
蓼科山(たてしなやま)
・標高:2,531m
・所在地:長野県北佐久郡立科町、茅野市
・「日本百名山」の一つ
・山頂は岩だらけだが、広大で360度ビューの景色を眺められる
・山頂には「蓼科山頂ヒュッテ」がある
10月中旬に「蓼科山」へ登ってきました。「蓼科山」は八ヶ岳連峰の最北端に位置する山です。「八ヶ岳」とは別に”日本百名山”の一つとして数えられています。「諏訪富士」とも呼ばれるほど、諏訪から眺めるときれいな円錐の形をしています。
「蓼科山」には冬に2度登ったことがありますが、いずれも天気が悪く写真をほとんど撮っていないので記事にすることがありませんでした(チラっとまとめ記事に書いたことはありますが)。
今回は過去に登った「すずらん峠」からのコースではなく、「七合目登山口」からのコースで登りました。このコースは、山頂への最短ルートと言われています。8月に「金峰山」で足首を痛めてからほとんど山に登っていなかったので、リハビリには良いコース。
駐車場も他の登山口より広いので、初めて登る人におすすめのコースと思います。ただし、蓼科スカイラインが冬季通行止め(例年11月中旬~4月下旬)となるので、登るなら夏期が良いです。
駐車場情報
「七合目登山口」に行くには、「蓼科神社 奥宮 一の鳥居」へ向かいます。

道路を挟んで鳥居前の駐車場が登山口に最も近く、こちらには約20台駐車できそうです。この日はAM4時頃に駐車場に着いた時点で既に満車でした。

そのため、少しだけ下方にある駐車場に車をとめました。鳥居前の駐車場と合わせて約100台駐車可能らしいです。
この日のコース

七合目登山口 ⇒ 馬返し ⇒ 蓼科山荘 ⇒ 蓼科山頂ヒュッテ ⇒ 蓼科山山頂 ⇒ 蓼科神社奥宮 ⇒ 蓼科山山頂 ⇒ 蓼科山頂ヒュッテ ⇒ 蓼科山荘 ⇒ 馬返し ⇒ 七合目登山口
往復距離:5.1km 累積標高差:(上り、下り)640m
無雪期の標準コースタイムは、往路2時間00分、復路1時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※コースタイムに休憩時間は含まれていません
七合目駐車場 ⇒ 蓼科山荘(将軍平)

朝6時半頃、駐車場からスタート。思っていたより寒くて、アウターの下にライトダウンを着込んでから出発しました。
ちょっとだけ道路を歩いて登山口へ。途中にトイレ(右手の建物)があるので用を足していきます。

この鳥居が登山口。横に登山ポストがあるので、登山届を出していない場合はここで書いて提出しましょう。最近の自分は専らネットで提出しています。

序盤は緩やかな道が続きます。

しばらく進むと「馬返し」という標識があります。ここから先は徐々に坂がきつくなるので、馬が登れなくなるため引き返すポイントだったとか。

と言っても、まだまだ登りやすい緩やかな道が続きます。

標識を見ていないと間違えやすそうなポイント。右手に進むと見晴らしの良い「天狗の露地」という場所があるそうです(寄らなかった)。標識に従って「将軍平」方面へ。

ここら辺まで来ると、坂もきつくなり小岩もゴロゴロ。確かに馬も登りたくなくなりそうな感じ。

「蓼科山」は北の端っこだけど、八ヶ岳連峰。朝陽が差し込んできて苔がキラキラ輝いていました。

苔の生えた樹林帯をのんびり登って行くと「将軍平」に到着。

ここには「蓼科山荘」が建っています。天気が良かったので、外で手ぬぐいやバッジ、Tシャツなどが陳列販売されていました。
蓼科山荘(将軍平) ⇒ 蓼科山山頂

「将軍平」で中に着込んでいたライトダウンを脱いで出発。ここから先は序盤こそ緩やかですが、徐々に本気の登りが始まります。

大きな岩が増えてきて、坂も急になってきます。

それでも振り返ると遠くの景色が見えるようになってくるので、気分も上がってきます。

ゴーロ帯が続きますが、森林限界を超えて上空が開けてきました。

”頂上まで十五分”のペンキ。もうゴールに着いたような気分です。

そしてその上から振り返ると凄く良い景色!先ほど通ってきた将軍平と蓼科山荘も見えます。

「蓼科山頂ヒュッテ」に到着。時間が早いのでまだ開いていませんでした。

秋になると大船渡から送られてくる秋刀魚が食べられるそうです。長野の標高2,500m地点で”いきいき新鮮”って(笑)在庫が無くなり次第、販売も終了するそうです。


ひとまず山頂へ向かいます。

ヒュッテから数分登ると「蓼科山」山頂に到着です。

山頂の標高は2,531m。岩ゴロゴロですが、とても広い!休憩場所に困りません。

そして天気が良ければ、山頂から見渡せる景色も360度ビューで絶景です。

山頂台地の中心部には「蓼科神社奥宮」が祀られています。

山頂台地を景色を眺めながらぐるっと歩いてみました。




八ヶ岳を眺めながら、信州限定のじゃがビーわさび醤油味を食べる。


結局、山頂で1時間近くまったり休憩しました。
蓼科山山頂 ⇒ 蓼科山頂ヒュッテ ⇒ 七合目登山口


9時の売店営業開始が近づいてきたので、ヒュッテへ向かいます。

まだ早かったので、ヒュッテのトイレお借りしました。外来客はチップ制です。

トイレからの眺めも良い!(笑)

美味しそうなガレット。

ヒュッテの売店が営業開始したので中へ。軽食販売開始は10時かららしく、ガレットも名物のカレーも秋刀魚も諦めました...



かわいいグッズが沢山。冬には営業していないので色々と欲しくなりますが、我慢してバッジと手ぬぐいだけ購入。

軽食は諦めましたが、欲しかったグッズを買えたので満足。下山開始します。

ここからの景色最高です。

将軍平までは岩が多いので下りづらい。再び足をくじいたりしないよう、注意しながら下りました。


朝は気づきませんでしたが、少しだけ紅葉も始まっていました。


苔や木々を眺めながら、緩々と気持ち良く下りました。

下山完了。足首の痛みもなく、良いリハビリ登山でした。
蓼科山の感想
初めて七合目登山口から「蓼科山」に登りましたが、距離も短く途中に営業小屋があったりして快適でした。しかも秋晴れで、山頂付近からは遠くまで景色を見渡せて最高の登山でした。山頂からのパノラマビューは、どこを向いても名峰が眺められて素晴らしかったです。
注意点としては山頂に近づくにつれて急坂のゴーロ帯となり、岩場での転倒や転落の危険があることでしょうか。トレッキングポールを使っている人もいましたが、バックパックにしまって手を使って行動した方が安全だし、登り下りしやすいと思います。
これから紅葉も見頃を迎えるので、天気の良い日にぜひおすすめしたいコースでした。
下山後に立ち寄った温泉
「権現の湯」

登山口付近には目ぼしい日帰り温泉施設が無かったので、立科町まで下って「権現の湯」を利用しました。町営なので料金も安く、きれいで清潔な印象です。
下山後に立ち寄った場所①
「牛乳専科もうもう」

下山後も好天で身体が火照っていたので、立科町へ向かう途中に立ち寄りました。蓼科第二牧場の横にあります。

濃厚なソフトクリームが絶品でした。
下山後に立ち寄った場所②
スーパー「ツルヤ」

長野に来るとついつい寄りたくなるスーパー「ツルヤ」。プライベートブランド商品が豊富で、下手な土産を買うよりも長野らしい商品を買うことができます。

今回はお気に入りの物を買いました。ベーカリーも美味しくて、カレーパンは毎回のように買います。