雷山(いかづちやま)
・標高:378m
・所在地:新潟県五泉市
・登山道には熊除けの鐘が随所に設置されている
・山頂手前に山小屋がある
・例年12月~3月は積雪期
「雷山」は新潟県五泉市にある里山で、川内山塊の一番手前にあります。山ビルが多い川内山塊ですが、ここも例外ではなく梅雨~残暑期にかけて奴は出現します。そのため私は涼しい(寒い)時期になると登りに行きます。
登山道はよく整備されています。山頂手前には山小屋(ストーブ付)もあるので、雪が降っていても登りたくなる山です。
この日は12月下旬でも暖冬のため雪が全く積もっていなかったので、夏道の「雷山」と「かやの木山」に登ってきました。
駐車場情報
雷山は、一般的に「永谷寺(ようこくじ)」の奥にある登山者用駐車場を起点にします。
「永谷寺」に向かう道は途中で車1台しか通れない道に変わるので、対向車が来たらどちらかがバックして戻る必要があります。対向車がいないことを確認してから進みましょう。
「永谷寺」手前の道を標識に従い進むと、雷山登山者用駐車場があります。駐車場はそれほど広くなく、頑張って10台くらいのスペースでしょうか。ちなみにトイレは無いので、事前に済ませてから行きましょう。
この日のコース
駐車場 ⇒ (北尾根コース) ⇒ 雷山 ⇒ かやの木山 ⇒ 雷山 ⇒ (中央コース) ⇒ 駐車場
往復距離:3.8km
累積標高差:(上り/下り)430m/430m
標準コースタイム(夏期)は、上り1時間15分、下り1時間00分です。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場~山小屋
標識に従い、登山口へ進みます。
林道をしばらく進むと分岐が現れます。左手の階段は前年にできた「北尾根コース」で、割と急登とアップダウンが多いです。この日は初めて「北尾根コース」から登りました。
右手は比較的なだらかな「中央コース(旧 尾根コース)」と「沢コース」への道です。
登り始めてすぐに「1」の標識があります。合目を示しているのだと思いますが、各間隔がけっこうまちまちです(笑)
登り始めからけっこう急登。濡れていたらずるずる滑りそうな道です。
随所に鐘が設置されているので、鳴らしながら登って行きます。鐘には色々な物が使われています。これは炊飯器のお釜。
急登が終わってなだらかになります。
塗料の空き缶。
再び傾斜が上がってきます。
ぐいぐい登って6合目の「見晴台」に到着です。
手作りのベンチもあります。広めのスペースなので、休憩していきましょう。
それでは先に進みます。ここから先はアップダウンが続きます。
炊飯器のお釜。
混合ガソリンの空き缶。
8合目。
分岐があります。左の直登ルートはちょっとだけ早く着きます。この日は右の「らくらく8分」と書かれている方向へ進みました。
9合目。「らくらく」と書かれている割には、けっこう急登もあります。
急登が終わると分岐があり、右へ進むと山頂です。この日は左へ進み、先に休憩所(山小屋)に寄りました。
山小屋(休憩所)に到着しました!
山小屋~雷山山頂~かやの木山
立派な休憩小屋です。以前来たときには無かったメッセージが小屋に書かれていました。入口上部には『あたま!いたい?』(笑)
手前の席が外来用の『来客席』です。ストーブも設置されています。
奥の席は雷山を管理していただいている愛好会の方々の『会員席』です。外来者は勝手に使用してはいけません。
写真も沢山飾られていたりして、居心地の良い素敵な小屋です。
小屋を利用した人は、「ご協力を」と書かれた筒に協力金を入れていきましょう。
裏にもう一つ小屋がありますが、これは資材小屋らしいです。
小屋裏から見える風景。大蔵山や菅名岳が見えます。
小屋裏から山頂へ登ることもできます。
でも一度小屋の前まで戻って通常ルートで山頂へ登りました。
「雷山」山頂(標高378m)に到着です!山頂は広いです。
山頂の東側は見晴らしが良く、ベンチも設置されています。景色を眺めながら休憩します。
大きな鐘もあるので鳴らしておきます。大きさの割に響かない...
余裕があったら、隣の「かやの木山」まで行ってみましょう。往復で20分ぐらいです。
一度鞍部へ下ります。けっこう急坂で滑りやすい道なので、濡れている場合は特に慎重に下りましょう。
「かやの木山」山頂に到着。標高は380mで、雷山よりちょっとだけ高いです。
ここにもやっぱり鐘があります。
「かやの木山」の山頂は「雷山」ほど広くありませんが、狭くもありません。ベンチが無いので、ここで休憩する場合は敷物かチェアを持参するといいですね。
かやの木山~雷山山頂~駐車場
雷山へ戻ります。
再び雷山山頂。標高378mと書きましたが、細かく言うと377.9mのようです。
山頂標識の近くに「登山者カード入れ」がありました。横に設置されているのは記入台でしょうね。細かな気遣いが感じられます。
帰りは山頂標識の裏から下山しました。
分岐があるので、「中央コース・永谷寺」の方向へ進みました。
標識がしっかり道を示してくれているので、確認して進めば分岐で迷うことが無いです。でも雪が積もると低い標識は見えなくなるので、注意が必要です。
「中央コース」は、登りで使用した「北尾根コース」よりもなだらかな道が多いです。
途中で「沢コース」との分岐があります。左の「中央コース」へ。
ちょっと急坂もあります。
「頑固な松」と書かれた大きな松の木。
中央コースにも6合目に「見晴台」があります。
ピンクリボンがこれでもかというぐらい沢山つけられています。
下山も「らくらくコース」で。
いくつ鳴らしたか、もう分からなくなっています(笑)
途中からつづら折りになり、急斜面もゆるやかに下りて行きます。
「中央コース」の登山口に出ました。
最後の鐘。
あとは林道をゆるゆる歩いて戻ります。
駐車場に戻ってきました。お疲れ様でした。
駐車場横の沢で泥を落とすことができます。ブラシも置いてあります。ありがたいですね~。おしまい。
雷山の感想
雷山は管理されている方々のお心遣いが感じられる素敵な山です。久々に訪れたら、新たなコースができていたり、山道や標識もさらに整備されていて新鮮な気持ちで登れました。
山頂手前の山小屋は、特に冬の休憩所としてとてもありがたいです。愛好会の方々も親切で、気さくにお声をかけてくれます。とても癒される山です。
「北尾根コース」は初めて登りましたが、急坂が多いので下山ではコケそうで怖いかもです。でも見晴らしは他のコースよりも良かったので、登りでおススメしたいコースです。
下山後に立ち寄る温泉
五泉市の「さくらんど温泉」がおススメです。白山や菅名岳を眺めながら浸かる露天風呂がとても気持ち良いです。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER 20
超軽量バックパックです。今回のような低山の日帰りトレッキングの場合は、コンパクトな装備で行くことが多いです。
サロモン(SALOMON)X ULTRA PIONEER MID GORE-TEX
この日履いていったシューズの後継モデル。片足重量410g(27.0cmの場合)程度と軽いです。フィット感良く、ゴアなので多少の雨やぬかるみでも問題ありません。蒸れも軽減。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。