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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

朝陽に照らされた初冬の「霧ヶ峰」でハイキング(車山~蝶々深山)

霧ヶ峰(きりがみね)

・標高:1,925 m(最高峰の車山)

・所在地:    長野県茅野市・諏訪市・諏訪郡

・車やバスで標高1,800m付近までアクセスできる

・標高差、アクセスの良さ、施設など初心者に優しい

・例年12月~3月は積雪期

 

この日は新潟県内で山行予定でしたが、またもや悪天にぶち当たってしまったため、群馬か長野へ行こうということに。候補として挙がったのが、手軽に登れて眺望の良い長野の「守屋山」。

でもせっかく遠征するので、もう一つ手軽に登れる山へ行こうということで、ウォーミングアップがてら?朝陽に照らされた「霧ヶ峰」でハイキングしてきました。

 

 

駐車場情報

ビーナスラインをひた走り「霧ヶ峰車山肩 駐車場」に到着。最高峰の「車山」に一番近い駐車場です。MAX200台ほど駐車可能とのこと。無料で利用できます。

「チャプリン」という食堂の真ん前にあります。初冬の早朝ということもあり、ビーナスラインも空いていて、駐車場にも車は数台しかありませんでした。

 

この日のコース

車山肩駐車場 ⇒ ころぼっくるひゅって ⇒ 車山山頂 ⇒ 車山乗越 ⇒ 分岐 ⇒ 蝶々深山 ⇒ 分岐 ⇒ ころぼっくるひゅって ⇒ 車山肩駐車場

 

往復距離:6.1km 累積標高差:(上り、下り)230m

無雪期の標準コースタイムは、往路1時間20分、復路45分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測

※コースタイムに休憩時間は含まれていません

 

 

 

車山肩 ⇒ 車山山頂

「チャプリン」の横の道から登ると「ころぼっくるひゅって」があります。とても雰囲気の良い山小屋です。初めて行く場合は、店頭の注意書きを読んでから入店しましょう。なお、天気が悪いと営業していないこともあります。

 

その向かい側にはバイオトイレがあります。真冬には閉鎖されますが、この日は1つだけ使用できる状態でした。中はきれいです。

 

「車山」山頂方面へ歩き出すと、人と出会う前に鹿と出会いました。かわいいのですが、鹿の数が増えすぎて高山植物の食害が深刻化しているそうです。

 

ゆるやかな坂道をのんびり登っていきます。

 

所々にベンチがあります。富士山がちょこんと見え始めました。

 

気象レーダー観測所が近づいてきました。山頂はもうすぐ。

 

最高峰の「車山」山頂に到着。標高1,925 mです。「車山肩駐車場」からスタートして標準コースタイム約40分で着きます。

 

「車山」山頂は岩だらけですが広いです。

 

「車山気象レーダー観測所」

観測所の横には、2020年に設置された「スカイテラス」

テラスから八ヶ岳や富士山、南アルプス等が見えます。

 

これから積雪期に入りますが、アイゼンなど傷がつくような物は脱いでからテラスに入りましょう。

 

その横には「車山神社」があります。

山頂に神社がある山は他にも沢山ありますが、確かにここは「天空の社」という響きがしっくりきます。

 

 

 

車山山頂 ⇒ 車山乗越 ⇒ 蝶々深山

山頂から下を覗くと、スキー場のリフト建屋が見えます。リフトを乗り継いでくると、5分くらい歩けば登頂できるらしいです(笑)

 

テラスとは反対方面にあるウッドデッキ。ここから眺める「霧ヶ峰」の景色もまた素敵です。

 

一旦下って、「蝶々深山」まで行ってみます。スキー場エリアで圧雪箇所があったので、下りる所だけチェーンスパイクを装着。

 

人工降雪機で作られた人工雪でした。チェーンスパイクを外し、ゲレンデを崩さないよう端っこを歩いて行きます。

スキー場エリアから外れて「蝶々深山」方面へ。

 

「車山乗越」。ここで「殿城山」方面と「蝶々深山」方面とに分かれます。今回は「蝶々深山」方面へ。

 

「殿城山」方面は、「山彦耳」(南・北)「ゼブラ山(男女倉山)」を経由して「八島ヶ原湿原」へ行くことができます。「霧ヶ峰」ハイキングを堪能したい場合は、おすすめのコースです。

 

今回は時間が無いので、「蝶々深山」まで行って戻るコースです。

 

のんびりと草原の中を歩くのが「霧ヶ峰」の最大の魅力。日が昇って暖かくなってきて、とても気持ちが良いです。

 

歩いて来た道を振り返ると、朝陽を浴びた草原がとてもきれいでした。

「蝶々深山(ちょうちょうみやま)」山頂に到着。標高1,836 mです。その山名の由来は、蝶の形をした岩があるとか、蝶が沢山生息しているとか諸説ありますが、いずれもはっきりしない模様。

 

 

 

蝶々深山 ⇒ 車山肩

「蝶々深山」山頂はとても眺望が良いです。右手に「蓼科山」。

 

「三峰山」の奥には北アルプス。

 

槍や穂高もはっきりと。北アは”日本の屋根”と言われますが、自分の中では”日本の壁”といった感じ。

 

車山肩方面。「ころぼっくるひゅって」が見えます。その右奥にはこの後に登る予定の「守屋山」が見えます。

 

景色を堪能したので、登ってきた道を下りて戻ります。

 

岩の多い道を下った先は木道歩きが続きます。

 

途中の分岐を右に曲がって「車山肩」方面へ。

「ころぼっくるひゅって」の裏に出ます。

 

「車山肩 駐車場」に戻ってきました。おしまい。

 

この後、ビーナスラインのドライブを楽しみながら、「守屋山」へ向かいました。「守屋山」の山行記は次回へ。

 

 

 

霧ヶ峰の感想

「霧ヶ峰」は、スキー場のリフトを利用するとほとんど登らなくても最高峰の「車山」へ登頂できます。ただ、最大の魅力は「車山」だけではなく、その先のたおやかな稜線歩きにあると思います。夏期にはレンゲツツジやニッコウキスゲ等が沢山咲きます。のんびりとゆるやかで眺望の良いハイキングを楽しみたい人には、とてもお勧めな山です。

また、積雪期には雪山初心者にもお勧めです。危険個所もほとんどないので(冬のビーナスラインの運転の方がちょっと緊張します)、スノーシューやワカンで広大な雪山ハイキングが楽しめます。天気が良ければ、厳冬期もお勧めできる山です。

 

 

この日使用した主な道具

THE NORTH FACE スクープジャケット

雪山や寒い時期のトレッキングで使用するのに最適なジャケットです。ベンチレーション、内側ファスナーでインナーを連結できるジップインジップシステム、取り外し可能なスノーカフ等機能が充実しています。

 

Unigear 18本爪 チェーンスパイク

チェーンスパイクは軽量でコンパクトに収納でき、脱着もとても簡単です。しかも安価です。初冬や残雪期は念のためバックパックに入れて行くと良いです。

 

「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。

 

 「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。