
下権現堂山(しもごんげんどうやま)
・標高:897m
・所在地:新潟県魚沼市
・権現堂山の前衛峰で、奥の上権現堂山は標高998m
・麓には「長松戸隠神社」がある
・登山適期は例年5月~11月上旬
この日はトレーニングがてら魚沼の中心にある「権現堂山」へ登ってきました。
本当は「上権現堂山」まで行く予定でしたが、思っていた以上に暑くて「中越」で折り返してきました。ちなみに例年6月の第一日曜日が山開き(開山祭)です。
駐車場情報
「権現堂山」は、魚沼市の「長松戸隠神社」横にある登山口から登るコースが一般的です。神社の手前に舗装された駐車場があります。混雑している日は、少し歩きますがさらに手前の「小黒川渓流公園」の駐車場にとめて10分ぐらい歩くと着きます。
この日のコース(周回)

駐車場 ⇒ 長松戸隠神社 ⇒ 弥三郎清水 ⇒ 下権現堂山 ⇒ 中越(なかごえ) ⇒ 長松戸隠神社 ⇒ 駐車場
往復(周回)距離:7.5km 累積標高差:(上り)860m(下り)860m
標準コースタイム(夏期)は、往路2時間30分、復路2時間15分です。
※往復距離と累積標高差は概測です
駐車場 ⇒ 弥三郎清水

まずは「長松戸隠神社」へ向かいます。


ここは「戸隠歴史自然公園」として整備されていて、雰囲気の良い場所です。公園内にトイレもあります。

登山案内図があります。「下権現堂山」から「上権現堂山」、さらに奥の「唐松山」まで縦走する人もいます。


鳥居をくぐって橋を渡った先に長めの階段があるので上って行きます。

長い階段を上ると、さらに短い階段がありその上に「長松戸隠神社」があります。この日は参拝ではなく山登り目的なので、ここで右へ進みます。

大きな登山案内図と鐘があります。案内図の下に登山ポストがあるので、登山届を出していきましょう。

さらに右奥へ進むと、登山口があります。

登山口前には「弥三郎婆の伝説」について書かれた解説板があります。小さな子どもが読んだらちょっとトラウマになるかも?

それではスタート。

少し登ると分岐があります。左から登って、右の「中越(なかごえ)コース」から下りてくる予定です。

最初はゆるやかで幅広な道をのんびり登って行きます。

でもすぐに道が狭くなり、岩も増えてきます。

1合目の「業の秤」に到着。ここが「業の秤」とされている所以は分かりませんが、既に良い見晴し。

まだスタートしたばかりなので、先へ進みます。凄い形の木があります。

尾根上の道を進みます。日差しを避ける場所がほとんどなくなるので、暑い日は熱中症対策をしっかりして登りましょう。

ツツジが沢山咲いていました。


暑かったので広めのスペースで小休止。

良い眺めなり。

5合目の手前で背の高い木々が増えてきます。

さらに進むとブナ林に突入。暑くてへばってきていたので、日陰がとてもありがたかったです。


ブナ林が終わると、山を巻くように登って行きます。


7合目を過ぎて少し進むと水場があります。

「弥三郎清水」です。冷えていて美味しかったです。暑くて序盤で水分を結構消費していたので、念のため補充していきました。
弥三郎清水 ⇒ 下権現堂山

弥三郎清水の先はゴツゴツした岩と急登が増えてきます。

大きな「トンガリ岩」があります。

トンガリ岩に登るとこのような絶景が広がります。この先の「見晴し岩」でも素晴らしい景色が眺められるので、岩に慣れていない人は無理して登らなくても大丈夫です。

手作りの素朴なハシゴ。

「見晴し岩」。ここからの景色も素晴らしいです。先ほどのトンガリ岩と違って休憩しやすいポイントです。


山頂手前で「神湯コース」と合流します。

小さな祠があります。

「下権現堂山」の山頂に到着!標高897mです。

下権現堂山の山頂には山頂標識がいくつもあります。



見晴しもとても良いです。ちょっと人が増えてきたので、写真をあまり撮れませんでしたが、守門岳や浅草岳、越後三山などが見えます。
この時点で疲労度が高い人はここから先は進まず、登ってきた道を戻って下山しましょう。
下権現堂山 ⇒ 中越 ⇒ 駐車場

山頂で休憩した後、奥の「上権現堂山」方面へ進みました。

こちらにも大きな岩がいくつかあります。


しばらく樹林帯の中を下って行きます。

途中から低木になり、眺めの良い稜線歩きができます。「下権現堂山」と「上権現堂山」の稜線はそこそこアップダウンがあり、標準コースタイムで1時間30分ほどかかります。



越後三山のハナコ(八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳)。

「上権現堂山」が近づいてきていますが、蒸し暑くて気分が上がらなかったので、この日は早々に「中越コース」で下山を決めました。雪が無い時期の「上権現堂山」の山頂は、木々で囲まれて見晴らしがいまいちなのも理由の一つです。

大きな岩の間を通ります。

この分岐から「中越コース」で下山。なお、ここのちょっと手前にも「中越戸」という分岐があり、そこから下山した方がショートカットできて早いです。


「中越コース」は樹林帯が続くので、日差しが強い日はこちらから登るのも良いかもしれません。なお、積雪期は道迷いしやすいので注意が必要です。

「中越戸」へつながる道と合流します。

渡渉ポイントがいくつかありますが、危険なポイントはありません。残雪期に通る時は雪を踏み抜いて沢に落ちないように気をつけましょう。

急坂もありますが、比較的緩やかな道が多いです。

「中越コース」の水場。飲めるのか少し不安でしたが、暑かったのでここでも水を補充。


5合目から少し下ると、杉の木が増えてきます。



緩やかな下り坂が続き、もうすぐゴールかなと思わせておいて、急登が現れたりします。


そして急な下り。

分岐があるので、神社の方面へ進みます。

滝の横を通ります。下を覗いて落ちないようにしましょう。

そしてまた急登。下山なのに登りが何か所もあると、「これ道合ってるのかな?」と不安になります(笑)

大きな岩の前を通ると

ゴールが見えてきました。

序盤の分岐に戻ってきました。

神社に到着。

階段を下りて駐車場へ戻りました。おしまい。
下権現堂山の感想
「下権現堂山」は、標高は900mに満たないので低山の部類に入りますが、岩が多かったり低木の尾根歩きやアップダウンもあるので、登っていてなかなか面白い山です。「上権現堂山」までの縦走路もけっこう見晴らしが良いのでおススメです。ただし、先述したように夏期の「上権現堂山」山頂は木々に囲まれて見晴らしはイマイチ。また、日差しを避ける場所が少ないので(中越コースはありますが)、夏季は熱中症対策をしっかりして登りましょう。
最近は「神湯温泉」から登るコースも整備され、徐々に人気が増しているそうです。次に登る機会があれば行ってみたいと思います。
この日使用した主な道具
BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド) クラッググローブ
鎖や岩や木々を掴むような急坂が多い山では手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。夏には氷を沢山入れて持って行き、山頂でキンキンに冷えた飲み物を味わえます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。