三ノ峠山(さんのとうげやま)
・標高:469m
・所在地:新潟県長岡市
・登山道はよく整備され登りやすい
・山頂手前に小屋があり、登山道にも要所でテーブルやベンチがある
・例年12月下旬~3月までは積雪期
新潟県長岡市の里山「三ノ峠山」は登山口からの距離や標高差が短く、登山道もよく整備されているのでとても登りやすい山です。夏期は登山初心者に最適な山の一つですが、冬期は雪山初心者におすすめの山です。
休日の昼前後にちょっと時間があったので、サクッと雪山ハイキングを楽しんできました。
▼春の三ノ峠山ハイキングの記事はこちら▼
駐車場情報
この日は「ふれあい農業公園」から登り出す一般的なコースでしたが、公園駐車場は雪に覆われて利用できません。
この時季は「赤城コマランド」から「長岡市一般廃棄物最終処分場」間の道路脇のスペースに邪魔にならないように駐車させていただきます。
なお、市営スキー場~農業公園間の道路は除雪されていないので、市営墓地の方の道路から向かいます。
最終除雪地点の「赤城コマランド」前です。「赤城コマランド」の駐車場はここの利用者用なので、それより下方の路肩スペースに駐車します。車の往来や除雪の邪魔にならないように駐車しましょう。
この日のコース
駐車場 ⇒ ふれあい農業公園 ⇒ 三ノ峠山頂 ⇒ 観鋸台 ⇒ 三ノ峠山頂 ⇒ふれあい農業公園 ⇒ 駐車場
往復距離:6.5km 累積標高差:(上り)470m(下り)470m
夏期の標準コースタイムは、往路1時間45分、復路1時間20分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※無雪期よりも時間がかかることが多いので、余裕を持った計画を立てましょう
ふれあい農業公園~三ノ峠山頂
最終除雪地点からは雪道を歩いて農業公園へ向かいます。車は通れませんが、圧雪車が入ったようで歩きやすかったです。過去に冬に登った時は序盤からラッセルということも何度かあったので、ワカンも持ってきていました。
時々ズボりましたが、踏み固められたトレースのおかげでツボ足で歩けました。
スキーで散策している人もけっこういました。公園内はなだらかな坂が続きます。
曇天が多い冬の新潟ですが、この日は久々の青空でとても気持ちいい!雪は青空とセットになるととてもきれいです。
「赤道コース」登山口に着きました。ここから左に進むのが通常のコースなのですが、いつものように真っ直ぐ進みます。
ちょっとした急坂を登ると
広大な雪原が広がっています。とても開放的で、天気が良いと気持ちの良い場所です。スキーやスノーシューでふかふかの雪を楽しんでいるトレースも沢山ありました。
振り返ると雪面に真っ直ぐ伸びるトレース。奥には長岡市の街並み。
広大な雪原歩きが終わり、丘の上へ登って行きます。
丘の上には丸太のベンチがあるのですが、さすがに雪で埋まっています。
樹林帯に入って行きます。夏期は日陰が多くなりますが、落葉していると明るいです。
途中にある休憩ポイントも、ベンチは雪の下。鐘も埋まりそう。
上に登るにつれトレースが分散されて雪が深くなってきました。
山頂が見えてきました。
青空へ向かって登るのが楽しい。
小屋の手前にある見晴らしの良い休憩ポイント。ここのベンチは除雪されていました。向かいに見えるのは「南蛮山」。
ここから尾根上を登ってきます。
小屋が見えてきました。
「友遊小屋」。空いている時にお邪魔することがあります。
山頂手前の最後の登り。
ここから長岡市の街並みがよく見渡せます。
「三ノ峠山」山頂に到着。標高469mです。
三ノ峠山頂~観鋸台
山頂にあるかわいいお地蔵さん。 以前は吹きさらし状態でしたが、ちょうどいいお家も作られていました。
この日の山頂は積雪150cmほど。
この日は山頂でお昼ご飯を食べて折り返すつもりでしたが、バッチリトレースのおかげで思ったより時間が残っていました。せっかくなので山頂奥から「観鋸台」まで行ってご飯を食べることにしました。
「三ノ峠山」山頂から「観鋸台」の間も、緩やかなアップダウンがある程度で歩きやすいです。しかもまだまだトレースばっちり。
春になるとカタクリの花が沢山咲くポイント。早くも春が待ち遠しいです。
「観鋸台(かんきょだい)」に到着。
「観鋸台」にあるテーブルとベンチもきれいに除雪されていました。これはとてもありがたい!大抵は先客がいるイメージなのですが、この日は奇跡的に誰もいませんでした。
「観鋸台」からはその名前のとおり「鋸山」がよく見えます。
除雪されたテーブルとベンチをありがたく使わせてもらいお昼ご飯。寒いので辛いものを食べようと持ってきたのですが、唇がヒリヒリするぐらい辛かったです(笑)
「阿夫利」は2年以上行けていませんが、大好きなラーメン屋です。
観鋸台~駐車場
ご飯も食べてコーヒーを飲みつつ鋸山を眺めながらまったり。
では時間も迫ってきたのでそろそろ戻ります。
「三ノ峠山」まで戻ってきました。
いやぁ、楽しくて帰りたくない。
下山では駆け下りてコケたりしましたが、雪なので汚れないのでそれもまた楽しい。
広い雪原のポイントまで戻ってきました。
時間があればここでしばらく歩きまわりたい。でも用事に間に合わないと困るので帰ります。
うっすらと「弥彦山」と「角田山」も見えていました。
終始良い天気で最高の雪山ハイキングでした。おしまい。
冬の三ノ峠山の感想
「三ノ峠山」は周辺地域の人々に愛される憩いの里山です。登山道は登りやすく、道中にベンチやテーブルがあったりして登山者に優しい山です。日頃から整備してくださっている方々のおかげです。
冬もこの日のように好天が続けば登りやすいのですが、そうは言っても雪国の山です。降雪が続けばトレースも期待できず、自らラッセルして登って行くことになります。雪山初心者は天気の状況を見て登りやすそうなタイミングで登りましょう。
この日はコンディションが最高だったので使いませんでしたが、アイゼンやスノーシュー(又はワカン)があると良いです。
この日持って行った主な道具
MAGIC MOUNTAIN 登山用 アルミわかん ラッセル2
シンプルなアルミフレームのワカンです。ワカンはスノーシュー程浮力はありませんが、軽量なのと小回りが利くので、急坂や細道の多い雪山登山に適しています。
SHOWA GLOVE TEMRES 02 winter ブラック
作業用グローブで実績のあるショーワグローブによるアウトドア防寒グローブ。安くて防寒性に優れています。雪の里山登山に最適です。「01 winter」にカフやストラップが付いてさらに便利になっています。
サーモス 山専用ステンレスボトル900ml
暖かい飲み物、冷たい飲み物を長時間保温できる最強の水筒。冬の登山では寒くてお湯を沸かすのも辛いときが多いので、この「山専ボトル」が大活躍します。