角田山(かくだやま)
・位置:新潟県新潟市西蒲区
・標高:481m
・巻観光協会による公式登山コースは7つ
・「灯台コース」は海抜0mから登ることができる
・例年1月、2月は積雪期となる
「角田山」は新潟市西蒲区にある標高481.7 mの山です。登山口へのアクセスの良さや登りやすさ、山頂の広さ、コースの豊富さ等で沢山の人に愛されている里山です。
「角田山」の記事は過去にいくつも書いていましたが、「そういえば灯台コースをちゃんと載せてなかったな」と今さら気づきました。一番最初に書いた記事が「角田山」の”桜尾根コース~灯台コース周回”だったので、既に書いたものだと思っていました。
角田浜にラーメンを食べに行ったついでに?「灯台コース」を登ってきたので、改めて紹介したいと思います。
灯台コースの登山口情報
「灯台コース」の駐車場は、新潟市西蒲区の角田浜にあります。恐らく角田山登山口の駐車場としては最大の広さでしょう。未舗装で区画も示されていないので初めての人は戸惑うかもしれませんが、先に駐車している車に倣って駐車するとよいでしょう。
目の前に浜茶屋「なぎさ館」があり、そこに飲料の自動販売機があります。また、駐車場奥に公衆トイレもあります。きれいなトイレを使用したい場合は、事前にコンビニ等で済ませておくとよいでしょう。
【公共交通機関の場合】
「にしかん観光周遊ぐる~んバス」
2023年は4月29日(土)~10月29日(日)までの土日祝日のみ運行とのことです。
この日のコース
駐車場 ⇒ 灯台 ⇒ 分岐 ⇒ 角田山山頂 ⇒ 分岐 ⇒ 判官舟かくし ⇒ 駐車場
往復距離:5.2km
累積標高差:(上り/下り)580m/580m
登山口~山頂の標準コースタイムは、上り1時間50分、下り1時間30分だそうです。
※往復距離と累積標高差は概測
駐車場 ⇒ 灯台 ⇒ ガレ場
まずは灯台へ登ります。浜茶屋裏の階段で海へ下ります。
そして灯台への階段を登って行きます。狭くて急な階段なので、下りて来る人がいたらお互い譲り合いながら進みましょう。登山者以外の人もいたりするので気をつけましょう。
灯台の下は展望台があり、景色を眺めることができます。
角田浜。登山前にラーチャンを食べた「なみ福」も見えます。
灯台の裏から登山道へ進みます。
階段で急坂を登って行きます。
少し登った所に木製の柵で囲われた展望ポイントがあります。
展望ポイントから眺める景色。灯台を上から眺めるのもいいですね。
ここからアップダウンが連続します。距離は長くないのにアップダウンが多いので、公式コース中で「灯台コース」が一番キツイと言われます。
細い階段道が続きます。
木陰で少し広めのポイントがあるので疲れていたら休憩しましょう。
しばらく「馬の背」と呼ばれるやせ尾根が続く道になります。柵が無かったらけっこう怖いかも。
越後七浦シーサイドラインと奇岩もよく見えます。
左手を見ると「カッタン岩」が見えます。あそこでクライミングしている人をたまに見かけます。
やせ尾根を登っていくとガレ場があります。岩だらけなので不慣れな人が怪我しやすいポイントです。
登ってきた道を振り返る。ガレ場から上は樹林帯に入って眺望がなくなるので、景色を眺めながら少し休憩。
ガレ場 ⇒ 角田山山頂
ガレ場を過ぎると樹林帯に入ります。少しの間なだらかな道。
再び階段の急登。
急登を登りきった先にある「梨ノ木平」と呼ばれるポイントと癒しの道。
急登となだらかな道を繰り返していきます。
途中、滑りやすいポイントがあります。特に雪解け後や降雨後は、ここでコケて泥だらけになる人が多いので要注意。
分岐に着きました。「浦浜」や「五ヶ峠」コースと合流します。標識に従い、山頂方面へ。
分岐を過ぎると右手に現在は使われていない「三望小屋」が見えます。放置されたままどんどん荒廃して危険なので、近寄らない方がよいです。
木道が出てきます。木道は広くないので、すれ違う際は一方が横に避ける必要があります。
下山するまで体力は残しながら頑張りましょう(笑)
山頂近くで「桜尾根コース」と合流。ちなみに「桜尾根コース」は非公式なので、その方向を示す看板や標識がありません。
もうすぐ山頂。
「角田山」山頂に到着。標高481mです。
「角田山」の山頂は眺望こそありませんが、とても広いです。休日にはシートを広げてお昼ご飯を食べている人達が沢山います。この日は平日で人も少なかったのでベンチに座って休憩できました。山頂には避難小屋もあり、雨や雪が降っている日はとてもありがたい存在です。
角田山山頂 ⇒ 判官舟かくし ⇒ 駐車場
それでは下山開始。
「桜尾根コース」との分岐があります。「桜尾根コース」からも角田浜の駐車場に下ることができます。
「灯台コース」で下山するので木道沿いに進みます。
「三望平」の広いスペース。ツアーの団体さんが休憩しているのをよく見かけます。
分岐に到着。「灯台コース」の方向に進みます。
下山は急坂で滑らないように。
何か所かある癒しの道。
このコースは海を眺めながらの下山が楽しいのですが、足元が疎かにならないように気をつけましょう。
帰りは「判官舟かくし」経由で。灯台裏の階段から下ります。
崖に作られた道を通ります。海が荒れている日は通らない方がよいです。
この日は風もほとんどなく穏やかな海。
「判官舟かくし」。源義経が頼朝に追われ逃げる際に身を隠したという伝説の洞穴です。
トンネルをくぐって駐車場に戻りました。おしまい。
角田山 灯台コースの感想
角田山の「灯台コース」は海抜0mから登ることができる全国でも希少なコースです。このコースは角田山で一番見晴らしが良いので、とても人気があります。特に晴れた日は青い空と海を眺めながら登り下りできるので、定期的に登りたくなります。
序盤は急坂のアップダウンが続くので、登山経験の少ない人が登るとすぐに疲れて心が折れてしまいます(笑) 特に初心者の人は、樹林帯に入るまではなるべくゆっくり登ることをおススメします。あと、夏は激暑なので涼しい季節に登るとよいです。
角田山の山頂は広くて良いのですが、眺望はありません。見晴らしの良い場所でお昼休憩したい人は、山頂から「稲島コース」をちょっと下った先にある「観音堂」まで行くと良いでしょう。
【角田山のその他のコース記事】
新潟ラーメン「なみ福」
灯台コース駐車場のすぐ近くにオープンしたラーメン屋「なみ福」。登山前にここでラーチャンセットを食べました。「Hi-STANDARD」の難波さんがオーナーです。ぶっちゃけこの日の目的はここに行くことで、その後カロリー消費のために角田山に登りました(笑)
新潟市西区にあった「楽久」というラーメン屋の味を引き継いだお店です。メニューはラーメンとラーチャンセットのみ(2022年10月時点)。ラーメンとチャーハンどちらもあっさりシンプル系ですが美味しかったです。濃厚なのが好きな人には向かないかも?
建物は「おとひめ」という浜茶屋を改装して作られました。店内からは日本海が眺められます。天気が良かったので、日本海と佐渡がきれいに見えました。
オープンから連日沢山の人が訪れているので、整理券が配布されています。事前に情報収集してから行くことをおススメします。
下山後に立ち寄った温泉
新潟市西蒲区にある「カーブドッチ ワイナリー」内の温泉施設です。今年の3月にリニューアルしたらしく、久々に行ってきました。ワイン&ブックラウンジがテーマとのことで、沢山の本と静かにくつろげる空間があります。温泉施設としては、露天風呂がとても良いです。ちなみに未就学児は入店不可です。
この日使用した主な道具
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。荷物が少なくて済むような里山登山にはこの位がちょうど良いです。
サロモン(SALOMON) X ULTRA 3 MID GTX
サロモンの軽量トレッキングシューズ。片足重量450g(27.0cmの場合)と軽いです。