平標山(たいらっぴょうやま)
・標高:1,983m
・所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町、群馬県利根郡みなかみ町
・花の百名山
・「平標山の家」という山小屋がある
仙ノ倉山(せんのくらやま)
・標高:2,026m
・所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町、群馬県利根郡みなかみ町
・ぐんま百名山、日本二百名山
・谷川連峰の最高峰
「平標山」と「仙ノ倉山」は新潟と群馬の県境にあり、谷川連峰の西側に位置します。
それぞれの峰を結ぶ稜線はたおやかで、広大な景色を眺めながらのんびり歩けます。稜線上には6月中旬~7月中旬にかけて多くの花が咲きます。そのため、平標山と仙ノ倉山にセットで登る人が多いです。例年の夏山登山適期は5月上旬~10月中旬です。
今回は5月末に登ってきた時の記録です。
▼初冬の平標山登山記事はこちら▼
駐車場情報
国道17号と353号が重複する道。平標登山口(元橋駐車場)入口には看板が出ています。公共交通機関で向かう場合は、「越後湯沢駅」よりバスで平標登山口下車です(約40分)。
150台駐車可能の広い駐車場です。普段は舗装されている区画のみ駐車可能で、混雑日には舗装されていない区画が開放されます。
駐車場料金は退場時に支払う流れ。料金所小屋の裏に飲料の自動販売機があります。
駐車場にはきれいなトイレがあります。靴の洗い場もあります。
この日のコース
元橋駐車場 ⇒ 平標山登山口 ⇒ 松手山 ⇒ 平標山 ⇒ 仙ノ倉山 ⇒ 平標山 ⇒ 平標山の家 ⇒ 平元新道登山口 ⇒ 元橋駐車場
往復(周回)距離:13.7km 累積標高差:(上り、下り)1,330m
標準コースタイムは、上り4時間05分、下り2時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場 ⇒ 登山口 ⇒ 松手山
トイレ左横からスタートです。登山ポストがあるので、登山届を出していきましょう。
また、注意書きも読んでいきましょう。
少し歩くと車道に出ます。向かい側の山道を進むと「平元新道・平標山の家」方面です。松手山コースで登るので、車道を左手へ進みます。
橋を渡って少し歩くと、松手山コースの登山口があります。
階段の道から始まります。 先は長いので、バテないようにゆっくり登り始めましょう。
つづら折りに登っていく道が続きます。
途中で上が開けて鉄塔が見えます。とりあえずあの鉄塔を目指します。
ちょっと大きな段差の箇所があります。登山者が多い日はここで渋滞してることがあります。
鉄塔に到着しました。ここで4合目です。鉄塔の下が休憩ポイントになっているので、ここで小休止。
少し休んで登り再開。
5合目です。でも距離から考えるとまだ3.5合目くらい。
「松手山」山頂(標高1,613m)に到着。平標山への稜線がはっきりと見えます。
振り返ると苗場山が見えます。松手山山頂は見晴しがよいので、混んでいなければここで休憩しましょう。
松手山 ⇒ 平標山
平標山へ続く稜線を眺めながら先へ進みます。
まだ最盛期には早かったですが、お花を眺めながら歩くのも楽しいです。
7合目も少し広くなっているので休憩しやすいです。
ガレ場の急登になりますが、登りやすい階段が設置されています。
ちょっと斜めになっていたりもしますが…
登ってきた道を振り返る。
階段を登り切ってしばらく歩くと9合目に到着です。9合目から山頂まで意外と遠いので、ここで小休止しましょう。
平標山山頂が見えてきました。
平標山山頂に到着です!標高1,983mです。山頂は360度ビューなので景色を眺めながら一服。
平標山 ⇒ 仙ノ倉山
平標山頂で景色を眺め一息つきました。それでは仙ノ倉山へ向かいます。
平標~仙ノ倉の”往復”標準コースタイムは1時間45分です。体力と時間があまり残っていない人は、無理をせずここで下山しましょう。
平標~仙ノ倉の稜線、とても好きです。この日は日差しが強かったのですが、風も強めに吹くのでとても気持ち良かったです。広大な稜線を眺めながらのんびり往復。
東芝ランプ。昔、平標~仙ノ倉間で発生した東芝山岳会の遭難事故を機に、東芝が資金提供して設置した道標らしいです。
さあ、仙ノ倉山への最後の登りです。
仙ノ倉山の山頂に到着です!標高2,026mです。山頂の360°パノラマ展望を楽しみましょう。
山座同定盤。
この日も暑かったので、山専ボトルでキンキンに冷えている氷水でアイスカフェオレ。気圧でパンパンになっています。
万太郎山方面。さらに奥の谷川岳にもつながっています。
※体力と時間に余裕がある場合は、途中にある「エビス大黒ノ頭」まで行ってみるのもいいかもしれません(仙ノ倉山~エビス大黒ノ頭の往復標準コースタイムは2時間です)。細い急坂や岩場もあるので初心者にはお勧めしません。
仙ノ倉山 ⇒ 平標山 ⇒ 平標山の家 ⇒ 駐車場
それでは平標山へ戻ります。
ここは天国?と思うほど天気と風が気持ち良かった日でした。
往路では混んでいたベンチがガラ空きだったのでちょっと休憩します。
ベンチで休憩しながら眺める仙ノ倉山方面。
では、再び平標山へ向かいます。
平標山に戻ってきました。
「平標山の家」へ向かいます。
歩きやすい階段で下って行きます。景色がまた素晴らしいです。
まだ少し残雪がありました。
隙間の大きな階段道は、足を挟むと怪我をする危険性があります。景色ばかりに気をとられて足元がおろそかにならないよう注意しましょう。特に残雪期は踏み抜きに要注意。
ふり返ると、青と白と緑のコントラスト。
平標山の家までもうちょっと。
緑のじゅうたんがキレイ
「平標山の家」に到着です。
ドリンクとスイカが冷やされていました。凄くそそられますが、この日は財布を持ってきていなかったので買えませんでした(涙)
左側が受付です。バッジや飲み物などを売っています。例年5~10月は宿泊可能(事前予約必須)。張数少ないですがテント場もあります。右側の避難小屋は冬期間も使用できます。
トイレは避難小屋の裏側にあります。使用する場合はチップを入れましょう。
下山はこちらから平元新道を下りました。
平元新道は階段が多いです。階段登りが苦手な人は、平元新道から登るとけっこう大変です。
平元新道の登山口に出ます。右手へ曲がります。
登山口はこんな感じ。
その後はひたすら林道を下ります。途中分岐があるので右手へ進みます。
長~い砂利道です。説明は省略していますが、平元新道登山口から駐車場までがとにかく長い!
途中にゲートがあります。
橋があり、砂利道が終わってアスファルトになります。
少し歩くと、右手に大きな木があります。
その大きな木の下に駐車場への山道があります。アスファルトの道を歩いてもそんなに距離変わらないので、お好きな方をどうぞ(笑)
山道は沢沿いに歩きます。
駐車場に戻ってきました!おしまい。
平標山、仙ノ倉山の感想
平標山と仙ノ倉山は、広大でたおやかな稜線が一番の魅力です。晴れた日の景色を眺めながらの稜線歩きはとても気持ちがいいです。花が沢山咲く季節や紅葉の季節が一番人気で、多くの登山者が訪れます。
この日は一日をとおして晴天でしたが、天気が変動しやすい山でもあります。雨が降らなくても午後になるとガスが発生しやすいので、なるべく朝早い時間帯から登り始めることをおススメします。
下山後に立ち寄る温泉
越後湯沢には沢山の温泉があります。元橋駐車場から近いのは「宿場の湯」です。
私がよく利用するのは、「道の駅みつまた」に併設されている「街道の湯」です。車で移動される方はぜひ。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。今回のように鎖場や狭い箇所を通過する日帰りトレッキングの場合は、コンパクトな装備で行くと楽です。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。