櫛形山(くしがたやま)
・標高:568m
・所在地:新潟県新発田市、胎内市
・日本一小さな山脈「櫛形山脈」の最高峰
・山頂からは飯豊連峰の眺めがとても良い
・例年12月~3月は積雪期
大峰山(おおみねやま)
・標高:399m
・所在地:新潟県新発田市
・山頂手前には見晴らしの良い展望広場と小屋がある
・麓にある「桜公園」では沢山の桜が咲き誇る
新潟下越地方の新発田市と胎内市にまたがる「櫛形山脈」は日本一小さな山脈と言われています。長さは約14kmで、「櫛形山」(標高568m)が最高峰です。
いくつものハイキングコースが整備されており、春や秋には多くの登山者が訪れます。そんな「櫛形山脈」の南方にある「大峰山」と「櫛形山」は特に人気があります。桜が満開に近づきつつある4月上旬にこの2つの山を縦走してきました。
駐車場情報
「桜公園」手前にある「大峰山駐車場」に車をとめました。40台ぐらい駐車できそうな広い駐車場ですが、桜の咲く季節には早く行かないと満車になります。
トイレもあります。なお、桜公園にもトイレがあります。
【公共交通機関を利用する場合】
「JR金塚駅」から「桜公園」まで徒歩で約30分です。
この日のコース(周回)
駐車場 ⇒ 桜公園 ⇒ 願文山 ⇒ 展望広場 ⇒ 大峰山山頂 ⇒ 法印峰 ⇒ 櫛形山 ⇒ 法印峰 ⇒ 法印瀑登山口 ⇒ 駐車場
往復距離:11.5km
累積標高差:(上り/下り)950m/950m
標準コースタイムは、上り(駐車場~大峰山頂)1時間40分、縦走(大峰山頂~櫛形山山頂)1時間50分、下り(櫛形山~法印瀑登山口)1時間50分、林道・車道歩き(法印瀑登山口~駐車場)30分の計5時間50分です。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場~大峰山山頂
「大峰山駐車場」から「桜公園」までなだらかな車道を歩いて行きます。
大峰山駐車場から徒歩で約10分です。ここにも駐車場がありますが、今の時季は花見に訪れる人も多いので、登山者はなるべく下の駐車場にとめましょう。大して距離や標高差もありません。
奥に進むと分岐があり、右の「桜公園」方面へ進みます。ちなみに「大峰山」と書かれた方向に進むと、「寺沢林道コース」です。
この日は「桜公園」(花見広場)を経由して「願文山」コース。この小さな車両止めゲートの先を道なりに進みます。なお、左手に登山口があり、公園を経由せずに登り出すこともできます。
新発田市には桜の名所が沢山ありますが、この「桜公園」もその一つです。300本の桜の木があるらしいです。例年4月中旬~4月下旬が見頃ですが、けっこう満開に近かったです。
公園の奥に進むと登山道へ入ります。熊鈴つけてスタート。
なだらかな道を登って行きます。椿が咲く道をのんびり登って行きます。
急坂も何か所かありますが、たいていロープが張られていて整備されているのがよく分かります。
堀切跡などアップダウンも何か所かあります。
「願文山」に到着。石碑や祠があります。
ベンチがあり、休憩ポイントとしても良い場所です。
一息いれたら「大峰山」へ進みます。
願文山直下は急坂で滑りやすいので気をつけて下ります。
春ですね~。ポカポカ暖かい、というか暑くなってきたので上着を脱ぎました。
階段が増えてきます。
細尾根がありますが、階段やロープなども整備されているので安心して登れます。
大峰山展望広場に到着。
展望広場は広く、日本海側の見晴らしがとても良いです。展望広場で景色を眺めながら休憩します。
ここで「寺沢林道コース」と合流します。
広場の奥には避難小屋「チェリーヒュッテ」があります。鐘もあるので鳴らしておきます。
避難小屋なので広くはありませんが、清潔感のある感じです。管理と使用者のマナーがしっかりされている証拠ですね。
ヒュッテ奥の道へ進み、大峰山の山頂へ。展望広場から山頂までは標準コースタイムで約20分だそうです。
なだらかなアップダウンを進んで行きます。
「大峰山」山頂(標高399m)に到着。
大峰山の山頂はさほど広くありませんが、ベンチがあります。
大峰山山頂~櫛形山山頂
山頂奥の道を進み、分岐に出ます。「櫛形山」と書かれた方向へ進み縦走路が始まります。
縦走路の序盤は緩やかな道が多いです。
倒木がありましたが、ここは簡単にまたげます。
徐々に勾配が上がってきます。
少し残雪がありました。
櫛形山へ近づくにつれて、カタクリなど花が多くなってきました。
大雪の影響でしょうか、柵が倒れている箇所がありました。
花が多くて楽しい道が続きます。
左の巻き道を進みます。
今度はくぐります。
法印峰手前の分岐に着きました。
分岐を「櫛形山」方面へ進みます。この分岐から山頂までは標準コースタイムで往復60分ほどです。
少し進むと「法印峰」(標高501m)があります。ここにもベンチがあります。
私の好きなショウジョウバカマも沢山咲いていました。
小さなアップダウンを繰り返しながら登って行きます。
この日最大の倒木がありました。道が完全に塞がれているように見えましたが、間に人が通れる隙間があったので、屈んでくぐる感じで通れました。大きな荷物を背負っている人は一度下ろさないと通れないぐらいの隙間でした。
階段をぐいぐい登ります。
関沢ルートとの合流地点に出るので、右の山頂方面へ進みます。
あとは山頂までなだらかな尾根道を進みます。
途中にベンチがあります。ベンチが多く設置されている山、とても好きです(笑)
気持ちの良いブナ林歩き。
櫛形山脈最高峰の「櫛形山」(標高568m)に到着。山頂からは飯豊連峰の眺めがとても良いです。
櫛形山~駐車場
飯豊連峰の展望図があるので、見比べながら景色を楽しみましょう。
ベンチも6基(5基だったかな?)あるので、混んでいなければ座りながらまったり休憩できます。2年以上飯豊連峰に行っていないので、今年はどこかに行けたらいいなぁと思いながらおにぎりをモグモグ。
さて、景色も堪能してご飯も食べたので帰ります。法印峰下の分岐まで来た道を戻ります。時間も体力も余裕がある人は、櫛形山脈をさらに縦走しても良いでしょう。
途中のベンチも麓の景色がよく見えるので、山頂が混んでいたらここで休憩しても良いですね。
先ほどの分岐を「大峰山」方面へ。
再び倒木箇所をクリアし、下って行きます。
「法印峰」。
「法印峰」下の分岐。右の「法印瀑」方面へ進みます。
徐々に水の流れる音が聞こえてきました。
渡渉ポイントへ。
午後になり気温が上がってきて暑かったので、この沢でタオルを冷やしました。
ここからは沢沿いを下って行きます。水の流れる音を聞きながら歩くと、それだけでも何となく涼しく感じます。
「法印瀑」。登山道からはちょっと離れているので横から。
さらに下ると「大瀑」。どちらも名前からすると物凄い滝のように思えますが、大きくありません(笑)
下るにつれ徐々に杉の木が増えてきます。
ここにも倒木で道が塞がれている箇所がありました。よく見ると左に迂回路が作られていたのでそちらへ。
終盤は道がかなり緩やかになってきます。
堰提の右横を通ります。
今度はこんな倒木がありましたが、ちょうど人が通れる分だけ枝が落とされていました。ありがたいです。
法印瀑コースの登山口に着きました。ここからはほぼ平行移動の林道歩き。
藪の中に潜む熊さんの足を誤って踏んづけちゃって反撃されたらしいです。注意しながら歩きましょう。この日も熊鈴着けて歩きました。
途中からは舗装路歩き。
集落の道路を歩いて、
大峰山駐車場に戻ってきました。おしまい。
櫛形山、大峰山の感想
「櫛形山」は山頂から飯豊連峰の眺めがよく、ブナ林歩きもとても気持ちが良いです。春は沢山の花が咲くので歩いていて楽しいです。「大峰山」は展望広場とチェリーヒュッテが人気で、山頂に行かずに展望広場でまったりするために登る人もけっこういるらしいです。また、この時季は桜公園に寄ることも魅力の一つです。
櫛形山脈は比較的短い距離で端から端まで縦走できますが、あまり人が通らない箇所もあるため藪が酷い箇所もあります。登山経験の少ない人は、まずは「大峰山」や「櫛形山」、「白鳥山~鳥坂山」など人が多く登るコースを登られることをおススメします。
また、夏場はけっこう暑いので、春や秋がおススメです。熊の出没に注意して、熊鈴など音が出る物を着用しながら登りましょう。
この日持って行った主な道具
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。