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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

越後富士「妙高山」へ(燕温泉から燕登山道コース)

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妙高山(みょうこうさん)

・標高:2,454m

・所在地: 新潟県妙高市

・日本百名山

・火打山、焼山と合わせて「頸城(くびき)三山」と呼ばれている

・例年登山適期は7月~10月

 

「妙高山」はウインタースポーツの盛んな妙高市の中央に鎮座し、その山容と堂々たる佇まいから”越後富士”とも呼ばれています。

登山コースは、「妙高高原スカイケーブル」を利用した「赤倉登山道コース」や、笹ヶ峰を起点として火打山と縦走する「笹ヶ峰コース」等も人気です。今回は、燕温泉を起点とする「燕登山道コース」で登ってきました。

 

※妙高山は活火山です。活火山に登る際は、念のため警戒レベル等を直前に確認しましょう ⇒ 火山登山者向けの情報提供ページ(気象庁)

 

 

駐車場情報(燕温泉)

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燕温泉街の手前にある日帰り駐車場を起点にします。駐車場は舗装されていて、約40台駐車可能です。トイレがあります。

 

▼公共交通機関でのアクセス▼

「JR関山駅」から「妙高市営バス」で約35分です。

 

この日のコース

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駐車場 ⇒ 湯道分岐 ⇒ 天狗堂 ⇒ 妙高山山頂(南峰) ⇒ 妙高山山頂(北峰) ⇒ 長助池分岐 ⇒ 長助池 ⇒ 芝沢 ⇒ 黄金清水 ⇒ 大倉沢 ⇒ 駐車場

 

往復距離:12.5km 累積標高差:(上り)1,690m(下り)1,680m

標準コースタイムは、往路4時間50分、復路3時間05分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測

 

 

駐車場 ⇒ 天狗堂

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まずは燕温泉街へ道路を上がって行きます。

 

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バス停は「ホテル花文」の横にあります。

 

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温泉街を通り抜けると登山ポストがあるので、登山届を出していきましょう。

 

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薬師堂の階段を登ります。

 

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しばらく道なりに進むと右手に「黄金の湯」があります。一般に開放されている露天風呂です。箱に協力金を入れて利用できます。

 

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その先に分岐があるので左へ進みます。右へ行くと日本滝百選の「惣滝」や「河原の湯」方面のコースです。

※2022年6月現在、「惣滝」や「河原の湯」方面の吊橋が崩落しているため通行不可との情報がありました。

 

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舗装された道をてくてく歩きます。

 

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舗装路を進むと、登山カウンターが見えてくるのでその方向へ向かいます。

 

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山と谷に挟まれた細い道が続きます。

 

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「称名滝」(上)と「光明滝」(下)が見えてきます。

 

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「称名滝」は滝つぼ近くまで歩いて行けるので、ちょっと寄り道します。

 

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「称名滝」。近くまで来るとさすがに迫力あります。

 

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ここは入浴できるのかな?

 

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登山道へ戻ります。

 

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ここから本格的に山道になってくるのですが、いきなり細くて滑り落ちそうな道があるので気をつけましょう。

 

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つづら折りに登って行きます。

 

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「湯道分岐」に着きました。広めの場所なのでちょっと休憩して行きます。

 

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「妙高山頂」方面へ渡渉して進みます。

 

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しばらく緩やかな坂を登って行きますが、

 

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「胸突き八丁」の急登がスタートです。

 

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途中で広い場所に出るので、急登で疲れていたら休憩しましょう。

 

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5合目の標識。

 

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胸突き八丁が終わり、なだらかな坂に変わります。

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6合目の「天狗堂」に到着です。ここで「赤倉登山道コース」と合流します。広い場所なので、一息いれましょう。

 

 

 

 

天狗堂 ⇒ 妙高山山頂

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いつの間にか空がすごく曇っていてモチベーション急降下ですが(笑)、山頂へ向かって歩き始めます。

 

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空は白いけど紅葉がきれい。青空だったらもっときれい。

 

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「光善寺池」です。

 

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8合目の「風穴」です。この日は涼しかったので、冷たい風は感じられず。

 

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9合目手前から岩道になってきます。

 

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9合目です。長い鎖場が始まります。

 

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慎重に登れば難しくありませんが、バランス崩すと転げ落ちるので気をつけましょう。

 

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山頂手前の最後の岩場。

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10合目。山頂に到着です!

 

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「妙高山」は南と北に峰がある双耳峰です。こちらは最高点の「南峰」(2,454m)。景色は残念ながらガッスガスで見えませんでした...

 

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もう一つの「北峰」へ向かいます。ほぼ平行移動なので楽です。

 

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山頂は広く、大きな岩が沢山あります。

 

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途中にある巨岩「日本岩」

 

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10分ほどでもう一つの峰「北峰」(2,446m)に到着です。この時点ではまだガッスガス...とりあえずお昼ご飯を食べます。

 

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「北峰」でお昼ご飯を食べていたら、だんだん晴れてきました!

 

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「焼山」と「火打山」方面はまだ雲がかかっていましたが、それでもその山容がはっきり見えてきました。

 

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やっぱり青空だと景色も気分も違いますね~。改めて「北峰」の標柱を撮り直し(笑)

 

 

 

 

妙高山山頂 ⇒ 大倉沢

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下山は長助池を通りたかったので、北峰から「火打→」と書かれた方向へ下りました。この「燕新道」を通るコースは、登りで通ってきたコースよりも長く、ちょっと歩きにくい箇所が多いので、体力に不安のある人は登ってきたコースをピストンで下山しましょう。

 

※2022年6月現在、「燕新道」を通って「燕温泉」へ下るコース途中の吊橋が崩落しているとの情報がありました。冬の大雪が原因だそうです。そのため、復旧するまではこの記事にある下山ルートは使用できません。

 

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段差が大きく滑りやすい道が続きます。

 

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体の大きな人にはちょっと通りにくい道もあります。

 

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紅葉がきれいです。

 

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急坂を下って行くと、「長助池分岐」に出ます。ベンチもあるので休憩しやすいです。ここで「火打山」へ縦走するコース(大倉乗越方面)と、「長助池」方面へ向かうコースに分かれます。

 

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「長助池」方面へ下ります。

 

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「長助池」に到着です。広大な湿地が広がっています。ベンチもあるので休憩しながら眺められます。

 

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青空と紅葉がきれいです。

 

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では先へ進みます。

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「長助池」から少し歩くと「芝沢」に出ます。

 

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「大倉池」付近。笹が元気に生い茂っている道をかき分けて進みました。見通しがきかない道はかなり怖いですね。いきなり熊と遭遇しそうで。

 

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「大倉池」分岐を通過。

 

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湿った岩がゴロゴロしている道が続き、コケそうになりながら歩きます。

 

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「黄金清水」に到着。ベンチあります。

 

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冷たくて美味しかったです。

 

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どんどん下ります。

 

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ちょっと細い道があります。

 

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急坂でぐちゅぐちゅ泥々の道もあります。滑ってコケたくないのでロープを使わせてもらいます。

 

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「大倉沢」に到着しました。

 

 

 

 

大倉沢 ⇒ 駐車場

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「大倉沢」。橋を渡ります。「大倉沢」は大雨が降るたびに橋が壊れたり流されたりして道が変わるのでご注意ください。

 

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奥の2つ目の橋は使わず、ピンクリボンを目印にそのまま山沿いを歩いて行きました。

 

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段差の大きな坂を登ります。

 

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細くて滑り落ちそうな道。

 

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その先は何か所かアップダウンがありますが、歩きやすい道が続きます。

 

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木道まで出てきて、ここら辺はなだらかで気持ちの良い道。

 

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分岐がありますが、道なりに下ります。

 

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「河原の湯」近くの吊り橋が見えてきます。

※2022年6月現在、冬の大雪のため吊り橋が崩落し通行できないとの情報がありました。復旧時期は未定とのことです。なお、復旧するまでは「河原の湯」も使用不可のようです。

 

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吊り橋のたもとに「河原の湯」へ行く道があるので寄ってみます。

 

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「河原の湯」です。露天風呂があります。写真を撮ろうと思っていましたが、入浴されている人がいたので断念(笑)

 

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吊り橋に戻って下山します。

 

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下山完了です。登山ポストに下山届を出していきます。ちなみに妙高山のバッジ等は温泉街にある2件の商店で売っています。

 

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温泉街に無料の足湯があります。バスで帰る人は時間までここで足を休ませるのもいいですね。

 

妙高山(燕登山道コース)の感想

「妙高山」は山頂手前の岩場と鎖場が楽しいですし、晴れていれば良い景色が眺められます。山頂は広く、火打山・焼山や妙高市の景色が360°眺められます。

燕登山道は色々と見どころが多くておススメのコースです。ただ、道がちょっと荒れていて歩きにくい箇所も多いので初心者にはあまり向きません。ある程度山に登り慣れてから行くとよいです。

 

 

下山後に立ち寄った温泉

妙高山下山後は燕温泉や関温泉、赤倉温泉など多くの温泉があるので選り取り見取りです。

 

この日は帰路途中にある「休暇村妙高」によって汗を流して帰りました。露天風呂はありませんが、3階の風呂から「ルンルンスキー場」を眺めながらの温泉です。

 

この日使用した主な道具

THE NORTH FACE ベンチャージャケット

春や秋に持って行きやすい薄手の軽量ジャケットです。ちょっと雨が降った時もこれでしのげます。

 

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

岩や木々を掴むような急坂が多い山では手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。

 

THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。

 

snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。