鋸山(のこぎりやま)
・標高:765m
・所在地:新潟県長岡市
・「鋸山」という名称は、鋸のようにギザギザとした尾根の形からつけられた
・千葉県にある鋸山とは別の山
・山頂は狭いが眺望がよい
・例年12月~4月は積雪期となる
毎年11月上旬、長岡市最高峰の「鋸山」に登るのが友人との恒例になっており、その時季のレポートです。この時季は、紅葉を眺めながら登っていて楽しいし、まだそれほど寒くないのでお勧めです。
先日久々に登ったら、休憩用ベンチが作られていたり、山頂からの見晴らしもさらに良くなったりと整備されていたので、記事を更新しました(2020年11月)。
駐車場情報
長岡市から国道352号を栖吉川沿いに車で行くと、車止めとなっているところに花立コースの駐車場と登山口があります。緯度経度:【37 24 05 138 54 58】
なお、積雪期(例年12月~4月)は通行止めとなります。
この日のコース
鋸山への登山口はいくつかありますが、最も一般的で登りやすい「花立峠コース」を紹介します。
花立登山口 ⇒ 花立峠 ⇒ 鋸山山頂 ⇒ 花立峠 ⇒ 花立登山口
往復距離:5.4km
累積標高差:(上り/下り)640m/640m
登山口~山頂の標準コースタイムは、上り1時間50分、下り1時間20分だそうです。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場~花立峠
この日は10時前に駐車場へ着いたのですが、秋の休日しかも快晴ということで、30台位とめられる駐車場が満車状態。既に道路に何台も路駐されていたので、その一番下に並んで駐車しました。
駐車場奥の登山口から登り始めます。「熊出没注意」の表示がありますが、私も一度近くの山で見かけたことがあるので、熊鈴を鳴らしながらスタートします。
細い道を歩くので、すれ違い時は譲り合いながら行きましょう。
橋を渡ります。雨上がり後は濡れていて滑るので気をつけて渡りましょう。
橋を渡った先はちょっと急登になります。
水が流れる側を登って行きます。年中湿った感じで石が濡れて滑りやすいので、ここも気をつけて歩きましょう。
分岐があり、左に行くと滝が見えるのでちょっと寄り道して行きます。
「烏滝(からすたき)」という滝があります。
登山道に戻ります。
樹林帯に入ります。
樹林帯の終点が3合目。鐘と丸太のベンチが設置されました。
樹林帯を抜けると、開けて明るくなります。
しばらく歩くと青空に映える緑と紅葉が。
大モミジの木があります。ここで腰かけながら休憩する人も多いです。
つづら折りに登って行きます。
少しずつ遠くの景色が見渡せるようになります。
6合目に到着。ここもベンチなどが設置され休憩ポイントとして整備されたようです。
階段やロープも以前よりしっかりしています。
「花立峠」に着きました。広いスペースでベンチもあります。一番良い休憩ポイントです。
記念碑があり、ここで「長工新道」と合流します。ちなみに「長工新道」は、長岡工業高校山岳部が切り開いたと言われている、萱峠との縦走ルートです。
花立峠~鋸山山頂
「花立峠」は長岡市の展望もよいので、ここでご飯を食べる人も多いです。
「花立峠」から先はしばらく緩やかなブナ林が続きます。
とても気持ちのよい道ですが、木の根っこが沢山出ていて歩きづらい箇所も一部あるので注意して通ってください。
谷から吹き上げる涼しい風が火照った体を冷やしてくれます。
仏像の場所まで来たらあともうちょっとです。
さらにもう1体の仏像。山頂までアップダウンを繰り返します。鋸のようにギザギザして見えるのは、ここのアップダウンがあるからです。
山頂手前の道が崩落のため通行止めになっていました。裏から巻いて登ります。
鋸山山頂(標高765m)に到着!
山頂から長岡市街方面の眺めはとても良いです。
栃尾方面には守門岳など中越を代表する山々の景色を眺めることができます。
山頂はちょっと狭いので、登ってきたコースとは逆方向の「大入峠コース」の方へちょっと下ってみます。
すると、少し広めの場所があります。意外と知らない人が多いです。(これは春の写真)
長岡市方面の眺めはありませんが、山頂よりも広いのでゆったり休憩できるし、栃尾や守門岳などの山々の景色を眺めることができます。(これも春の写真)
山頂~登山口、天狗清水
下山は来た道をそのまま戻りました。ブナ林の尾根道が気持ちいいです。
紅葉も楽しみながら歩きます。
最初の橋まで戻ってきました。
橋の下で川の水に触れてみました。この時季はもう水がかなり冷たくなっています。
道路が見えてきました。
駐車場奥に行くと「天狗清水」があります。
長寿の泉らしいです。もう何杯も飲んでいるので私は長生きできるでしょう(笑)
鋸山の感想
鋸山は長岡市の学校の校歌にも出てくるほど、地元では知られている山です。春や秋の週末には多くの人が訪れます。それ以外の地域の方にはあまり認知度が高くない山ですが、春や秋の天気の良い日はとても気持ちが良い登山ができるのでぜひ登ってみてください。
下山後に立ち寄る温泉
長岡市は家が近いので下山後に温泉に立ち寄ることが少ないのですが、たまに「麻生の湯」に行きます。駐車場も広くて食事もなかなか美味しいのでお勧めです。
この日使用した主な道具
グレゴリー(GREGORY) ZULU30 M
背負い心地がとてもよいグレゴリーの軽量ザック
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。