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新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど

秩父の名峰「両神山」で新緑を楽しむ(日向大谷口から)

両神山(りょうかみさん)

・標高:1,723m

・所在地:埼玉県秩父郡、秩父市

・日本百名山

・両神山、武甲山、三峰山をあわせて「秩父三山」と呼ぶ

・信仰の山として有名で、登山道中にも多くの石仏や石碑がある

 

「両神山」は埼玉県秩父郡、秩父市にまたがる日本百名山です。武甲山、三峰山とあわせて「秩父三山」と呼ばれている名峰です。

信仰の山として知られ、日向大谷(ひなたおおや)からの登山道には石碑や石仏が多く残されています。「両神山」という名は、イザナギノミコトとイザナミノミコトの2神を祀っているからとか、龍神を祀っているから(りゅうかみ→りょうかみ)等諸説あるようです。

「両神山」には何年も前から登ってみたいと思っていたのですが、今回ようやく行くことができました。

 

 

駐車場情報

初めて登るので「王道の日向大谷コースでしょ!」ってことで日向大谷口の無料駐車場を利用しました。無料駐車場は小鹿野町(おがのまち)が管理されているようで、誘導員の方が数名いらっしゃって、親切に誘導していただきました。

無料の駐車場は3か所あるようですが、合計で40台ほどしか駐車できないそうです。そのため、早朝に行かないと駐車できないことも多いのだとか。この日は休日でしかも好天予報ということで混雑必至。朝5時に到着した時点で第2駐車場に何とか駐車できました。

 

ちなみに、第2駐車場より上の方にある第1駐車場(と言われている駐車場)は数台分のスペースしかありません。なぜか小鹿野町の「町営無料駐車場」と両神山荘の「有料駐車場」の2つの看板が立っていました。

 

【バスでアクセスする場合】

バスの詳細な情報は小鹿野町のWebサイトをご参照ください↓


 

 

この日のコース

駐車場 ⇒ 両神山荘 ⇒ 会所 ⇒ 弘法の井戸 ⇒ 清滝小屋 ⇒ 両神神社 ⇒ 両神山山頂 ⇒ 両神神社 ⇒ 清滝小屋 ⇒ 弘法の井戸 ⇒ 会所 ⇒ 両神山荘 ⇒ 駐車場

 

往復距離:10.8km 累積標高差:(上り)1,650m(下り)1,650m

標準コースタイム(夏期)は、往路4時間00分、復路3時間30分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

 

駐車場 ⇒ 両神山荘 ⇒ 会所

第2駐車場から道路を歩いて登山口に向かいます。途中で無料の公衆トイレがあるので、ここで用を足してきました。男性の小便は扉や仕切りの無いワイルドタイプです(笑)

なお、両神山荘近くまで道路を歩くとチップ制のもう少しきれいなトイレがあります。大きな用を足す場合はそっちの方が良いでしょう。

 

道路をそのまま歩いて行ってもよいのですが、ここの案内図横の階段を登って行くと近道です。飲料の自販機もあるので忘れた人はここで買って行きましょう。

奥に見えるのは上述の第1駐車場とバス停。

 

階段をテクテク登って行くと「両神山荘」の前に出ます。ここで左に折れて石垣の上の道を進みます。

 

左下の駐車場は両神山荘の有料駐車場。宿泊者優先らしいです。

 

注意書きや登山ポストが設置されています。登山届を出してから登りましょう。

 

序盤は緩やかな上り坂でスタート。緩やかで歩きやすいですが、道が細いです。向こうから人が来たらどうやってすれ違えば良いのか問題(笑)

しばらく進むと鳥居があります。

 

無事に下山できますように。

 

朝日が差し込む中、涼しくて気持ちの良い登山道。

 

『滑落注意』の看板が何か所かあります。片側が切れ落ちているので注意して歩きます。

 

最初の渡渉ポイント。

 

最初の鎖場。何で鎖にでかい輪っかがついてるんだろう。

 

道が細い上に岩が少し突き出ていている箇所。鎖が張られているので掴みながら渡ると安心です。

 

巨大な岩壁と石仏の横を歩いて行きます。

 

分岐点があります。右手の「七滝沢コース」は2019年の台風の影響で封鎖されたままなので、残念ながら通れず。

 

少し下って「会所」。「会所」には広いスペースとベンチ・テーブルがあります。休憩するには良いポイントです。でもここまでなだらかな道だったので全然疲れていませんでした。先へ進みます。

 

 

 

会所 ⇒ 清滝小屋

「会所」の先にある渡渉ポイント。ここで距離として3分の1弱。橋がありますが、湿っていて滑りそうだったので気をつけて渡りました。

 

色んな石仏がありましたが、不動明王像だけなぜか輝いていました。塗装したのか新しく建てられたのか。

 

「薄川(すすきがわ)」沿いを登って行きます。

 

途中から何度も渡り返しながら登って行きます。

 

標識とピンクテープを確認しながら登って行きます。

 

新緑が眩しい。

 

「弘法の井戸」に到着。

冷たい水が出ていました。ここで水分を補給しながら休憩している人が多かったですが、「清滝小屋」までもうちょっとなので先へ進みました。

 

「弘法の井戸」から少し登って行くと小屋が見えてきました。

 

「清滝小屋」に到着。かつては食事付の宿泊ができる営業小屋だったそうです。現在は小屋の一部が避難小屋として開放されています。

 

避難小屋の中はこんな感じ。2階建てで広くてけっこうきれいでした。

 

トイレもあります。しかもこんな山の中なのに水洗!人感センサーの照明付き!

 

屋根のある休憩所。テーブルにベンチ、水道もあります。ここでちょっと長めに休憩しました。

 

シャクナゲがきれいに咲いていました。

 

案内図で見るとここから山頂まであっという間に着きそうに描かれていましたが、結構時間がかかりました(笑)

 

 

 

清滝小屋 ⇒ 両神山山頂

休憩して汗もひいてきたので登り再開。小屋の間を通り抜けて先へ進みます。

 

小屋の裏にある「清滝」

 

清々しい新緑の中をつづら折りに登って行きます。

 

尾根上に出ます。

 

尾根に上がると鎖場がちょこちょこ出てきます。

 

このコース名物?の逆さ標識。作り間違えちゃったのでしょうね。

 

その先に比較的新しそうな階段がありました。「くさり場注意」の看板がありますが、前は鎖場だったのでしょうか。

 

巨岩「横岩」

 

「両神神社」に到着。両側の狛犬は山犬(狼)。ここ秩父は狼信仰で有名です。

神社前にはテーブルとベンチがあり、休憩している人が結構いました。

 

すぐ横に「御嶽神社」。この神社の狛犬も狼。

 

緩やかな道がしばらく続きます。

アカヤシオが咲いていてきれいでした。

 

山頂に近づくにつれ、再び岩稜帯が増えてきました。

 

ロープが張られた岩場を登ります。

 

ベンチとテーブルがありました。

 

眺望の良いポイントが増えてきます。

山頂までもうちょっと。

 

最後にちょっとした鎖場を登ると両神山山頂に到着。標高1,723m。

 

 

 

両神山山頂 ⇒ 駐車場

山頂はほぼ岩場です。そこに山頂標識や祠などが立っています。ぶっちゃけ狭いです。今まで登った百名山で最も狭い山頂です(笑)

登頂する人が次から次へとやってくるので、ここで休憩するのは空いている日でなければ無理そう。

でも眺望はとても良いです。てっぺんの岩場から360°ビューです。

 

富士山がちらっと頭だけ覗かせていました。

 

八ヶ岳~。

 

秩父の街並み。

 

山頂は狭いので長居はできない感じです。短い時間でしたが景色を楽しめたのでそそくさと下山開始。

 

清滝小屋まで戻ってきました。

 

まだお昼には早かったですが、お腹が空いたのでお食事タイム。セブンイレブンのおむすび&おかずセットは山に登る時よく買います。バックパックの中でおむすびが潰れてしまって歪な形になってしまいました(笑)

 

ご飯を食べたら下山再開。

 

気温が上がってきて暑くなってきたので「弘法の井戸」の冷たい水でタオルを冷やしました。

 

「八海山」と書かれた標柱のあるポイント。ここに祀られている「大頭羅神王」は目の病に効く御利益があるとか。南魚沼の「八海山」や木曽の「御嶽山」五合目にある「八海山神社」等に縁があるのでしょうか。

 

新緑の中で涼しげな場所に大きな平たい岩があったのでここで小休止。休んでいる間にもどんどん登ってくる人がいて、改めて人気のある山であることを認識。

 

沢の水もきれい。

 

渡渉を繰り返しながら下ります。

 

輝く不動明王像。

 

「会所」まで戻ってきました。ここから少し登り返すので、疲れている場合はここで少し休憩すると良いですね。

 

序盤の細道。滑落は下山時の足腰が疲れている頃によく起きます。気をつけて歩きましょう。

 

無事に帰ってきたよー。

 

最後に「両神山荘」に寄っていきました。ワンコがかわいかったです。

 

バッジと冷えたコーラを購入。楽しい山行でした。

 

車で帰る途中の道路に沢山の車がありました。駐車場にとめられなかった場合は、係員の人が路駐できるスペースに誘導してくれるそうです。駐車場の広さの割に沢山の人とすれ違った理由が分かりました。おしまい。

 

 

 

両神山の感想

両神山は登る前に抱いていたイメージとかなり異なる山でした。信仰の山ということで若干地味な登山道を想像していたのですが、新緑の眩しい登山道は明るく、水の音を聞きながら歩く沢沿いの道も心地よかったです。上部では鎖場や階段などちょっとしたアスレチック感覚も楽しむことができます。営業こそしていませんが、清滝小屋(避難小屋)周辺も休憩しやすく、テント泊もできるようなので日帰りでなく1泊してのんびり山歩きを楽しむこともできます。

山頂が狭いのと日向大谷口へ向かう道路が狭いのが少々難点ですが、また登ってみたいと思いました。きつい鎖場が多いと言われる「八丁尾根コース」なども興味があるので、機会があったら行ってみたいと思います。

 

この日使用した主な道具

井村屋 チョコえいようかん

時間が無いときに簡単にカロリー補給できるミニようかんのチョコ味。水が無くても食べられます(あった方が食べ良いですが)。最長5年間保存可能なので、災害備蓄品としてもおススメです。

 

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

鎖や岩や木々を掴むような急坂が多い山では手を保護できるしっかりとしたグローブがあると良いです。

 

ARC'TERYX(アークテリクス) Delta LT Jacket

登山中は暑くなって不要でも、休憩中にアウターの下に着られる薄手のフリースやダウンジャケットがあると良いです。バックパックに最低1枚は入れて行きましょう。

 

THERMOS(サーモス) 山専用ステンレスボトル900ml FFX-900

暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。沸騰させたお湯を入れて行けば、バーナーを持って行かなくても山でカップ麺や温かい飲み物を楽しめます。夏には氷を沢山入れて持って行き、山頂でキンキンに冷えた飲み物を味わえます。

 

snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル

ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。