守屋山(もりやさん)
・標高:1,651m(西峰)
・所在地:長野県伊那市、諏訪市
・山頂は360度パノラマビューで数々の名峰を眺められる
・登山道は整備されていて登りやすい
・例年12月~3月は積雪期
早朝の「霧ヶ峰」ハイキングを終え、次の「守屋山」へ向かいました。
「守屋山」は、長野県伊那市と諏訪市に跨る里山で、”花の百名山”や”信州百名山”にも選定されている人気の里山です。山頂は360度のパノラマで、日本アルプス(北、南、中央)や八ヶ岳、諏訪湖などを一望できる眺望の良さが最大の魅力です。
周辺には名峰が沢山あるため全国的な知名度が高くありませんが、近年徐々に人気が高まっている山の一つです。
「守屋山」には登山コースがいくつかありますが、この日は一番人気の「杖突峠コース」をピストンしてきました。
駐車場情報
「杖突峠」の登山口駐車場を利用しました。横にはメガソーラーパネルが設置されているのが目印です。この駐車場で標高1,200m位あります。
この日のコース
杖突峠駐車場 ⇒ 赤沢新道入口 ⇒ 水吞場山荘 ⇒ 胸突坂 ⇒ 東峰 ⇒ 中峰 ⇒ 西峰 ⇒ 中峰 ⇒ 東峰 ⇒ 胸突坂 ⇒ 水吞場山荘分岐 ⇒ 赤沢新道入口 ⇒ 杖突峠駐車場
往復距離:7.8km 累積標高差:(上り、下り)560m
無雪期の標準コースタイムは、往路2時間20分、復路1時間40分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※コースタイムに休憩時間は含まれていません
杖突峠駐車場 ⇒ 赤沢新道入口 ⇒ 水吞場山荘
駐車場から階段を上ると、登山口があります。
念のため熊鈴をつけてスタート。
序盤は割と急坂なので、ゆっくりと登ります。
登山道を示す小さな標識が所々設置されているので、確認しながら進みましょう。
林道と合流します。
謎のモンゴル風の絵と偉人の言葉が、何か所も飾られています。最初は何かの新興宗教かと思ったのですが、どうやら「高遠長谷部アジア公園」なるものがこの界隈に存在していたようです。
なだらかな林道を歩いて行きます。
すると左手に鳥居が見えてきます。
この鳥居をくぐって「赤井沢新道」へ。
まだなだらかな道が続きます。
キャンプ場に近づくと木道があります。
途中にある沢にはこんな看板が。
しばらくアマゴを探してみましたが、見つかりませんでした。
「水吞場山荘」のあるキャンプ場が見えてきました。
木彫りのカタツムリ。
ここで諏訪大社からのルートと合流。
かわいい木彫りの熊がお出迎え。こんなかわいい熊なら出遭いたいですが、実際の熊はおっかないので嫌です。
水吞場山荘 ⇒ 胸突坂 ⇒ 東峰
「守屋山水吞場山荘」。
炊事場もあります。
「守屋山諏訪社」。
キャンプ場を抜けて、登山道へ進みます。
ここでもかわいい木彫りの熊がお見送り。
再び急坂の登りが始まります。
ちょっと広めの休憩ポイントで一服。
今まで気づかなかったのですが、「Moriyasan」ではなく「Moliyasan」だったのですね(笑)
急登の「胸突坂」へ。
「胸突坂」を登りきると、なだらかな道が続きます。
「東峰」山頂が見えてきました。
「守屋山」山頂(東峰)に到着。標高1,631mです。
「諏訪湖」がよく見えます。
「蓼科山」から八ヶ岳。
南アルプス。
東峰も良いのですが、広くて落ち着ける西峰へ行きます。
東峰 ⇒ 中峰 ⇒ 西峰
周りを柵で囲われた「守屋神社奥宮」。
東峰と西峰の間はアップダウンありますが、緩やかな道が多いです。
中峰の手前で、大きなブナの木があります。
「元気になる木」だそうです。
東と西の中間にある「中峰」に到着。
「中峰」は周辺が木々で囲まれていて眺望は良くありません。
西峰へ向かいます。
「カモシカ岩」。この岩の上にカモシカがよく立つそうです。
西峰への最後の登り。
西峰手前の小屋が見えてきました。
小屋の名称は「ラビットハウス」。ウサギの絵がかわいい。
小屋の中は数人入れる程度の広さ。既に先客がいたので写真を撮れませんでしたが、ウサギの置物やミッフィーのぬいぐるみなどがあります(笑)
西峰山頂へ。
「守屋山」山頂(西峰)に到着。標高1,651mです。
西峰の山頂は広く、360度パノラマビューです。ベンチが沢山設置されています。
どの方向にもベンチがあります。しかもどの方向を見ても良い景色!
風が少しありましたが、天気が良くてポカポカ陽気。ご飯を食べながらまったり休憩しました。
西峰 ⇒ 杖突峠駐車場
「諏訪湖」も見えますが、東峰からの方がよく見えるかも。
分かりやすい山座同定盤もあるので、色んな山を見て楽しみましょう。北、南、中央アルプスや八ヶ岳、御嶽山など数々の名峰が見渡せますが、残念ながら富士山は見えません(笑)
朝に登っていた「霧ヶ峰」も見えます。
右奥には冠雪して白くなった「御嶽山」。今度は山小屋に宿泊して、行けなかった峰にもゆっくり登ってみたいです。
景色を堪能したので下山開始。ピストンなので、登ってきた道をそのまま下ります。
なだらかな稜線歩きが楽しい。
「中峰」通過。
あっという間に「東峰」。
左手の「諏訪湖」を眺めながら樹林帯へ。
途中、「立石コース」との分岐があります。「杖突峠コース」は『水吞場→』と書かれた標識の方向へ。
キャンプ場に戻ってきました。熊さんの後ろ姿に哀愁を感じます。
キャンプ場の仮設トイレ横には、最近設置されたらしいバイオトイレもありました。100円払ってバイオトイレをお借りしました。中はとてもきれいでした。
帰路ではちょっとだけ登山コースから外れて、林道(車道)を歩いて「高遠長谷部アジア公園」の遺物探し。
立派な小屋がありましたが、使われていない模様。
ここで遺物探しをやめて、正規のルートへ戻りました。
駐車場に戻ってきました。おしまい。
守屋山の感想
「守屋山」は登山道が整備されていてとても登りやすく、山頂からの眺めが素晴らしいため初心者にもとてもお勧めの里山です。急登箇所もありますが、ゆっくり登れば問題ないでしょう。積雪期は雪山初心者にもお勧めです。
山頂からは、南アルプスが壁になって富士山こそ見えませんが、数々の名峰や「諏訪湖」などの眺めがとても良いです。天気が良い日は西峰まで行って、山頂からの景色を楽しみながら休憩するのが良いでしょう。
ちなみに、「杖突峠コース」以外にも他にもいくつかルートがあり、それぞれ特徴が異なります。巨岩を巡る「立石コース」や、時間が無い時は最短コースの「松尾峠コース」もあります。長い距離をじっくり歩きたい人は、「諏訪大社上社本宮」からのコースが良いですね。
この日使用した主な道具
THE NORTH FACE スクープジャケット
雪山や寒い時期のトレッキングで使用するのに最適なジャケットです。ベンチレーション、内側ファスナーでインナーを連結できるジップインジップシステム、取り外し可能なスノーカフ等機能が充実しています。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
Unigear 18本爪 チェーンスパイク
初冬や残雪期は念のためバックパックに入れて行くと良いです。チェーンスパイクは軽量でコンパクトに収納でき、脱着もとても簡単です。しかも安価です。
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。