角田山(かくだやま)
・標高:481m
・位置:新潟県新潟市西蒲区
・巻観光協会による登山コースは7つ
・桜尾根コースは私有地を通る非公式コース
・例年1月、2月は積雪期となる
3月下旬の久しぶりに暖かくなってきた日に、雪割草とカタクリの花を見に角田山へ行ってきました。
この日は上記オフィシャルコース?には載っていない「桜尾根コース」から登り、「灯台コース」から下りました。この2つのコースは、同じ駐車場からアクセスできるのが特徴です。
この日のコースと登山口情報
「灯台コース駐車場」はGoogleMapで「角田岬灯台」を目的地検索します。車のナビゲーションで出てこない場合は「角田浜海水浴場」で検索すると出てくるかもしれません。
海水浴場よりもちょっと南へ行ったところにある灯台が目印です。公共トイレや飲料の自動販売機もあります。
「灯台コース」から登る場合は、灯台下にある階段を上がって行きます。海抜0mからの登山ができる珍しいコースです。アップダウンも多いので、角田山オフィシャルコース中で最もキツイと言われています。
【公共交通機関の場合】
「にしかん観光周遊ぐる~んバス」
「にしかん観光周遊ぐる~んバス」が運行されています。JR越後線「巻駅」で乗車し、「角田浜」バス停で下ります。ただし、このバスは4月末~10月末の土日祝日のみの運行です。しかも8月は運休とのことです。詳細は下記リンクをご確認ください。
この日のコース
角田山灯台コース駐車場 ⇒ (桜尾根コース) ⇒ 角田山山頂 ⇒ 観音堂 ⇒ 角田山山頂 ⇒ (灯台コース) ⇒ 判官舟かくし ⇒ 角田山灯台コース駐車場
往復距離:6.1km 累積標高差:(上り)680m(下り)680m
標準コースタイムは、往路1時間40分、復路1時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
今回は「桜尾根コース」から登るので、まず駐車場から国道402号へ向かいます。ここの階段を上がります。
国道に上がる手前にこんなオブジェがあります。「水と土の芸術祭」の作品とのことです。
国道に出ると、「燦燦(さんさん)カフェ」があります。このカフェに向かって右へ進むと、桜尾根コースの登山口があります。
※登山者は「燦燦カフェ」の駐車場に車をとめてはいけません。角田岬の駐車場を利用しましょう。
登山口 ⇒(桜尾根コース)⇒ 角田山山頂
それでは登山スタートです。
桜尾根コースは私有地にあるため、山道の状況等によって閉鎖されることもあります。また、登山口に注意看板があるので、それに従って行動するよう心がけてください(スパイクやアイゼン禁止など)。
登山口からちょっと登ると、左右に雪割草がたくさん咲く道が出てきます。丁寧に手入れされているので、決してロープの中に入らないように気をつけてください。
もちろん、花を摘んだりすることは絶対にNGです。よく言われることですが、「山で植生物をとるのは写真だけ」にしましょう。
カタクリの花はまだちょっと早かったようです。
お花がたくさん咲く道をしばらく登ると、尾根上を歩くなだらかなアップダウンが続きます。この道が、私の一番お気に入りです。途中に桜尾根コース名称の由来となる桜の木があるのですが、最近はほとんど花が咲かせないとか。
なだらかな道が終わり、階段が続く道が出てきます。小さな子が一生懸命登る姿とそれを後ろからゆっくり見守る親御さん。里山でよく見かける素敵な光景です。
階段を登りきると、左手に海が見えてきます。
オフィシャルコース(灯台コース、浦浜コースなど)との合流地点に出るので、左に進みます。
ここから山頂まではなだらかな木道が続きますが、木道が濡れている場合は滑らないよう注意してください。
角田山山頂(標高481m)に到着です!
角田山の山頂は広く、小屋もありますし、ベンチもいくつかあります。シートを敷いて休憩する人も沢山います。
お昼休憩は観音堂広場へ
角田山の山頂は周囲が木々で囲まれているため、見晴らしがよくありません。そのため、私はいつも山頂から5分ほど下った「観音堂広場」まで行って休憩します。
観音堂は「稲島コース」にあるので、そちらに向かいます。なだらかな木道なので、山頂に戻るのも大変ではありません。
山頂から「稲島コース」を5~10分ほど下ると着きます。
観音堂広場からは、越後平野が見渡せます。天気が良ければ、さらにその奥に飯豊連峰や 二王子岳、粟ヶ岳など下越と中越地方を代表する山々を眺めることができます。
さて、お昼ご飯を食べて満足したので帰ります。下山は灯台コースの予定なので、一度山頂へ戻ります。観音堂から山頂に向かう途中にトイレがあります。
山頂近くのトイレ(左手に見える建物)は使用禁止です(2022年3月時点)。先ほどの観音堂近くのトイレを利用しましょう。
山頂へ戻ってきました。山頂小屋は正面から見るとこんな感じです。中は少し暗めであまり広くはありませんが、真冬の寒い時季はよく利用します。
角田山山頂 ⇒(灯台コース)⇒ 登山口
山頂から灯台コースへ下る時、途中で桜尾根コースへの分岐があります。桜尾根コースから下山する人は標識が出ていないので気をつけましょう。
この日は灯台コースで下山なので、木道をそのまま進みました。
さらにしばらく行くとまた分岐があるので、右の「灯台コース」へ進みます。
「灯台コース」へ進み急な階段を下ると、なだらかな尾根道に出ます。この時季は葉が落ちている木々が多いので、奥に日本海が少しずつ見えてきます。
日本海がはっきりと見える場所まで下りてきました!ここからは海を眺めながら下山できますが、転倒しないよう足元にも注意しながら進みます。
灯台コースの特徴の一つ、ガレ場を下ります。ゆっくり慎重に進めばそれほど危険ではありません。
細尾根の道には鎖の柵が設置されています。海岸沿いで風が強い日も多いので、帽子が飛ばされたりしないよう気をつけましょう。
下ってきた道を振り返ったところ。
木製の柵があって、角田浜を見渡せる展望スポットがあります。ここまで来るとあともうちょっと。
日本海と角田岬の灯台。日本海の奥には佐渡も見えます。
灯台の下まで来ました。右手に進んで階段で下りるのが一般的ですが、いつも私は左手の階段を下ります。
※風の強い日や、満ち潮、疲弊している場合などは、右手から下りることをお勧めします。
左手に下りる道はこんな感じで、柵のついた階段が続いています。
「判官舟かくし」と呼ばれる洞穴を見ることができます。断崖の細い道を通るので、すれ違う時は譲り合いの精神で。無理はしないようご注意ください。
最後は暗いトンネルを通り抜けてゴールです。
角田岬の駐車場へ戻ってきました。おしまい。
角田山の感想
角田山はその登りやすさや登山コースの豊富さ等が魅力で、多くの登山者が登ります。特に春になると、雪割草やカタクリを見に県外からツアーバスが来るぐらい人気があります。
桜尾根コースは、雪割草の時期になると特に人気のコースです。灯台コースと同じ駐車場から登れるのがポイントです。灯台コースほどアップダウンが無く、優しい登山道だと思います。あくまで私有地を通る非公式コースなので、マナーに気をつけて利用しましょう。
灯台コースは、日本海や灯台等とても見晴らしの良いコースです。ただし、角田山で最もキツいコースと言われています。特に夏になると強烈な日差しを浴びながらの尾根歩きが続くので、涼しい季節に登ることをお勧めします。
【角田山のその他のコース記事】
下山後に立ち寄った温泉
「福寿温泉じょんのび館」を利用しました。「ほたるの里コース」の登山口が近くにある温泉施設です。露天をはじめとした温泉も良いですが、食事メニューもなかなか豊富です。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。今回のように鎖場や狭い箇所を通過する日帰りトレッキングの場合は、コンパクトな装備で行くと楽です。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。