守門岳(すもんだけ)
・標高:1,537m
・所在地:新潟県魚沼市、長岡市、三条市
・「守門岳」は、大岳と青雲岳、袴岳の三つの峰からなる
・厳冬期の大雪庇は東洋一と言われるほど有名
・山開き後の5月下旬~10月までが夏道の適期
冬の大雪庇で有名な守門岳ですが、夏山もとても魅力的です。おススメは秋の紅葉シーズンです。
※この記事は、少し涼しくなってきた9月中旬に登ってきた時のレポです。
この日の山行記録
コースと駐車場情報
守門岳への登山道は主に6つありますが、登山者が多いのは「保久礼(ほっきゅれい、ほっきゅれ、ほきゅれい等呼び方さまざま)」と「二口(ふたくち)」です。
この日は「保久礼」から登るのですが、「二口」へ下山する周回コースの計画だったので、二口登山口手前の駐車場に車を停めました。写真にある建物はトイレです。橋を渡った先にも駐車場があります。計30台位は停められそうですが、紅葉シーズンは朝早くに満車になることもあります。
この日のコース
二口登山口駐車場 ⇒ 保久礼登山口 ⇒ 大岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 袴岳 ⇒ 青雲岳 ⇒ 二口登山口駐車場
往復距離:12.3km 累積標高差:(上り、下り)1,860m
このコースの標準タイムは、上り5時間、下り3時間だそうです。
※往復距離と累積標高差は概測
登山開始~大岳まで
二口の駐車場から保久礼登山口まで車道を登ります。コースタイムで約50分かかります。
保久礼小屋の手前にも駐車場があります。保久礼からピストンの場合は、ここに車を停めるのがよいです。
不気味な「保久礼小屋」が現れます。ここで泊る人もいるらしいですが、私はちょっと覗くので精いっぱいです。。。すぐ横に登山道があります。
ちなみに冬になるとこの小屋の屋根まで達するほど雪が積もります。凄いですね~。
登山口に案内板があるので、コースを確認していきましょう。それと、登山届ポストがあるので、登山届の提出も忘れずに!
大岳までは樹林帯をひたすら登っていきます。
比較的登りやすい道です。
途中、「キビタキ清水」という水場がありますが、「カンピロバクターが~云々」と書かれた看板があったので飲みませんでした。
大岳まで半分くらい来たところ。
大岳山頂に近づくにつれ、見晴らしが段々と良くなります。
最初のピーク、「大岳」に到着です。ここで休憩しても良いですが、もうちょっと先に進むともっと見晴らしの良い場所があります。
ドーン!と袴岳や青雲岳が見えるスポットがあります。この景色を眺めながら休憩するのが気持ちいいです。ここまで来て下山される方も多いです。
保久礼小屋からのコースタイムは約2時間です。
冬にはここから大雪庇を眺めることができます。
冬の守門岳の記事はこちら↓
再び夏の景色。これを眺めながら第2のピーク「青雲岳」へ向けて出発します。
大岳~青雲岳~袴岳
夏道はここからしばらく草木をかき分けながら進むことになります。道は分かりにくくないので迷うことは無いと思いますが、ビシバシ体に枝や草が当たるのでちょっと萎えます。
藪を抜けると、二口登山道との合流地点が見えてきます。見晴らしの良い稜線歩きが続きます。
二口登山道との合流地点。「守門岳」と書かれた方へ進みます。
第2のピーク「青雲岳」に到着です。大岳からのコースタイムは約1時間20分です。
青雲岳はしばらくなだらかな木道の稜線歩きがあるので気持ちいいです。池塘があり、ベンチで休憩することもできます。
ガスがかかっているのが気になりつつも、最後のピーク「袴岳」へ向かいます。
この時季(9月中旬)、上の方まで来るとちょっと秋の訪れを感じます。紅葉のピークは例年10月中旬~11月上旬ぐらい。
守門岳最高峰の「袴岳」に到着です!しかし残念ながら三条方面はガッスガスで景色が...
青雲岳からのコースタイムは約20分です。登りのコースタイムは車道歩きを含めると4時間30分。休憩入れると5時間位でしょうか。
魚沼方面はいい感じで景色が見渡せました。こちらの景色を眺めながらお昼ご飯を食べました。
ちょうど稜線上でガスが切れているのがよく分かります。この状態を友人は「半分マン」と言います(古)
ちなみに袴岳山頂から、「田小屋コース」と「大白川コース」へとつながる道が伸びています。
下山開始~二口駐車場へ
お昼も食べたので下山開始です。登ってきた道をしばらくそのまま下山します。
先ほどの青雲岳と大岳間の分岐まで戻ったら、そこから「二口」と書かれた方へ下山しました。
「二口」コースはなかなかの急坂が続くので、転ばないように気をつけながら下山します。疲れていたので下山時の写真をほとんど撮れませんでしたが、途中から見晴らしが良くなるので、気持ちよく下山できます。
二口登山口へ到着です。袴岳からの下山にかかるコースタイムは約3時間です。
休憩時間も含めると9時間程度必要になるので、なるべく朝早くスタートすることをお勧めします。
守門岳の感想
冬の雪庇ばかりが注目されがちな守門岳ですが、夏の景色も雄大でとても良いです。最高地点の袴岳まで行くには、中級者であれば朝早く登山開始でじゅうぶん日帰りできます。
初心者の場合は、最初は保久礼小屋~大岳までのピストンがよいかもしれません。大岳から眺める景色だけでも十分楽しめますよ!
守門岳下山後に立ち寄った温泉
露天風呂が無いのが残念ですが、とてもきれいな施設で快適です。
この日使用した主な道具
グレゴリー(GREGORY) ZULU35
「ズール」の包み込むような背負いやすさは素晴らしいです。収納ポケットも多く、取り出しやすいです。2019年にモデルチェンジして、背面長の調整機能や通気性がUPされています。見た目と逆に、結構軽いです。女性用はJADEです。
SCARPA(スカルパ) ハイドロジェンハイクGTX
アルパインブーツで有名な一流登山靴ブランド「SCARPA(スカルパ)」ですが、ハイキングシューズも出しています。特にこのハイドロジェンハイクGTXはメンズで片足428g、ウィメンズで360gととても軽量です。とても歩きやすいおススメの1足です。
「SOTO ウインドマスター SOD-310」
寒さに強い「マイクロレギュレーター」を搭載し、さらに耐風性を備えたバーナーです。秋や冬になると他の友人のバーナーが着火しなかったり、風で火が消えやすくなったりしている中、しっかりと着火・燃焼してくれるので頼りになります。SOTOのパワーガスを使用するとさらに効果大です。
「snowpeak チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル」
ダブルウォール構造で熱を伝えにくくなっており、温かい飲み物は冷めにくい。冷たい飲み物は温くなりにくく、結露も出にくい。チタン製のため軽量。
東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付
簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。