巻機山(まきはたやま)
・標高:1,967m
・所在地:新潟県南魚沼市、群馬県利根郡みなかみ町
・日本百名山
・左右の「割引岳(わりめきだけ)」、「牛ヶ岳(うしがたけ)」を含めて巻機山と総称することもある
・例年11月~3月は降雪期(6月上旬まで残雪が多く残る)
「巻機山」は南魚沼市にそびえる、新潟県を代表する名山の一つです。日本百名山の一つで、山頂付近の草原と湿原はとてもきれいで素晴らしい景色が広がります。残雪期も多くの登山者やBCスキーヤー、ボーダーに人気があります。
今回は、登山道から残雪がほぼなくなった7月下旬に登ってきました。
駐車場情報
GoogleMapで「桜坂駐車場」と検索すると表示されます。駐車場利用料金は500円/日(2019年時点)です。退出時に支払います。
<公共交通機関を利用する場合>
JR六日町駅へ電車で移動し、 路線バスで六日町駅から清水バス停へ移動します。清水バス停からは徒歩30分で桜坂駐車場へ着きます。バスは1日に3本しかないので、できれば六日町駅~桜坂駐車場間をタクシー移動されるのをお勧めします。
南越後観光バス(六日町 ~ 沢口 ~ 清水線 )
駐車場は第1から第4まであり、登山口に最も近いのは「第3駐車場」です。ただし、トイレに最も近いのは「第2駐車場」です。
第2駐車場にある登山届ポストです。背後の建物はトイレです。
登山口は第3駐車場の奥にあります。ここにも登山届ポストがあります。登山届はきちんと出していきましょう。
これでもかってぐらい注意書きが並んでいます。確認してから行きましょう。
この日のコース
桜坂登山口 ⇒ 前巻機 ⇒ 避難小屋 ⇒ 御機屋 ⇒ 割引岳 ⇒ 御機屋 ⇒ 巻機山最高点 ⇒ 牛ヶ岳 ⇒ 巻機山最高点 ⇒ 御機屋 ⇒ 避難小屋 ⇒ 前巻機 ⇒ 登山口
往復(周回)距離:14.0km 累積標高差:(上り、下り)1,600m
標準コースタイムは、上り6時間30分、下り3時間50分です。
※往復距離と累積標高差は概測
登山開始~7合目
では登山開始です。クマ鈴をつけます。
「井戸尾根コース」を登るので、標識に従い右の方へ。
ここから登山道が始まります。ちなみにここで既に3合目らしいです。
最初から岩の多いちょっと急な斜面を登って行きます。足元を確認しながらゆっくり行きましょう。
4合目。夏の樹林帯は蒸し暑く、既に汗まみれです。7合目手前まで樹林帯が続きます。
5合目です。ちょっと開けて景色が見えるポイントなので、空いていたら休憩しましょう。
朝は雨がポツポツ降っていましたが、青空が見えてきました。天気予報どおり。
5合目から先はブナの多い道になります。
6合目は景色の良い場所です。天狗岩やヌクビ沢が見えます。その奥には後で登る割引岳も見えます。5合目で休憩しましたが、蒸し暑さでやられていたのでここでまた景色を眺めながら休憩。
再び樹林帯へ。
ちょっと開けて明るくなってきました。
7合目に到着です。広いスペースがあり、大勢の人が休憩していました。この日は風がそこそこ強い予報だったのですが、樹林帯は風がほとんど感じられずへこたれそうでした。
ここでまた休憩しました。心地よい風も吹いてきて、暑くて瀕死の状態だった私は救われました(笑)
7合目 ⇒ 避難小屋
クールダウンして急回復できました。前巻機(ニセ巻機山)が見えます。巻機山はさらに奥にあるので、前巻機まで行かないと見えません。
景色がいいし、風が涼しいしでとても気持ちいいです。
木製の階段が現れます。
8合目。
青空になると元気が出ます。
前巻機手前に来て、ようやく巻機山が見えます。
9合目の前巻機(ニセ巻機山)に到着です。
なだらかで気持ちええどすー。
避難小屋に到着です。中はそこそこ広くてきれいで、小屋泊する人も多いです。小屋の中と外(裏側)にトイレがあります。中はきれいなバイオトイレで、外はいかにも山にあるトイレです。
避難小屋 ⇒ 巻機山(割引岳、牛ヶ岳)
それでは巻機山(御機屋)への最後の登りです。
少し登ると池塘があります。
山頂のような雰囲気の「御機屋(おはたや)」に到着です。広いし、「巻機山頂」と書いてある標識もあるので、もはやここが山頂みたいなもんです。
ここはT字路のようになっていて、左手に進むと「割引岳(わりめきだけ)」、右手に進むと「巻機山最高地点」と「牛ヶ岳(うしがたけ)」です。ここでもう疲労困憊という方は、右手に10分ぐらい進むと「巻機山最高地点」があるので、頑張ってそこまで行って戻りましょう。
左方向に進み割引岳に行きます。
途中、残雪がありました。
この稜線大好きです。
「割引岳(わりめきだけ)」に到着です。標高1,931 m。360°景色が見渡せます。
南魚沼の街や田畑もよく見えます。
それでは御機屋へ戻ります。いつの間にか曇ってきてました。
ここの草原は見ていてとても癒されます。
「御機屋(おはたや)」に戻ってきました。
天気が崩れてきたので、そのまま急いで巻機山最高地点へ向かいます。
写真では分かりませんが、物凄い強風が吹いています。もはや涼しいを通り越して寒くなってきました(笑)
巻機山最高地点(標高1,967m)です。標柱などもないのでなんとも寂しい山頂です(笑)
その先の牛ヶ岳に向かいます。
向かっている途中、トイレに急に行きたくなってきたのと、牛ヶ岳がガッスガスになってきたので、手前で戻ってしまいました。
ということで、前年6月の牛ヶ岳山頂の写真です(笑) 牛ヶ岳は標高1,962 m。ここも晴れていればとても良い景色を見渡すことができます。
「御機屋」に戻る途中の池塘です。顔のように見えます。
巻機山 ⇒ 登山口
御機屋から避難小屋へ下ります!
この位置から見る景色も好きです。遠くに団体さんが歩いているのが見えます。
この後、避難小屋のトイレをお借りしました。
ふと振り返ると巻機山はこんな感じにガスガスになっていました...
この後、雨がパラついてきたので写真はここまで。急いで下山しました。
色々すっ飛ばし、駐車場に到着。下山届を提出して、管理人さんに駐車場料金(500円)を支払って帰りました。なお、巻機山バッジ(400円)を駐車場管理人さんから買うことができます。
※金額はいずれも2019年時点
巻機山の感想
巻機山は個人的には7合目から上が好きです。特に、9合目手前から先のたおやかな稜線と、池塘や草原が広がる景色がとても魅力的です。割引岳や牛ヶ岳への距離や標高差もそれほどきつくないので、ぜひセットで登ってみてください。
ただし、夏場は長い樹林帯が蒸し暑くて疲れるので、朝早く比較的涼しい時間帯からのスタートをおススメします。残雪期や紅葉の時季もとてもいいですよ。
下山後に立ち寄る温泉
ちょっと離れていますが、帰る途中にあるのでいつも「見晴らしの湯 こまみ」に寄ります。越後三山を眺めながら入る露天風呂が気持ちいいです。
この日使用した主な道具
Black Diamond ストームライン ストレッチレインシェル
高山では夏でも気象によって寒くなることもあるので、1枚かるく羽織れるジャケットを持って行くことをおススメします。この日は行動中こそ暑くて使用しませんでしたが、ヒュッテで休憩中に曇ってきて寒く感じたので使用しました。
サロモン TRAILBLAZER20
超軽量バックパックです。夏の日帰りトレッキングの場合は、コンパクトで軽量な装備で行くと楽です。
THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。暑い日は氷を沢山入れて持っていきます。
snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。