雄国沼(おぐにぬま)
・標高:約1,000m
・所在地:福島県耶麻郡北塩原村
・例年6月中旬~7月上旬にはニッコウキスゲの花が咲き誇る
・周辺には「雄国山」や「猫魔ヶ岳」等があり、登山と併せて楽しむことができる
・国の史跡名勝天然記念物に指定されている
「雄国沼湿原」は福島県北塩原村にある湿原で、猫魔火山のカルデラ湖です。湖に木道が整備され、そこを歩きながら植生物観賞を楽しむことができます。
特に6月中旬~7月上旬に咲くニッコウキスゲの群落は有名で、毎年沢山の人が訪れます。7月頭の梅雨晴れの休日に楽しんでくることができました。
駐車場情報
「ラビスパ裏磐梯」の駐車場を利用しました。表側の駐車場が満車状態だったので、裏側の広い駐車場へ。
「ラビスパ裏磐梯」は営業時間前でしたが、雄国沼トレッキング向けにトイレが開放されていました。ありがたいですね。
この日のコース
ラビスパ裏磐梯 ⇒(パノラマ探勝路)⇒ 雄国山山頂 ⇒ 分岐 ⇒ 雄国沼休憩舎 ⇒ 雄国沼湿原(木道) ⇒ 雄国沼休憩舎 ⇒ 分岐 ⇒(せせらぎ探勝路)⇒ 雄子沢口
往復距離:12.6km 累積標高差:(上り)680m(下り)580m
標準コースタイムは、往路3時間10分、復路1時間30分です。
※往復距離と累積標高差は概測
ラビスパ裏磐梯 ⇒(パノラマ探勝路)⇒ 雄国山山頂
ラビスパ裏磐梯から”パノラマ探勝路”の東口へ、しばらく道路を歩いて行きました。ちなみに、ラビスパ裏磐梯を起点として逆から回り込む西口ルートもあるようで、そちらを利用している人が多かった印象です。
東口手前にある「いこいの森グリーンフィールド」の駐車場。ここにもトイレありました。
ラビスパから道路を歩くこと15分。ようやく登山口(東口)に到着。熊の目撃情報が比較的多いエリアなので、しっかり熊鈴をつけてスタート。
序盤はかなり緩やか。
特に熊さんは避けていただけるとありがたいです。
少しずつ勾配が高まっていき、階段も出てきます。
全体的に歩きやすい道ですが、前日まで雨が続いたせいか、ぐちゃどろの箇所もあって足元が結構汚れてしまいました。
途中で西口からの道と合流します。ラビスパからの距離はほとんど変わらないようです。
森林浴を楽しみながら、のんびり登りました。
尾根に上がると上空が開けた道に。
空が見えるものの、遠くの景色は周辺の笹や木々に遮られてあまり見えません。そんな道が山頂付近まで続きます。
だらだらと歩いて「雄国山」の山頂に到着。標高1,271mです。この日の雄国山山頂は、今まで登った中で一番混んでいました。
山頂の展望台は残念ながら立入禁止になっていました。
山頂からは喜多方の街がよく見えます。写真を撮ったり撮ってあげたりしながら、少しだけ休憩。
雄国山山頂 ⇒ 雄国沼湿原
それでは「雄国山」から下って休憩舎を経由し、「雄国沼」へ向かいます。
木々が生い茂るトンネルのような道。登る場合はそれほど気になりませんが、下る場合は腰をかがめながら進むので少し難儀い。
そういえば、”難儀い(なんぎい)”って新潟の方言なんですってね。最近知りました。
アザミが沢山咲いていました。花がかわいいので好きなのですが、細い道ですれ違う時にトゲが刺さって痛い。
「磐梯山」が奥の方に見えました。沼の方に下ると見えなくなります。
「雄国沼」が上から良く見えるポイントがあります。
湿原の中に木道とそこを歩く多くの人。あそこまで行きます。
”せせらぎ探勝路”との合流地点。案内図もあるので、初めての人は確認してから進みましょう。
「雄国沼」方面へ進みます。
「雄国沼休憩舎」に到着。大勢の人が休憩していました。
トイレもありますが、チップが500円となかなかの設定。なお、シャトルバスを利用する場合は不要と書いてありました。
休憩舎の前にある「ベコ石」。牛が寝ている姿に見えることから名づけられたそうです。会津地方の方言で牛のことを”ベコ”と言います。
休憩舎から「雄国沼」へ向かいます。
「雄国沼湿原」の木道入口に到着。
雄国沼湿原 ⇒(せせらぎ探勝路)⇒ 雄子沢口
木道はぐるっと反時計回りで歩いて行きます。
皆さんニッコウキスゲに夢中です。
存分にニッコウキスゲの群落を楽しんで、木道歩きは終了。
その後は往路と同じ道を戻り、途中から”せせらぎ探勝路”へ。”せせらぎ探勝路”は過去に何度も歩いていたこともあり、写真はほとんど撮らずひたすら早足で歩きました(笑)
「雄子沢登山口」に到着。その近くの「雄子沢川駐車場」からシャトルバスに乗って「ラビスパ裏磐梯」へ楽々移動。
なお、チケットを持っていなかったので係の人に聞いたら、「ラビスパ裏磐梯」のバス受付で料金を支払ってくださいとのこと。
「ラビスパ裏磐梯」に到着。シャトルバス受付で片道分の運賃を支払って駐車場へ戻りました。おしまい。
雄国沼の感想
2023年の雄国沼ニッコウキスゲは、裏磐梯観光協会さんの情報では”5月下旬に霜が降った影響で、つぼみのつきが鈍くまた株数も少ない状態”とのこと。
また、前年の豪雨の影響で、西側の3つの林道が通行不可となっていました。そのため、湿原に近い金沢峠の駐車場も封鎖され、観光客が手軽に訪れることができなかったようです。東側の3つの探勝路(パノラマ、せせらぎ、やまびこ)からのアクセスとなるので、今年はある程度の距離の山道を歩くことができる人達のみ。
そんな状況でしたが、今まで見た中で一番沢山のニッコウキスゲを見ることができて大満足でした。アクセスできるルートが限られていたせいか、例年よりも湿原周辺が空いていて、ゆっくりと写真を撮ったり休憩したりすることができたのも良かったです。
今回は「雄国山」経由の”パノラマ探勝路”で向かいましたが、歩きやすく厳しいポイントもなくて初心者でも十分歩けるルートでした。帰りの”せせらぎ探勝路”は何度か歩いていますが、なだらかな道がほとんどなので3つの探勝路の中で最も歩きやすい道です。
機会があれば、今度は「猫魔ヶ岳」経由の”やまびこ探勝路”から訪れてみたいです。
下山後に立ち寄った温泉
駐車場を利用した「ラビスパ裏磐梯」の温泉。雄国沼帰りと思われる人達でとても混んでいました(笑)
下山後に立ち寄った場所
喜多方市の有名店「坂内食堂」本店で喜多方ラーメンを食べました。お腹が空いていたので大盛そばを注文。暑くなると、こういうあっさりしたラーメンが無性に食べたくなります。美味しかったです。
この日使用した主な道具
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。
「THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900」
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。