袴腰山(はかまごしやま)
・標高:526m
・所在地:新潟県三条市
・毎年5月中旬~下旬にかけて、「ヒメサユリ祭り」で賑わう
・例年11月下旬~4月上旬は積雪期
・八木ヶ鼻の下から登るルートもある
「袴腰山」は新潟県三条市にあり、粟ヶ岳の手前にある山です。毎年5月中旬から下旬にかけてヒメサユリ祭りで沢山の人が訪れます。毎年この時だけ袴腰山に登りに来るという人も多いです。
今年はヒメサユリ祭り2週目に登ってきました。山の写真よりもヒメサユリの写真が多めなのはご容赦ください(笑)
駐車場情報
ヒメサユリ祭り開催中の、森町の「高城城址駐車場」です。160台ほど駐車できるようです。「長禅寺」のすぐ横にあります。
公共交通機関の場合は、JR東三条駅前から「八木ヶ鼻温泉行き」バスに乗って、「荒沢郵便局前」で下車、徒歩10分ぐらいで着きます。
コース案内図の横に、高城に咲く花を紹介する看板があります。
自動販売機ときれいなトイレもあります。腰を掛けられる場所もあり、とてもいい駐車場です。
この日のコース
駐車場 ⇒ 長禅寺 ⇒ ヒメサユリの小径 ⇒ 高城城址(山小屋) ⇒ 山頂 ⇒ 高城城址(山小屋) ⇒ ヒメサユリの小径 ⇒ 駐車場
往復距離:7.0km
累積標高差:(上り/下り)770m/770m
登山口~山頂の標準コースタイムは、上り1時間30分、下り1時間10分だそうです。
ただし、ヒメサユリの写真撮影時間は含まれていません(笑)
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場 ⇒ 高城城址(山小屋)
「ヒメサユリ祭り」の期間は、駐車場奥の受付で環境整備協力金(200円)を支払います。領収書に「いい湯らてい」の入館割引券とソフトドリンクサービス券がついてきました。
その後、長禅寺の方へ歩きます。
長禅寺に向かって左手の道へ歩いて行きます。
道なりに進むと、きれいに整備された林の中の道に入ります。
途中で林道に出るので、林道を登っていきます。
物置小屋の横に「ひめさゆり登山路」と書かれた標識があるので、そこを登っていきます。
少し登ると「ヒメサユリの小径(こみち)」に入っていきます。
標高の低い所にヒメサユリが沢山咲くのは珍しいのだそうです。
必ず守りましょう。
しっかり整備された、なだらかな上り坂を歩いて行きます。
ベンチのある休憩場があります。
「はじめの眺め」。袴腰山にも粟ヶ岳の北五百川コースと同じような金属製の標柱が各所に設置されています。
眺めが良いです。守門岳と麓の田畑などが良く見えます。登山目的でない人は、ここで折り返す人も多いそうです。
先へ進みます。
「中の眺め」です。
ここもベンチがあり、景色を眺めながら休憩できます。
「見晴らしの尾根」。あまり良い見晴らしはないです(笑)
スキーストックが代用されています(笑)
大きなブナの木。
「たら沢のへつり」。2011年7月の大水害で崩落した箇所がありますが、現在は迂回路が作られています。ヒメシャガが咲いています。
「眺めの松」。ベンチがあります。景色も少し見ることができます。
「終りの坂」。高城城址への最後の坂らしいです。初めて来た時は、地図も持たずほとんど予備知識なく登ったので、この先が山頂だと勘違いしました。
「袴腰山もう終わりなのか、楽勝だったな~」なんて会話したのを思い出します。まさかここでまだ半分だったなんて(笑)
で、高城城址に到着です。山小屋もあります。小屋にはトイレもあります。
小屋の中はこんな感じできれいです。
皆さん外で景色を眺めながら休憩されていました。
高城城址 ⇒ 袴腰山山頂
城址で少し休んだので先へ進みます。
ちょっとしたアップダウンを繰り返します。
「心臓破り」が現れた!
この坂、何がつらいかって言うと…滑るんです。ズルズル。
終りかな?って思うとまだあります。
ある程度坂を登りきると、「袴腰銀座」があります。
うーん、銀座感が分からない。
山頂か!?と思わせるような登りの後にある「五葉の丘」。通過します。
山頂はあそこです。袴腰山に初めて登った時は、何度か騙されるピークがあります。
「とどめの坂」(笑) 終始ネーミングセンスを感じます。
ここも「心臓破り」と同様に、ずるずる滑る坂なので困ります。
着いたー。山頂っぽくないけど山頂です。
袴腰山山頂(標高526m)の標識があります。鐘もあるので鳴らしておきましょう。
見晴らしの良い場所へ移動します。
「粟ヶ岳」がよく見えます。先日は暑かったねー。
「守門岳」。うーん素晴らしい。今年は雪庇を見に行かなかったなー。
景色を眺めながらお昼を食べます。本日のドリンクは「ホワイトサングリア(ノンアル)」。山専ボトルでキンキンに冷えた氷水を入れていただきます。暑い日にぴったりの飲み物です。
ホワイトサングリアはもう販売していないようですが、日東紅茶の粉末清涼飲料は登山の時に便利なのでよく買います。
袴腰山山頂 ⇒ 駐車場
まったり休憩できたので下山します。この日はピストンでしたが、この写真の先にあるルートで八木ヶ鼻登山口へ下山することもできます。ただし、急坂なので初心者にはちょっと不向きなルートです。
下山路へ戻ります。
山頂直下~「とどめの坂」は滑りやすいので気をつけて下りましょう。
景色に目を奪われて、足元がおろそかになりがち。
「心臓破り」も滑ります。気をつけましょう。
「中の眺め」まで戻ってきました。ここから下はとても歩きやすくなります。ヒメサユリも増えてきます。
最初の「ひめさゆりについて」の看板がある所まで戻ってきました。分岐になっていますが、左右どちらから下りても大丈夫です。左から来たので、右に行ってみます。
右に行くと、車道に出るのがちょっと早くなるだけです。そのまま車道を下っていきます。
登りの時は長禅寺を巻いてこの右手奥から出てきましたが、帰りは車道をそのまま下りました。
駐車場が見えてきました。この車道、下りは楽でいいのですが結構な急坂です。登りは車道からではなく長禅寺側からのルートをお勧めします。
駐車場に戻ってきました!15時半位でだいぶ車が減っていました。土日だとまだこの時間でももうちょっと混んでると思います。
袴腰山の感想
「袴腰山」は低山ですがそこそこアップダウンもあり、意外と登りごたえのある山です。花の写真を撮っていると結構時間がかかります(笑)
花もいいですが、粟ヶ岳や守門岳、麓の田畑の景色を眺めながら登るのもいいです。面白いネーミングの標柱をチェックしながら登るのも楽しいです。休憩ポイントも各所にあるのでのんびり登るのがいいと思います。
下山後に立ち寄る温泉
袴腰山下山後は、粟ヶ岳の北五百川コースと同じく「いい湯らてい」に寄るのがおススメです。
八木ヶ鼻を眺めながら入る露天風呂はとても気持ち良いです。食事も美味しいです。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。今回のように鎖場や狭い箇所を通過する日帰りトレッキングの場合は、コンパクトな装備で行くと楽です。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。