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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

「火打山」で高谷池の池塘と花を楽しむ

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火打山(ひうちやま)

・標高:2,461m

・所在地:新潟県妙高市、糸魚川市

・日本百名山、花の百名山

・無数の池塘が広がる高谷池にはヒュッテもある

・登山適期は例年5月中旬~11月中旬

 

「火打山」は新潟県の上越地方にあり、「妙高山」と「焼山」との間に位置しています。標高2,100m程にある「高谷池(こうやいけ)」には、数々の池塘と高山植物が広がり素晴らしい景色です。

火打山への登山口として最も代表的な「笹ヶ峰」からピストンしてきました。

 

 

駐車場情報

「笹ヶ峰」の駐車場を利用します。登山口前に登山者専用駐車場(約30台駐車可能)がありますが、天気の良い休日にはすぐに満車になってしまいます。

 

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この日は日曜ということもあり、登山口前は既に満車。少し下方の「笹ヶ峰キャンプ場」の広い駐車場(約150台駐車可能)を利用しました。こちらも7時にはほぼ満車状態でしたが、なんとか駐車できました。

 

【公共交通機関を利用する場合】

 「妙高高原駅」から「頸南バス」の笹ヶ峰高原直行バスが出ています。運賃や時刻は下記サイトをご参照ください。

 

この日のコース

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キャンプ場駐車場 ⇒ 登山口 ⇒ 十二曲がり ⇒ 富士見平 ⇒ 高谷池ヒュッテ ⇒ 天狗の庭 ⇒ 雷鳥平 ⇒ 火打山山頂 ⇒ 雷鳥平 ⇒ 天狗の庭 ⇒ 高谷池ヒュッテ ⇒ 富士見平 ⇒ 十二曲がり ⇒ 登山口 ⇒ 駐車場

 

往復(周回)距離:18.0km 累積標高差:(上り)1,300m(下り)1,300m

標準コースタイム(夏期)は、往路4時間45分、復路3時間30分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

 

キャンプ場駐車場 ⇒ 富士見平

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登山者用駐車場に登山口のゲートがあります。登山届を書いて提出します。

 

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自然環境保全協力金(500円/2020年時点)を支払ったら、かわいい雷鳥の木札をいただきました。バックパックにつけて登ることにしました。

 

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序盤はゆるやかな木道を歩いて行きます。既に標高1,300m以上あり、朝ということもあってとても涼しい。

 

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分岐があるので、「火打山登山道」と書かれた方向へ進みます。

 

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しっかりした作りの「黒沢橋」があります。

 

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「黒沢渓流」は水量も多く、眺めているだけで涼しげな気分になります。

 

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黒沢橋から少し登った先に、「十二曲がり」があります。

 

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「十二曲がり」は急坂をつづら折りに登って行きます。12か所の曲がりがあり、くねくね登って行くのでそれほどきつくありません。

 

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12か所曲がり終えた所でちょっと広めのスペースがあるので一休み。

 

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「十二曲がり」から先はさらに急登が続きます。よく「十二曲がり」はキツいと言われますが、実はその後の登りの方がキツい。

 

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大きな岩が沢山あり、手も使いながら登る箇所もあります。ここら辺が一番きつい坂かもしれません。

 

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急坂が終わり、なだらかな道になります。

 

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登山口から山頂までの距離を示す標柱が各所に立っています。

 

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「富士見平」に着きました。ここで休憩する人も多いです。

分岐になっていて「黒沢池」方面へつながる道があり、ここから「妙高山」へ縦走することができます。 

 

 

 

富士見平 ⇒ 高谷池ヒュッテ

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「富士見平」から火打山方面へ向かいます。

 

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途中にある「黒沢岳」は登らず、横から巻いて高谷池ヒュッテへ向かいます。

 

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火打山の山頂が遠くに見えます。

 

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この巻き道は小さなアップダウンを繰り返しながら歩いて行きます。

 

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途中、「アルプス展望台」というポイントがあるので、ちょっと寄り道。

 

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「アルプス展望台」からは、天気が良ければ北アルプスの山々が見えるのですが、この日は雲が多くて見えず。

 

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「高谷池ヒュッテ」の建物が見えてきました。

 

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「高谷池ヒュッテ」は2020年に新棟が増設されたばかりで、これまでの倍の人数が宿泊できるようになったらしいです。

ただし、新型コロナの影響が落ち着くまでは宿泊者数も制限されるようです。当然、宿泊は予約必須です。

 

 

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ヒュッテの表側。旧棟も健在です。売店、トイレ、休憩所などがあります。ロングコースの火打山には欠かせない施設です。

 

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高谷池ヒュッテから山頂までは標準コースタイムでさらに1時間半ぐらいかかります。山頂方面へ向かう前に、ここでご飯を食べて栄養補給。あと、トイレも済ませて行きましょう。

 

 

 

高谷池ヒュッテ ⇒ 火打山山頂

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火打山山頂が曇ってきてしまいましたが、先へ進みます。

 

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木道沿いに咲く花々。

 

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少し進むと分岐があり、右手に行くと「茶臼岳」「黒沢池ヒュッテ」を経由して、その先の「妙高山」へ行くルートです。この日は左手の火打山方面へ。

 

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「天狗の庭」に到着。

 

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少し青空も出てきて気持ちの良い木道歩きが続きました。

 

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ハクサンコザクラはもうほとんど見られませんでしたが、ワタスゲの群生が凄かったです。

 

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ちょうどここで風もほとんどなくなり、池塘に反射して"逆さ火打”が見られました。

 

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それでは火打山山頂へ向かいます。

ここから山頂まで標準コースタイムで1時間以上かかります。この時点で疲労度の高い場合は、無理をせずヒュッテへ戻りましょう。

 

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登山道にはありませんでしたが、まだ雪が残っている箇所も多くありました。

 

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マルバダケブキは蝶に人気でした。

 

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「雷鳥平」に到着。ベンチがあり休憩スポットです。残念ながらこの日は雷鳥の姿は見られず。

 

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山頂手前は急登。最後の踏ん張りどころです。

 

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火打山山頂に到着!標高2,461mです。

 

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山頂には中央に標識とケルンがあります。残念ながらガスガスで周辺の景色は眺められませんでしたが、久々のロングコースで充実感がありました。

 

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上空はたまに青空が顔を覗かせました。

 

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下りは登りと同じルートで下山しました。池塘や草原などの素敵な景色を眺めながらの下山。

 

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広大な高谷池の景色を眺めながら、ヒュッテまでのんびり下山。

この後、同行者が体調不良になったため、今回の記事はここまで。おしまい。

 

 

 

火打山の感想

「火打山」花の百名山にも選ばれるだけあって、沢山の花が咲き誇ります。高谷池の池塘と共に、素敵な景色が眺められます。

登山道は木道が整備され、急登箇所を除けば全体的に歩きやすいです。ただし、距離が長いので、体力のない人は日帰り困難な山です。体力に自信の無い人は、「高谷池ヒュッテ」で宿泊するのが望ましいです。

もちろん、体力ある人も可能であれば「高谷池ヒュッテ」に宿泊して、夜や朝の素晴らしい景色を眺めるのが一番お勧めです。

日帰りで登られる人は、なるべく早い時間に登り出し、早めに下山できるようにしましょう。

 

  

この日使用した主な道具

Black Diamond ストームライン ストレッチレインシェル

高山では夏でも気象によって寒くなることもあるので、1枚かるく羽織れるジャケットを持って行くことをおススメします。この日は行動中こそ暑くて使用しませんでしたが、ヒュッテで休憩中に曇ってきて寒く感じたので使用しました。

 

サロモン TRAILBLAZER20

超軽量バックパックです。夏の日帰りトレッキングの場合は、コンパクトで軽量な装備で行くと楽です。

 

THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。

 

snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。