番屋山(ばんやさん)
・標高:933m
・所在地:新潟県三条市
・中腹に「雨生ヶ池」という自然湖がある
・吉ヶ平山荘を起点として登るコースが一般的
・登山適期は例年6月~11月上旬
三条市の「番屋山」へ登ってきました。中腹の標高555m地点に自然湖の「雨生ヶ池」があることで有名な山です。
「番屋山」へ登るには一般的に「吉ヶ平(よしがひら)山荘」を起点にして登りますが、例年6月~11月中旬以外は道路が途中で閉鎖されるので、車で山荘まで辿り着けません。この日は6月に入り梅雨時季でしたが、つかの間の晴れの日に登ってきました。
この日の山行記録
駐車場情報
「番屋山」は、三条市の「吉ヶ平山荘」から登るコースが一般的です。「吉ヶ平山荘」はキャンプ場があり、釣り場もあります。5年ぐらい前に改築されたという山荘もきれいで、トイレもあります。
山荘横に広々とした駐車場があります。ただし、山荘までに至る道路は、途中からすれ違いが困難な細い道になるので、退避場所をうまく利用しながら慎重に通りましょう。運転に自信の無い人は慣れている人に連れて行ってもらいましょう。
この日のコース(周回)
吉ヶ平山荘 ⇒ 馬場跡 ⇒ 雨生池 ⇒ 番屋山 ⇒ 馬場跡 ⇒ 吉ヶ平山荘
往復(周回)距離:7.5km 累積標高差:(上り)860m(下り)860m
標準コースタイム(夏期)は、往路2時間00分、復路1時間45分です。
※往復距離と累積標高差は概測です
吉ヶ平山荘 ⇒ 雨生ヶ池
スタート前に駐車場にある案内図を確認します。「守門川」を橋で渡り、「番屋山」方面へ進みます。
登山ポストがあるので、登山届を出してから登りましょう。ここを右に進むと守門岳方面ですが、「番屋山」に登るので砂利道を進みます。
「守門川」を渡る橋。
橋の手前にあるコースマップは、ちょっと解読できませんでした(笑)
守門川の流れがきれいです。
まずは「雨生ヶ池(まごいがいけ)」を目指します。最初はほぼ平坦な道を進みます。
しばらく歩いて登山道っぽくなってきましたが、まだかなりなだらかな坂道。
「馬場跡」の分岐に出ます。この日は左から「雨生ヶ池」経由で登って、右から下ってくるコースプランです。
標識の無い分岐がところどころありますが、きちんとトレースがついている方に進めば大丈夫です。
段々と角度が上がってきて道も細くなってきます。
「雨生神社」と「雨生ヶ池」との分岐です。「雨生ヶ池」方面へ進みます。
分岐から少し歩くと、右手に池が見えてきます。
標高555mにある「雨生ヶ池(まごいがいけ)」に到着です。想像していたより大きかったです。
晴れていて風もあまりなかったので、水面が鏡のように周辺の木々や空を映していました。
池沿いに続く道を歩いて行きます。
別の角度から。天気次第(晴れ+無風か弱風)ですが、「雨生ヶ池」はなかなかきれいな水鏡が見られますね。紅葉の時季にまた来たいなと思いました。
雨生ヶ池 ⇒ 番屋山山頂
池を後にして、なだらかな道を先に進みます。
分岐があります。「馬追沢」がちょっと気になりましたが、「番屋山」方面へ。
ここから傾斜がきつくなってきます。
周辺の木々もブナに変わってきます。急登が続くので疲れますが、のんびり登りましょう。
尾根をぐいぐい登って行きます。
急登をある程度登ってくると、ようやく遠くの景色が見えるようになってきました。この地点までは遠くの景色が見られなかったのでちょっと感動します。
もうすぐ山頂。
粟ヶ岳や大谷ダムなどが見えます。
山頂が見えてきました。
「番屋山」山頂(標高933m)に到着です!山頂はそこそこの広さがありますが、周辺は木々に囲まれ、見晴らしはいまいち。
それでも「守門岳」方面が少し開けていて、眺めることができました。この景色を眺めながら少し休憩。山頂はちょっと暑くて虫が多かったので、お昼は少し下ったところで食べることにしました。
番屋山山頂 ⇒ 吉ヶ平山荘
この日は周回だったので、登ってきた道とは逆の方から下りました。
序盤からけっこう急坂を下って行きます。滑らないように気をつけましょう。
途中でくの字に折れ曲がる箇所がありますが、そこが見晴らしポイントと聞いていたので、そこでお昼を食べる計画。
見晴らしポイントに着きました。。。少し期待値が上がり過ぎていたようです。
でも木陰で涼しい場所だったので、暑さを避けてお昼を食べることができました。
お昼を食べたので下山再開です。
道なりに進んで行くと、
斜面が削れたような場所にトラロープが張られていたので、一瞬道を間違えたかと思いましたが、どうやらここを進むようです。
ステップは激細でしたが、ロープに手を添えながら進めば安心です。
普通の山道になりました。
炭焼窯跡と書いてありましたが、具体的な跡は見つけられず。
片側が開けた場所に出ました。
ここから番屋山の山頂方面を見上げられます。
「吉ヶ平」と書かれた方向へ進みます。
途中、「八十里 明治新道」と書かれた標識がちょくちょく出てきます。“緩やかだけど遠回り”らしいです。遠回りはあまり好きではないので、通常ルートで下りました。
木陰の多い番屋山の登山道ですが、こちらのルートは日向の箇所も多いです。
通常ルートは「吉ヶ平」と書かれた標識の方向に進みます。
しばらく日当たりの良い道が続きます。
再び樹林帯へ入って行きます。
下るにつれて、杉の木が増えてきます。
道もなだらかになってきたら、もうゴールは近いです。
序盤の「馬場跡」の分岐へ戻ってきました。
後はのんびり「吉ヶ平山荘」へテクテク。
「吉ヶ平山荘」へ戻ってきました。木に吊るされたブランコがあったので、こいでみました。久々に童心に帰って楽しかったです。おしまい。
番屋山の感想
「番屋山」は、中腹の「雨生ヶ池」までは比較的なだらかで歩きやすい道が続きます。そこから先は細い道が多く、急登も連続するので路面が濡れている場合は注意して歩きましょう。
樹林帯が長いので、これからの季節は強い日差しをあまり浴びずに済みます。その分、見晴らしの良い場所は少ないですが、「雨生ヶ池」や時々見られる遠くの風景に癒されながらけっこう楽しめました。次回は紅葉時季に登ってみたいなと思いました。
あ、それと、けっこう急坂のポイントでは周りの木々を掴んだりする場面も多かったので、グローブがあるといいかもしれません。
この日使用した主な道具
BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド) クラッググローブ
ビレイグローブですが、普通の登山でも使用して違和感ありません。周囲の木々を掴んだりかき分けたり、鎖やロープを握ったりするポイントでばっちり手を保護してくれます。カラビナループが付いているので、使用しない場面ではすぐに取り出せる位置にカラビナで付けておくと便利です。
サロモン TRAIL20
超軽量バックパックです。今回のように狭い道を通過することが多い山では、なるべくコンパクトな装備で行きたいので、この位でちょうど良いです。
サロモン(SALOMON) X ULTRA 3 MID GTX
サロモンの軽量トレッキングシューズ。片足重量450g(27.0cmの場合)と軽いです。