魚沼御嶽山・御岳山(おんたけさん)
・標高:306m
・所在地:新潟県魚沼市(堀之内)
・尾根歩きが続き、標高が低い割に見晴らしがとても良い
・木曽の「御嶽山」に縁があると言われている
・例年11月下旬~3月上旬は積雪期
魚沼市堀之内にある「御嶽山(御岳山)」は、山頂標高が306mと低いものの、見晴らしの良い尾根歩きが魅力の素敵な里山です。天気が良ければ「越後三山(八海山、中ノ岳、駒ヶ岳)」などの周辺の山々や、魚沼市の街並みを眺めながら尾根歩きが楽しめます。
その山名からピンとくる方も多いと思いますが、木曽にある日本百名山「御嶽山」の行者さんたちが開山した山と言われています。
以前に雪がある時期を紹介しましたが、秋は手軽に紅葉ハイキングが楽しめる山としてもおススメです。
※同じ魚沼市の山田に「御岳山」という山がもう一座あります。そちらは標高240mで、”みたけやま”と呼ぶそうです。
▼日本百名山の木曽「御嶽山」の記事はこちら▼
駐車場情報
「魚沼御嶽山」への登山コースはいくつかありますが、前回と同様に「月岡公園」を起点とした一般的なコースで登ってきました。
「月岡公園」の駐車場は広く、飲料の自動販売機やトイレもあるので便利です。
【公共交通機関で行く場合】
JR「越後堀之内駅」から徒歩で20分程度です。
この日のコース(周回)
月岡公園 ⇒ 遊歩道入口 ⇒ 堀之内城跡 ⇒ 出会 ⇒ 山頂 ⇒ 大平 ⇒ 山頂 ⇒ 出会 ⇒ 御嶽登山道入口 ⇒ (車道) ⇒ 月岡公園
往復(周回)距離:5.0km 累積標高差:(上り)270m(下り)270m
標準コースタイムは、往路1時間30分、復路1時間です。
※往復距離と累積標高差は概測です
月岡公園駐車場 ⇒ 遊歩道入口 ⇒ 出会
第1駐車場から山の方へ舗装路を歩きます。ちなみにゴルフ練習場横に第2駐車場があり、ここにもトイレと飲料の自動販売機があります。こっちの方が近くていいかも?
T字路を右に進むと「月岡遊歩道入口」があります。ここから少し急登の階段を上って行きます。
階段を上りきると緩やかな道に出ます。
杉の樹林帯を抜けて行きます。
杉の樹林帯を抜け、尾根に上がっていきます。
尾根上の緩やかな坂道を歩いて行きます。黄葉のトンネルが気持ちいい。
尾根を少し歩いて行くと、早くも見晴らしの良いポイントに出ます。
魚沼の街並みがよく見渡せます。
登山道は広くありませんが、よく整備されている印象です。
「堀之内城跡」に到着。
「堀之内城跡」から少し下りますが、少々滑りやすいので気をつけて歩きます。
低山ですがこのコースは尾根上の小さなアップダウンを繰り返しながら進むので、その分登りごたえがあります。
赤と緑と黄のコントラスト。
右手奥に山頂、正面に分岐の「出会」が見えてきました。
「出会」分岐に到着。
出会の鐘を鳴らします。
「出会」はあまり広くないですが、見晴らしが良いです。
ベンチもあるので、疲れていたら景色を眺めながら休憩しましょう。
出会 ⇒ 御嶽山山頂 ⇒ 大平
では標識に従い山頂方面へ。距離にしてここから400mです。ちなみに月岡公園からここまでの距離は1,500mだそうです。ざっくりと残り5分の1ということですね。
階段を登って行きます。
階段を登りきると後はほとんど平行移動です。
山頂までのんびり緩やかな道を景色を眺めながら歩いて行きます。
避難小屋があります。避難小屋の中は前回の記事をご参照ください。
「御嶽山」山頂に到着。標高3,067 m!ではなく、306mです。標高が木曽「御嶽山」の10分の1というのは、きっと偶然ではないですね。
鐘を鳴らします。なかなか良い音を出す鐘です。
山頂からは麓の景色がよく見渡せます。
山頂で折り返すのもいいですが、多くの人はもうちょっと先の「大平」の東屋まで行きます。
まずは山頂からちょっと先にある祠と地蔵まで来ました。ここも見晴らしが良いです。
ここから少し下ります。
で、また登ります。
「馬の背」を渡ります。
「大平」展望台に到着。御嶽山の山頂よりちょっと高い標高326m。
越後三山のハナコ(八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳)がよく見えます。
本当はここにある東屋でご飯を食べようかという話だったのですが、既に先客がいて混んでいたので諦めました。少し景色を眺めて鐘を鳴らして撤退!
ちなみに、「大平」の先にFM塔のあるポイントまで行く人も多いです。「大平」から往復で標準コースタイム1時間程です。
大平 ⇒ 御嶽山山頂 ⇒ 月岡公園
御嶽山の山頂へ戻ります。
御嶽山の山頂に戻ってきました。
ここでお昼ご飯。秋になるとよく鍋焼きうどんを山で食べます。といってもスーパー等で売ってるのをバーナーで温めるだけですが、秋の景色を眺めながら食べるととても美味しいです。
※いきなり強火にするとアルミに穴が開いてこぼれてしまうので、弱火~中火で温めると良いです。
ご飯も食べたので下山します。
「出会」まで登ってきた道を戻ります。下りの景色がまた良いです。
「出会」の分岐に戻ってきました。ここから登りとは別の道で下りました。標識で「登山口へ」と書かれた方向へ進みます。
登りのコースとはまた違った印象のコースです。心地よいブナ林の中をのんびり下って行きます。
こちらのコースはほぼアップダウンが無く、ひたすら下り道です。
途中にはベンチやテーブルもあります。
登山口に着きました。ここから登るのが最短ルートです。駐車スペースが狭いので、この先の車道に路駐する人が多いです。
この看板が目印です。
ここから車道をテクテク歩いて月岡公園へ戻ります。
「月岡公園」に戻ってきました。おしまい。
魚沼御嶽山の感想
魚沼の「御嶽山」は標高が低い割に見晴らしの良い尾根歩きができ、登山道もとても登りやすいです(「御嶽山遊会」の方々が整備されています)。累積標高差や距離も短いので、初めて山登りする人にとてもおすすめの山です。
新潟のローカルメディアに取り上げられたりして、徐々に県内の認知度が高まってきているようです。夏期は月岡公園の駐車場やトイレ、自動販売機を利用できるのでとても便利だと思います。
※冬期は公園のトイレや自動販売機は利用できません。また、大雪になると駐車場も利用できない場合があるのでご注意ください。
▼雪の魚沼御嶽山はこちら▼
下山後に立ち寄る温泉
この日は行きませんでしたが、「見晴らしの湯 こまみ」が近くておススメです。露天風呂から越後三山が眺められます。
この日使用した主な道具
「SOTO ウインドマスター SOD-310」
寒さに強い「マイクロレギュレーター」を搭載し、さらに耐風性を備えたバーナーです。秋や冬になると他の友人のバーナーが着火しなかったり、風で火が消えやすくなったりしている中、しっかりと着火・燃焼してくれるので頼りになります。SOTOのパワーガスを使用するとさらに効果大です。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。