弥彦山(やひこやま)
・標高:634m(東京スカイツリーと同じ高さ)
・所在地:新潟県長岡市、弥彦村
・9合目までは車やロープウェイでも行け、売店やレストランもある
・山頂には弥彦神社の御神廟がある
・田ノ浦コースは新潟市西蒲区間瀬から登る
この日は「弥彦山」の「田ノ浦コース」で久々の山歩きを満喫してきました。
弥彦山への登山コースは「表参道コース」や「裏参道コース」が人気ですが、新潟市西蒲区間瀬から登る「田ノ浦コース」は他のコースと趣が異なります。道が細く、渡渉ポイントや岩場があったりして、3つの中では最も自然豊かなコースと言えるかもしれません。
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駐車場情報
「越後七浦シーサイドライン(国道402号)」沿いに、広い駐車場があります。駐車場横に「お食事処 民宿 喜左エ門」がある所です。公衆トイレと飲料の自動販売機もあります。
この日のコース
駐車場 ⇒ 弥彦山スカイラン ⇒ 大平園地 ⇒ 弥彦山スカイライン ⇒ 駐車場
往復(周回)距離:6.1km 累積標高差:(上り)660m(下り)660m
標準コースタイム(夏期)は、往路2時間30分、復路2時間00分です。
※往復距離と累積標高差は概測です
※この日は山頂へは行きませんでしたが、上記の距離・標準CTは山頂往復の数値です。
駐車場~弥彦山頂駐車場へ
「喜左エ門」に向かって右横に道が伸びているので、そちらに進みます。弥彦山の案内板や標柱も立っています。
しばらく川沿いにアスファルトの道を登って行きます。
「トーコー白岩」というホテルの前を通り過ぎると、砂利道に変わります。
駐車場からのんびり歩いて約15分、登山口に着きました。ちなみにここまで車で乗り入れることもできますが、駐車できるスペースが数台分しかないのと、途中の道路が狭いので私はいつも下から歩いて来ます。
登山口から少し歩くと、分岐があります。バリケードのような物が置かれていますが、右の砂利道が正解です。
田ノ浦コースは、夏場になると草葉が元気に伸びて細い道が見えにくくなります。ちょっと藪漕ぎっぽくなる箇所もあるので、おススメの時季は初春か晩秋です。
大きな岩の横を通ります。右手には沢の流れが心地よい音を奏でています。
その沢を跨ぐ道。
この看板までは緩やかな坂を歩いてきますが、ここから先は本格的な登山道になり足場も不安定になってきます。
堰提が道を塞いでいます。初めて来たときは、「通れないじゃん!道間違えた?」と思いました。堰提は横から通過できます。
通過する時に堰提を見るとこんな感じ。危険なので、先の方まで身を乗り出したりしちゃ駄目ですよ。
堰提を通過すると標柱が立っています。
沢沿いに登って行きます。
大きめの岩が道を塞いでいます。ここを右から巻いて行くか、左上から登って行くか。お好きな方でどうぞ。
段々と道が険しく分かりづらくなってくるので、ピンクテープを確認しながら進みましょう。
途中まで沢沿いに登って行くので、何か所か渡渉ポイントがあります。
鎖の張られた急登が現れます。足場をしっかり確認しながらバランスを崩さないよう登りましょう。
急坂を登りきった所から下を見るとこんな感じ。ちょっと分かりにくいですが、落ちたら確実に怪我をしてしまう箇所です。過去に滑落して大怪我した人がいるらしいので気をつけましょう。
沢沿いは、ピンクテープが無いと道を間違えそうなポイントがいくつもあります。
ようやく明瞭な道になってきました。しばらくつづら折りに登って行きます。
一瞬だけ視界が開け、山頂方面が姿を現します。
「明神沢立坑」が見えてきました。
「明神沢立坑」。かつて銅を採掘していた跡地です。こういった坑道は有毒ガスが発生している危険性もあるので、絶対に入らないようにしましょう。
「明神沢立坑」からしばらく進むと、尾根道に変わります。
この尾根道、けっこうな斜度でぐいぐい登ります。
尾根道を登りきると、弥彦山スカイラインが見えてきます。
スカイラインの道路をしばらく歩きます。路側帯が狭いので、車の往来に気をつけながら歩きます。
少し歩くと、右手に9合目につながっている道があるのですが、もうこの時季になると草木がボーボーで進む気になりませんでした(笑)
ということで、この日は山頂へ向かわず「大平園地」に行って帰ることにしました。なお、初春や晩秋はそれほど草木がボーボーではないので、先ほどの道も比較的登りやすいと思います。
弥彦山頂駐車場⇒大平園地⇒下山
この日はまだ弥彦山頂駐車場は開放されておらず、車がほとんどありませんでした。
空模様はイマイチでしたが、久々の山の景色に癒されます。佐渡ヶ島もよく見えていました。
「大平園地」に着きました。水を張った田んぼが広がる越後平野。
弥彦山の隣にそびえる「多宝山」の山頂が見えます。園地から多宝山まで縦走ルートが伸びていて、結構近いです。
園地のピークのベンチで休憩。この日はご飯を食べてから来たのでコーヒーのみ。
では下山します。
先ほどの草木ボーボーの道を通らずに弥彦山の山頂へ行くには、遠回りですがスカイラインから階段を上って行く方法もあります。
それか、山頂駐車場からクライミングカーに乗って上がる方法もあります(笑)
途中までスカイラインを歩いて戻ります。車の往来に気をつけて歩きましょう。
スカイラインから登山道へ。
田ノ浦コースの下山は滑りやすいので慎重に。
昨年の暴風雨の影響でしょうか、倒木が何か所かありました。でも登山道は通れるように手入れされていました。
鎖場は特に注意して下りましょう。
新緑と苔むした岩。緑色が沢山。
序盤の大きな岩まで戻ってきました。左から巻くか、上から登って越えるか。どちらも注意して進みましょう。
岩を通り過ぎると、なだらかな道になります。
後はのんびり、ゆるゆると下って行きます。
この後、カメラを落としてしまいレンズが壊れるという悲劇があり、写真はここでおしまい(涙)
弥彦山田ノ浦コースの感想
田ノ浦コースは、先述したように道が細く、渡渉ポイントや岩場もあったりして、登山道としては歩きやすいとは言えません。でも、「表参道コース」や「裏参道コース」と比べて、最も自然を感じながら歩けるのが魅力です。
その分危険度も高めになるので、怪我や道間違い、滑落の危険性も最も高いと言えます。初心者の人は十分に注意して行きましょう。
なお、温かくなってくると草木が生い茂って道が不明瞭になりがちなのと、クモの巣や毛虫、イモ虫が増えてきます。そのため、初春や晩秋に登るのがおススメです。
この日使用した主な道具
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。夏には氷を沢山入れて持って行き、山頂でキンキンに冷えた飲み物を味わえます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。