから、行きたいところに行けるわけです。「△△山に行きたいなー」と思っても、仲間の誰も行きたがらないとか、力量的に厳しいなんて場合があります。そんな時でも自由に行ける点が魅力です。

(※ソロでの登頂が難しい山・コースの場合を除きます)

 

マイペースで登れる

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私は自分が気に入った景色の場所でボーっとするのが好きですし、山で写真を撮るのも好きです。逆に、自分の興味の無い箇所はさっさと通り過ぎようとするので、割とマイペースです(笑)

人それぞれで体力やスピードも違います。諸々考慮して同じようなスタイルで登れないと、お互いにストレスになることもあったりします。ソロだとそういったことを考慮せず、けっこう自由気ままに登れるので気が楽です。

 

帰りも自由に行動できる

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遠征した時などは、なるべくその地の観光をしたり、食事を楽しんだりしたいですよね。でも、グループで行くとメンバーそれぞれの事情があるので、早めに帰宅しなければならないこともあります。逆に、自分が早めに帰りたい場合でも、他のメンバーはガッツリ観光モードの場合もあります(笑)

 

ソロ登山のデメリット

寂しくなる、不安になる時がある

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8割はソロ登山の私でも、山行中に誰とも出合わないと寂しくなりますし、獣の気配を感じたりすると不安になります。人によっては、そもそも1人で山に向かうだけでそう感じる人もいるでしょう。 

 

感動を共有できない

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絶景を独占したり、1人で難しい山やルートを攻略した場合は、それはそれで感動を味わうことができますが、ふと「1人だともったいないな」とか、「あいつと一緒に体感したかったな」と思うこともあります。

 

自分が動けなくなった時に対処できないリスク

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ソロ山行中で、周辺に他の登山者もいない場合に、滑落や落石などで怪我をして動けなくなってしまったら...。山では携帯電話の電波が届かない場所もよくあるため、自分が動けないと救助要請できなくなります。

 

車で移動したときに交通費をワリカンできない

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遠くの山に行くとどうしても交通費が高くつきます。自動車移動だとガソリン代や高速料金等がかかりますが、乗り合わせて移動する場合はその人数で割り勘できたりします。でもソロだと全て1人で払うので、どうしてもお金の負担も大きくなります。

 

 

 

グループ登山のメリット

楽しい、寂しくない、心強い

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メンバーとコミュニケーションをとりながら登ることができるので、単純に楽しいです。経験や知識の豊富なメンバーと話をしながら登ると、とても勉強になります。

また、しっかりしたメンバーがいると、グループ全員の力量を踏まえた山行計画を立てたり、集合場所や時間の指定、登山口への行き方など参考になることを教えてもらえたりします。登山中も、メンバーの状況をお互いに確認したり、安全なルート選択をしたり、危険箇所を教え合ったりしてリスク回避できます。

 

感動を共有できる

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仲間と一緒に絶景を眺めたり、協力して厳しいルートを踏破したりした時の感動は、ソロでは味わえない素晴らしい体験です。

 

自分が動けなくなった時でも対処できる

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グループであれば、誰かが怪我をしたり、滑落などで救助が必要になった場合に、他のメンバーが対処します。すぐに怪我の応急処置をしたり、安全な場所まで支えて移動できます。

緊急救助が必要な切迫した場合は、携帯電話ですぐに救助要請したり、もし圏外だったとしても電波の通じる場所まで移動して救助要請できます。山小屋や麓に助けを求めに行くこともできます。

 

車で移動したときに交通費をワリカンできる

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再びお金の話です。近場の山なら大したメリットではありませんが、車で遠出する場合はガソリン代と高速料金がけっこう負担になります。そんな時、複数で行けば割り勘できて安く済みます。また、1人で長距離移動するよりも、会話を楽しみながら行けた方が楽しいというメリットもあります。

グループ登山のデメリット

メンバーの都合の悪い日に山に行けない

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グループだと、メンバーそれぞれの事情で日程が合わないことがしばしばあります。人数が増えるほどそういう問題が発生します。やっと予定を合わせても、天気が悪くて結局中止になったりすることもあります。そうこうしている内に、行きたかった時期を逃してしまうことも。

 

必ずしも自分が行きたい山やコースに行けるわけではない

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他のメンバーが自分の嗜好に近かったり力量が同じぐらいであれば、「いいね!そうしよう!」となることも多いのですが、そうでない場合は一緒に登るメンバーの意見で全然違う山やルートになることがあります。

 

メンバーのペースに合わせて登らなければならない

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「午後からガスが出る予報だから、午前中に山頂に立ちたい」とか「見晴らしがいいから〇〇コースを通りたい」といった個人の考えがあっても、一緒に登るメンバーの力量や希望に合わせてペースが遅くなったり、別コースで登らなければならない場合があります。

上記パターンはまだ合わせるのが簡単ですが、逆のパターンは悲惨です。「他のメンバーのペースが速すぎてついて行くのがキツイ」とか、「自分の力量では難しいコース」などの場合は、苦しい登山になるだけではなく、遭難の危険性も高くなります。

 

帰宅時間もメンバーの都合に合わせなければならない

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「自分はもっと縦走したり、ゆっくり観光して帰りたいけど、一緒に行くメンバーの都合で早めに帰らなければならない」とか、逆に「本当は早く帰って明日の仕事に備えたいけど、他のメンバーの意見に合わせて帰りが遅くなってしまう」なんてことがあります。特に、車に乗り合わせて行く場合は、1人だけ別の時間に帰ることができないので、メンバーに合わせる必要があります。

 

まとめ

お分かりだと思いますが、それぞれのメリットとデメリットは裏返しです。ソロ登山のデメリットはグループ登山で解決するし、グループ登山のデメリットはソロ登山なら気にしなくて済みます。

 

人によって重視したいポイントが異なると思うので、ソロで登るかグループで登るかを選ぶのは自由です。どちらが正解というのはありません。でも、初心者の場合は経験豊富な人達と一緒に登りに行くことをお勧めします。色々と勉強になるので、一緒に何度も山に行くうちにどんどんレベルアップできます。

 

ある程度自分のレベルが上がって、「この山ならソロでも大丈夫」と客観的に判断できる地力(体力と知識、経験、判断力など)が身についたら、ソロ山行にチャレンジしてみるのもいいと思います。

 

 

 

サークルや山岳会について

周囲に登山をする人がいないという人は、サークルや山岳会に参加するという選択肢もあります。インターネットでメンバー募集しているところも多いので、調べてみると沢山出てきます。

ただし、しっかりした組織か、きちんと活動しているのか、自分のレベルに合いそうか等をある程度見極めてから応募されることをお勧めします。

 

ネットで知り合った人と登山するリスクについて

『にわかグループ』で登る場合のリスクについて、以前NHKの番組でも特集されたことがあります。(※残念ながら現在は記事全文を読むことができなくなっています)

 

グループ登山のメリットの一つとして「心強い」や「救助が必要になった時にすぐに対処できる」と書きましたが、お互いの力量を知らないで登ると、逆に思わぬトラブルに巻き込まれる危険性があるのです。

私も初めて参加した登山サークルで、あやうく遭難しかけたことがありました。インターネットで募集していたサークルでした。詳細は伏せますが、事前にどれぐらいのレベルのメンバーなのか確認すべきだったなぁと勉強になりました。

 

また、女性の友人に話を聞くと、中には完全にナンパ目的で募集している人もいるとか。何人かで一緒に登るという話だったのに、行ってみたら男1人しかいなかったなんて怖い話も聞いたりするので、特に女性は注意しましょう。募集内容がしっかりしているか、やり取りをしている中でおかしな様子は無いかなど確認しましょう。