3PEAKS

新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

春の花を楽しみに「大峰山」~「櫛形山」周回

櫛形山(くしがたやま)

・標高:568m

・所在地:新潟県新発田市、胎内市

・日本一小さな山脈「櫛形山脈」の最高峰

・山頂からは飯豊連峰の眺めがとても良い

・例年12月~3月は積雪期

 

大峰山(おおみねやま)

・標高:399m

・所在地:新潟県新発田市

・山頂手前には見晴らしの良い展望広場と小屋がある

・麓にある「桜公園」では沢山の桜が咲き誇る

 

新潟下越地方の新発田市と胎内市にまたがる「櫛形山脈」日本一小さな山脈と言われています。長さは約14kmで、「櫛形山」(標高568m)が最高峰です。

いくつものハイキングコースが整備されており、春や秋には多くの登山者が訪れます。そんな「櫛形山脈」の南方にある「大峰山」と「櫛形山」は特に人気があります。桜が満開に近づきつつある4月上旬にこの2つの山を縦走してきました。

 

 

駐車場情報

「桜公園」手前にある「大峰山駐車場」に車をとめました。40台ぐらい駐車できそうな広い駐車場ですが、桜の咲く季節には早く行かないと満車になります。

 

f:id:threepeaks:20210404203134j:plain

トイレもあります。なお、桜公園にもトイレがあります。

 

【公共交通機関を利用する場合】

「JR金塚駅」から「桜公園」まで徒歩で約30分です。 

 

この日のコース(周回)

f:id:threepeaks:20210405001607j:plain

駐車場 ⇒ 桜公園 ⇒ 願文山 ⇒ 展望広場 ⇒ 大峰山山頂 ⇒ 法印峰 ⇒ 櫛形山 ⇒ 法印峰 ⇒ 法印瀑登山口 ⇒ 駐車場

 

往復距離:11.5km

累積標高差:(上り/下り)950m/950m

 

標準コースタイムは、上り(駐車場~大峰山頂)1時間40分、縦走(大峰山頂~櫛形山山頂)1時間50分、下り(櫛形山~法印瀑登山口)1時間50分、林道・車道歩き(法印瀑登山口~駐車場)30分の計5時間50分です。

※往復距離と累積標高差は概測

 

 

駐車場~大峰山山頂

f:id:threepeaks:20210404205155j:plain

「大峰山駐車場」から「桜公園」までなだらかな車道を歩いて行きます。

 

f:id:threepeaks:20210404205302j:plain

大峰山駐車場から徒歩で約10分です。ここにも駐車場がありますが、今の時季は花見に訪れる人も多いので、登山者はなるべく下の駐車場にとめましょう。大して距離や標高差もありません。

 

f:id:threepeaks:20210404205649j:plain

奥に進むと分岐があり、右の「桜公園」方面へ進みます。ちなみに「大峰山」と書かれた方向に進むと、「寺沢林道コース」です。

 

f:id:threepeaks:20210404205810j:plain

この日は「桜公園」(花見広場)を経由して「願文山」コース。この小さな車両止めゲートの先を道なりに進みます。なお、左手に登山口があり、公園を経由せずに登り出すこともできます。

 

f:id:threepeaks:20210404215306j:plain

f:id:threepeaks:20210404215322j:plain

新発田市には桜の名所が沢山ありますが、この「桜公園」もその一つです。300本の桜の木があるらしいです。例年4月中旬~4月下旬が見頃ですが、けっこう満開に近かったです。

 

f:id:threepeaks:20210404215651j:plain

公園の奥に進むと登山道へ入ります。熊鈴つけてスタート。

 

f:id:threepeaks:20210404215748j:plain

なだらかな道を登って行きます。椿が咲く道をのんびり登って行きます。

 

f:id:threepeaks:20210404220005j:plain

急坂も何か所かありますが、たいていロープが張られていて整備されているのがよく分かります。

 

f:id:threepeaks:20210404220138j:plain

f:id:threepeaks:20210404220155j:plain

堀切跡などアップダウンも何か所かあります。

 

f:id:threepeaks:20210404220212j:plain

「願文山」に到着。石碑や祠があります。

 

f:id:threepeaks:20210404220455j:plain

ベンチがあり、休憩ポイントとしても良い場所です。

 

f:id:threepeaks:20210404220534j:plain

一息いれたら「大峰山」へ進みます。

 

f:id:threepeaks:20210404220937j:plain

願文山直下は急坂で滑りやすいので気をつけて下ります。

 

f:id:threepeaks:20210404221025j:plain

f:id:threepeaks:20210404221055j:plain

春ですね~。ポカポカ暖かい、というか暑くなってきたので上着を脱ぎました。

 

f:id:threepeaks:20210404221155j:plain

階段が増えてきます。

 

f:id:threepeaks:20210404221322j:plain

f:id:threepeaks:20210404221338j:plain

f:id:threepeaks:20210404221404j:plain

細尾根がありますが、階段やロープなども整備されているので安心して登れます。

 

f:id:threepeaks:20210404221601j:plain

大峰山展望広場に到着。

 

f:id:threepeaks:20210404221627j:plain

展望広場は広く、日本海側の見晴らしがとても良いです。展望広場で景色を眺めながら休憩します。

 

f:id:threepeaks:20210404222307j:plain

ここで「寺沢林道コース」と合流します。

 

f:id:threepeaks:20210404222558j:plain

広場の奥には避難小屋「チェリーヒュッテ」があります。鐘もあるので鳴らしておきます。

 

f:id:threepeaks:20210404222639j:plain

避難小屋なので広くはありませんが、清潔感のある感じです。管理と使用者のマナーがしっかりされている証拠ですね。

 

f:id:threepeaks:20210404222856j:plain

ヒュッテ奥の道へ進み、大峰山の山頂へ。展望広場から山頂までは標準コースタイムで約20分だそうです。

 

f:id:threepeaks:20210404223107j:plain

なだらかなアップダウンを進んで行きます。

 

f:id:threepeaks:20210404223204j:plain

f:id:threepeaks:20210404223218j:plain

「大峰山」山頂(標高399m)に到着。

 

f:id:threepeaks:20210404223255j:plain

大峰山の山頂はさほど広くありませんが、ベンチがあります。 

 

 

大峰山山頂~櫛形山山頂

f:id:threepeaks:20210404223702j:plain

山頂奥の道を進み、分岐に出ます。「櫛形山」と書かれた方向へ進み縦走路が始まります。

 

f:id:threepeaks:20210404223838j:plain

縦走路の序盤は緩やかな道が多いです。

 

f:id:threepeaks:20210404223919j:plain

倒木がありましたが、ここは簡単にまたげます。

 

f:id:threepeaks:20210404224011j:plain

f:id:threepeaks:20210404224220j:plain

徐々に勾配が上がってきます。

 

f:id:threepeaks:20210404224304j:plain

少し残雪がありました。

 

f:id:threepeaks:20210404224416j:plain

櫛形山へ近づくにつれて、カタクリなど花が多くなってきました。

 

f:id:threepeaks:20210404224626j:plain

大雪の影響でしょうか、柵が倒れている箇所がありました。

 

f:id:threepeaks:20210404224725j:plain

花が多くて楽しい道が続きます。

 

f:id:threepeaks:20210404224904j:plain

左の巻き道を進みます。

 

f:id:threepeaks:20210404224945j:plain

f:id:threepeaks:20210404225023j:plain

今度はくぐります。

 

f:id:threepeaks:20210404225051j:plain

法印峰手前の分岐に着きました。

 

f:id:threepeaks:20210404225216j:plain

分岐を「櫛形山」方面へ進みます。この分岐から山頂までは標準コースタイムで往復60分ほどです。

 

f:id:threepeaks:20210404225504j:plain

少し進むと「法印峰」(標高501m)があります。ここにもベンチがあります。

 

f:id:threepeaks:20210404225558j:plain

f:id:threepeaks:20210404225624j:plain

f:id:threepeaks:20210404225647j:plain

私の好きなショウジョウバカマも沢山咲いていました。

 

f:id:threepeaks:20210404230035j:plain

小さなアップダウンを繰り返しながら登って行きます。

 

f:id:threepeaks:20210404230109j:plain

この日最大の倒木がありました。道が完全に塞がれているように見えましたが、間に人が通れる隙間があったので、屈んでくぐる感じで通れました。大きな荷物を背負っている人は一度下ろさないと通れないぐらいの隙間でした。

 

f:id:threepeaks:20210404230558j:plain

階段をぐいぐい登ります。

 

f:id:threepeaks:20210404230617j:plain

関沢ルートとの合流地点に出るので、右の山頂方面へ進みます。

 

f:id:threepeaks:20210404230742j:plain

あとは山頂までなだらかな尾根道を進みます。

 

f:id:threepeaks:20210404230821j:plain

途中にベンチがあります。ベンチが多く設置されている山、とても好きです(笑)

 

f:id:threepeaks:20210404231024j:plain

気持ちの良いブナ林歩き。

 

f:id:threepeaks:20210404231041j:plain

櫛形山脈最高峰の「櫛形山」(標高568m)に到着。山頂からは飯豊連峰の眺めがとても良いです。 

 

 

櫛形山~駐車場

f:id:threepeaks:20210404231240j:plain

飯豊連峰の展望図があるので、見比べながら景色を楽しみましょう。

 

f:id:threepeaks:20210404231559j:plain

ベンチも6基(5基だったかな?)あるので、混んでいなければ座りながらまったり休憩できます。2年以上飯豊連峰に行っていないので、今年はどこかに行けたらいいなぁと思いながらおにぎりをモグモグ。

 

f:id:threepeaks:20210404232214j:plain

さて、景色も堪能してご飯も食べたので帰ります。法印峰下の分岐まで来た道を戻ります。時間も体力も余裕がある人は、櫛形山脈をさらに縦走しても良いでしょう。

 

f:id:threepeaks:20210404232407j:plain

途中のベンチも麓の景色がよく見えるので、山頂が混んでいたらここで休憩しても良いですね。

 

f:id:threepeaks:20210404232628j:plain

先ほどの分岐を「大峰山」方面へ。

 

f:id:threepeaks:20210404232732j:plain

f:id:threepeaks:20210404232745j:plain

再び倒木箇所をクリアし、下って行きます。

 

f:id:threepeaks:20210404232915j:plain

「法印峰」。

 

f:id:threepeaks:20210404232934j:plain

「法印峰」下の分岐。右の「法印瀑」方面へ進みます。

 

f:id:threepeaks:20210404233021j:plain

f:id:threepeaks:20210404233138j:plain

徐々に水の流れる音が聞こえてきました。

 

f:id:threepeaks:20210404233206j:plain

渡渉ポイントへ。

 

f:id:threepeaks:20210404233244j:plain

午後になり気温が上がってきて暑かったので、この沢でタオルを冷やしました。

 

f:id:threepeaks:20210404233444j:plain

ここからは沢沿いを下って行きます。水の流れる音を聞きながら歩くと、それだけでも何となく涼しく感じます。

 

f:id:threepeaks:20210404233804j:plain

「法印瀑」。登山道からはちょっと離れているので横から。

 

f:id:threepeaks:20210404233925j:plain

f:id:threepeaks:20210404233940j:plain

f:id:threepeaks:20210404233955j:plain

さらに下ると「大瀑」。どちらも名前からすると物凄い滝のように思えますが、大きくありません(笑)

 

f:id:threepeaks:20210404234255j:plain

下るにつれ徐々に杉の木が増えてきます。

 

f:id:threepeaks:20210404234330j:plain

ここにも倒木で道が塞がれている箇所がありました。よく見ると左に迂回路が作られていたのでそちらへ。

 

f:id:threepeaks:20210404234510j:plain

終盤は道がかなり緩やかになってきます。

 

f:id:threepeaks:20210404234555j:plain

堰提の右横を通ります。

 

f:id:threepeaks:20210404234818j:plain

今度はこんな倒木がありましたが、ちょうど人が通れる分だけ枝が落とされていました。ありがたいです。

 

f:id:threepeaks:20210404234956j:plain

法印瀑コースの登山口に着きました。ここからはほぼ平行移動の林道歩き。

 

f:id:threepeaks:20210404235122j:plain

藪の中に潜む熊さんの足を誤って踏んづけちゃって反撃されたらしいです。注意しながら歩きましょう。この日も熊鈴着けて歩きました。

 

f:id:threepeaks:20210404235354j:plain

途中からは舗装路歩き。

 

f:id:threepeaks:20210404235426j:plain

集落の道路を歩いて、

 

f:id:threepeaks:20210404235459j:plain

大峰山駐車場に戻ってきました。おしまい。
 

 

櫛形山、大峰山の感想

「櫛形山」は山頂から飯豊連峰の眺めがよく、ブナ林歩きもとても気持ちが良いです。春は沢山の花が咲くので歩いていて楽しいです。「大峰山」は展望広場とチェリーヒュッテが人気で、山頂に行かずに展望広場でまったりするために登る人もけっこういるらしいです。また、この時季は桜公園に寄ることも魅力の一つです。

櫛形山脈は比較的短い距離で端から端まで縦走できますが、あまり人が通らない箇所もあるため藪が酷い箇所もあります。登山経験の少ない人は、まずは「大峰山」や「櫛形山」、「白鳥山~鳥坂山」など人が多く登るコースを登られることをおススメします。 

また、夏場はけっこう暑いので、春や秋がおススメです。熊の出没に注意して、熊鈴など音が出る物を着用しながら登りましょう。

 

 

この日持って行った主な道具

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。

 

「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。

 

「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。