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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

南魚沼「飯士山」で360度パノラマビューの絶景を望む

飯士山(いいじさん)

・標高:1,111m

・所在地: 新潟県南魚沼市、南魚沼郡湯沢町

・スキー場から登り始めるのが一般的

・山頂は360°ビューで、新潟の名峰を見渡すことができる

・例年登山適期は5月~11月中旬

 

「飯士山」は新潟県の南魚沼地方の山です。登山ルートはいくつかありますが、最も人気の「岩原(いわっぱら)スキー場」から登るルートを紹介します。

往路は南コースで登り、復路は東コースで下山するのが一般的です。南コースは急坂で滑りやすい箇所が多いため、下山利用は避ける人が多いです。

5月になるとスキー場のゲレンデを中心に、ワラビやウドなどの自生した山菜が多く採れることでも人気です。

 

 

駐車場情報(岩原スキー場)

この日は「岩原(いわっぱら)スキー場」から登るコース。スキー場前の登山者用駐車場を利用しました。ここは夏期の登山シーズンのみ利用できます。

 

登山者用のトイレもあります。水洗で結構きれいです。トイレを利用する前に協力金をこの箱に入れます。ちなみにPayPayでも支払いができるようになったようです(笑)

トイレの横には飲料の自動販売機もあります。

 

この日のコース(周回)

駐車場 ⇒ (ゲレンデ) ⇒ 飯士山山頂 ⇒ 東の壁 ⇒ (ゲレンデ) ⇒ 駐車場

 

往復距離:6.0km 累積標高差:(上り)620m(下り)620m

標準コースタイムは、往路2時間00分、復路1時間30分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測

 

 

駐車場 ⇒(ゲレンデ)⇒ 1,019m地点

登山届をポストに提出して行きます。ついでに登山者カウンターがあったので押しておきます。

 

往路は「南コース」と言われるルートで登りました。最初は舗装路を登って行きます。岩原は緩やかで初心者向けのコースが多いスキー場なのですが、自分の足で登ると地味にキツイ。

ちょっと登っただけでこの眺め。

途中で舗装路が終わり、草の生えたゲレンデを登って行きます。ゲレンデには山菜採りしている人が沢山いました。山菜採り禁止のエリアもあるのでご注意ください。ちなみに自分は食べる専門なので採りません(笑)

 

第3リフト乗り場の横を通過。

 

今度は第3リフトの下を登って行きます。ゲレンデ歩きはそこそこの勾配があるのと、単調な登りになるので個人的に苦手です。

 

第3リフト降り場に到着。

 

ここまで標準コースタイムで30分程度ですが、既に大汗かいています。ゲレンデ歩きは日差しを避ける場所がないので真夏日は避けたいところ。

ここで標高700m。ちなみに登山口で既に標高530mぐらいあります。まだ標高差170mしか登ってないのに大汗かいてる自分って...

 

ゲレンデ歩きはここまで。ここからようやく登山道が始まります。中央奥に見える尖った山が飯士山山頂。

 

巻機山が見えます。

 

序盤は広くて緩やかな登り坂。

 

すぐに道は細くなります。

 

しばらく進むと樹林帯へ。急登が始まります。滑りやすい箇所にはロープが張られています。

ゾロ目の標高地点にこのような表示があります。

 

樹林帯を抜けて平らな休憩ポイントがありますが、日差しが強くて暑かったのでそのまま通過。

 

右手を眺めると復路で通る予定の山頂リフト降り場が見えました。リフトでこの高さまで上がれたら楽なのになぁ(笑)

 

なだらかな道と急登が交互にやってきます。

 

一度ちょっと下ります。

 

そしてまた急登。

標高1,000mを超えた辺りからしばらくなだらかになります。

 

標高1,019mの分岐ポイント。左手の「神弁橋方面」のルートは未整備のため一般の人は通らない方が良いそうです。

 

ここは見晴らしが良いので空いている日は休憩していくと良いでしょう。

 

急登続きでバテたので、ここで岩場に腰掛けながらちょっと休憩。

 

 

 

1,019m地点 ⇒ 飯士山山頂

休憩して元気が出たので山頂へ向かってラストスパート。

 

まずは鞍部へ下って行きます。

鞍部でなだらかな道を経た後に急登の連続。

 

鎖のあるザレ場があります。滑りやすいので気をつけて登ります。

 

杭も打ちこまれているので、これを足掛かりにすると登りやすいです。

 

ここまで来たら山頂はもうすぐ。

 

「飯士山」山頂に到着。標高1,111mです。

以前に登った時は標高が小数点第1位まで記載されていましたが、なぜか隠されていました(笑)

 

 

 

飯士山山頂 ⇒(ゲレンデ)⇒ 駐車場

山頂には山座同定盤があるので、360°ぐるっと色んな山を眺めましょう。

 

巻機山、奥に越後三山。

 

谷川連峰の山々もズラリ。

 

苗場山など、新潟県の名峰が見渡せます。

 

景色を眺めてまったり休憩できたので下山します。ちなみにこの日はご飯を食べてきたので、食事なし。

 

復路は東コース」ですが、途中までは登ってきた道を下ります。滑りやすいザレ場は特に注意して下ります。

 

分岐があるので「岩原・東コース」と標識に書かれた方向へ。

 

山頂クワッドリフト降り場の建物へ向かって下って行きます。

 

「東の壁」というちょっとした岩壁があります。ロープが張られていますし、足場やホールドを確認しながら気をつけて下れば特に難しくはありません。

 

下りた所から見上げるとこんな感じ。

 

ちなみに怖い人は迂回路があるのでそちらを通りましょう(笑)

 

「東の壁」以外は特に危険箇所もなく、テクテク下って行きます。山頂リフト降り場が近づいてきました。

登山道は終わりゲレンデに出ました。左の山頂リフト降り場へ少しだけ登ります。

 

山頂クワッドリフトの建物に到着。

 

山頂リフト降り場を通過し、ゴンドラ跡地の方向へ下ります。ここの草原の下りが見晴らしも良くて好きです。

 

現在は使われていないゴンドラ降り場の建物。

うーん、勿体ない。もはやゴンドラの復活は無理とは思いますが、見晴らしの良い場所なのでおしゃれなテラスとカフェなんかあったら面白いのになぁ等と無責任な話をしながら眺めます。

 

ゴンドラの奥にはこれも使用されなくなったリフト降り場。

バブル時代は子どもだったのでよく知りませんが、きっと昔はゴンドラも賑わっていたのでしょうね。勝手に色々と情景を思い浮かべながらルートに戻って下ります。

 

景色を眺めながらつづら折りに下って行きます。

 

ちょっと暑くなってきたので日陰が嬉しかったり。

 

ずんずんゲレンデを下って行きますが、途中でいくつか分岐があります。右へ右へと行けば出発地点の方向へ行けます。

 

ここ間違えやすい分岐です。下りなので左へ進みそうになりますが、右の方へ進みます。

 

よく見るとこんな標識があります。

 

ゲートがあるので脇から通過します。ゲートには「ここから上の方の山菜は地元の人や所有者しか採ってはだめですよ」みたいな掲示が貼られていました。

 

落石注意。

 

山頂リフト降り場から急坂を下ってくる人も多いです。

 

もうこの辺りまで下りてくるとスタート地点の駐車場が見えているので、適当にゲレンデを下って行きました。

 

ここら辺の山菜はもう目ぼしいものは残っていない感じでした。

 

最初の舗装路に戻って駐車場に下山しました。おしまい。

 

飯士山の感想

「飯士山」の魅力は何と言っても山頂からの眺望の良さです。360°ビューで新潟の名峰が見渡せます。それ以外は、春になると山菜が沢山採れることでしょうか。真夏のゲレンデ歩きは暑いのであまりおススメしません。できれば春か秋が良いでしょう。毎年11月11日辺りで清掃登山祭が開催されるので、その日に登るのも良いかも。


ゲレンデ歩きが無いルートでは、「五十嵐口」からの「負欠岩コース」、「尾根コース」というルートもそこそこ人気がありますが、登山地図上では破線ルートになっています。あまり整備されているとは言えず、ルートが分かりにくい箇所や危険箇所も多いので初心者は避けた方がよいでしょう。

 

 

下山後に立ち寄ったお風呂

湯沢は温泉が沢山あるのでどこに行こうか迷った挙句、「越後湯沢駅」内にあるお風呂に行ってみました。「糀らって」というカフェの奥にあるので、初めて行くと場所がちょっと分かりづらいかもしれません。温泉では無いですし、駅の中なので景色もありませんが、日本酒が入っている酒風呂を楽しめます。

 

ここ「ぽんしゅ館」では500円でお猪口5杯分の利き酒が楽しめます。120種以上の銘柄から選ぶので迷ってしまいます。ちなみにこの日は車だったので飲んでいません(笑)

「ぽんしゅ館」は「越後湯沢駅」以外にも、「長岡駅」と「新潟駅」にもあります。お酒好きの方は、旅行や出張などで寄る機会がありましたらぜひ楽しんでみてください。お酒が飲めない方でも、新潟の美味しい料理を食べられる店もありますし、土産店も充実しているのでおススメです。

 

この日使用した主な道具 

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

鎖や岩や木々を掴むような急坂が多い山では手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。

 

伊藤園 フローズンレモン 

凍らせて持って行くとフローズン状に溶けて行くので、シャリシャリ食感が楽しめます。味も最初だけ濃いということが無く、最後まで同じ味で飲めます。