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紅葉時季の「谷川岳」西黒尾根~天神尾根

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谷川岳(たにがわだけ)

・標高:1,977m

・所在地:群馬県利根郡みなかみ町、新潟県南魚沼郡湯沢町

・日本百名山

・ロープウェイを利用しない「西黒尾根」コースも人気

・例年11月~4月上旬は積雪期

 

「谷川岳」は山岳死者数がギネス記録になっていて、「魔の山」とか「人喰い山」、「死の山」などと言われていました。ただしその死者の多くは戦後数十年の間に集中していて、そのエリアも一般登山道ではなく、一ノ倉沢を中心とする急峻な岩稜帯。つまりクライマーの事故が殆どです。

前回「天神尾根コース」を紹介しましたが、今回はロープウェイを使わずに登る「西黒尾根コース」を紹介します。紅葉はまだピーク前と言う感じでしたが、良い天気の中でとても良い景色を楽しむことができました。

 

 

 駐車場情報

谷川岳ベースプラザの立体駐車場に車をとめました。1,000台駐車可能とのことです。駐車料金は大型1,000円、小型500円かかります(グリーンシーズン/2021年10月時点)。

 

無料駐車場はちょっと離れていますがベースプラザの下方に「インフォメーションセンター」の駐車場等があります。

 

公共交通機関で行く場合の情報は、過去のページや谷川岳ロープウェーのWebサイト等をご参照ください↓

 

この日のコース(周回)

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ベースプラザ ⇒ 西黒尾根登山口 ⇒ ラクダのコル ⇒ ザンゲ岩 ⇒ 肩ノ小屋 ⇒ 山頂(トマの耳、オキの耳) ⇒ 肩ノ小屋 ⇒ 熊穴沢避難小屋 ⇒ 天神平駅 ⇒(ロープウェー)⇒ ベースプラザ

 

往復距離:8.1km 累積標高差:(上り)1,390m(下り)830m

このコースの標準コースタイムは、往路4時間30分、復路2時間10分です。

 

※ロープウェイ利用区間は数値に含んでいません(距離、標高差、時間)

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

ベースプラザ ⇒ 登山口 ⇒ ラクダの背

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まずは谷川岳ベースプラザの正面i口からロープウェーを眺めながら道路歩き。右側で見切れている建物は「谷川岳山岳資料館」。谷川岳を主に様々な山岳資料を展示しています。営業開始時間がちょっと遅めなので、興味のある方は下山後に寄りましょう。

 

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道路に積もった落ち葉が秋の訪れを感じさせます。

 

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ベースプラザから舗装路をのんびり歩いて15分ほど、西黒尾根登山口に着きます。巌剛新道登山口や一ノ倉沢へはさらに舗装路を進みます。

 

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西黒尾根コースは”日本三大急登”の一つと言われるだけあって、序盤から急登です。樹林帯が続きますが、少し登った所にある電波塔周辺は少し開けています。ここでさっそく休憩(笑)

 

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「ラクダの背」手前までは樹林帯の登りが続きます。

 

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標高を上げていくと徐々に岩が増えてきます。

 

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ずっと急登というわけではなく、途中でなだらかな道もあります。

 

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樹林帯を抜けると一気に見晴らしが良くなります。ここまで標準コースタイムで2時間程。谷を挟んで向かいにはロープウェーの天神平駅が同じくらいの高さに見えます。ロープウェーを使ったら10分ちょいで同じ高さまで登れるんですね(笑)

 

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ここはちょうど休憩ポイントとしても良い場所です。景色を眺めながら休憩しましょう。(この写真は過去pic)

 

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ここからは日陰箇所がほとんどなくなり、見晴らしの良い尾根歩きが続きます。

 

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岩場と鎖場がちょくちょく出てきます。トレッキングポールを使う人も、ここから先はしまった方が登りやすいです。慎重に三点支持で登りましょう。

 

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山頂方面が見えてきました。急峻な岩壁とそれを避けるように尾根道が伸びています。谷川岳は遭難死者数がぶっちぎりでギネス記録らしいですが、そのほとんどは一ノ倉沢等のロッククライミングルート上で起きています。

 

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振り返ると「白毛門」や「笠ヶ岳」、「朝日岳」がドーンとそびえています。

 

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天神尾根は少し岩場があるとすぐ渋滞してしまう印象がありますが、西黒尾根は登り慣れている人が多い印象。皆さんスイスイ登って行きます。

 

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「ラクダの背」に到着。ここは少し広めのスペースがあり、また見晴らしも良いので人気の休憩ポイントです。

 

 

 

ラクダの背 ⇒ 谷川岳ケルン

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「ラクダの背」の先には山頂手前までの西黒尾根コース全容がよく見えます。初めてこのコースを登った時は、この壮大な景色に感動するとともに「今からここ登るんか...」と少し萎えた懐かしい思い出(笑)

 

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「巌剛新道」との合流地点。西黒尾根は下山には不向きと言われていますが、巌剛新道はさらに不向きらしいです。注意書きも貼られているほど、とにかく滑りやすいのだとか。

 

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もう10月に入ったにも関わらずけっこう暑い日でした。久々に登山の仲間が足を攣りました。

 

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岩稜帯に入ると道が不明瞭になります。ペンキ印を確認しながら登ります。

 

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登ってきた道を振り返る。

 

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紅葉もチラホラ。

 

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滑りやすい蛇紋岩が続く道。特に下りで通る場合は、ロープや鎖を使わないと滑って危険。

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大きな一枚岩があるので、ここでまったり休憩。天気も良かったので昼寝でもしたい気分になりましたが、本当に眠ったら寝相の悪い自分はきっと下に落ちて二度と目覚めることがないでしょう(笑)

 

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西黒尾根の「ザンゲ岩」。形は全然違いますが、天神尾根にもありますね。

 

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ザンゲ岩と登ってきた道を振り返る。バテた仲間のおかげで?この日は景色を存分に堪能できました(笑)

 

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ケルンが見えてきた!

 

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左手には沢山の登山者が天神尾根を登っています。

 

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右手にはこれまた沢山の人が「トマの耳」に登っています。

 

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山頂や肩ノ小屋周辺は激混みだったので、この日はケルンの手前(西黒尾根寄り)にある広めのスペースでお昼休憩。それでも沢山の人がいたので良い休憩場所を探すのに苦労しました。

 

 

 

谷川岳ケルン ⇒ 谷川岳山頂

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お昼休憩も終わり、肩ノ小屋は帰りに寄るとして山頂方面へ。

 

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トマの耳。まだ人が沢山います。

 

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トマの耳山頂は沢山の人で賑わっていました。人が多過ぎたので山頂写真は割愛。

 

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トマの耳を通り過ぎ、オキの耳へ。

 

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この日は行きませんでしたが、「一ノ倉岳」や「茂倉岳」への稜線歩きも景色が良くて楽しいです。

 

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「オキの耳」もなかなか人が減らなかったので山頂写真無しとします(笑)もうちょっと先の「富士浅間神社奥の院」まで行ってみます。

 

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「オキの耳」を過ぎると人が少なくなります。

 

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「富士浅間神社奥の院」に到着。鳥居と祠があるのでお参りします。

 

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それでは戻ります。ここから肩ノ小屋まで標準コースタイムで25分ほどです。

 

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帰りに肩ノ小屋にちょっと寄り道。

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裏にトイレあります。集金箱に100円を入れて利用します。けっこう空いていましたが、寒い日などは長~い行列ができることもあります。そういえば1基増えましたかね?真ん中の男性専用(小便)は今までなかったような気がします。

 

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トイレ前から山頂方面を見上げたところ(笑)

 

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万太郎山方面の景色は春夏秋冬いつも美しいです(手前に見える峰はオジカ沢ノ頭)。いつか主脈縦走して平標山まで行ってみたい。

 

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小屋前の鐘を鳴らし下山します。別に鳴らさなくてもいいですが。

 

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しばらく木段を下りて行きます。天気が良くて乾いていたのでとても下りやすい。

 

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オジカ沢ノ頭から左手に伸びている鋭利な爼嵓はかっこいいですけどキツそう。

 

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少し下ると「天神ザンゲ岩」。特に懺悔するようなことは無いので通過(笑)

 

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天神尾根もきれいです。

 

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肩の小屋方面を振り返る。モコモコした山容が西黒尾根と違って面白いです。

 

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「天狗の留まり場」を過ぎた辺りから渋滞し始め、写真はここまで。

 

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この後、長い渋滞で別の意味で谷川岳の恐ろしさを感じながら天神平駅に到着。ロープウェーで楽々下山しました。おしまい。

あ、ちなみに下山時のみロープウェーを利用する場合は、チケットは天神平駅の乗車改札で購入できますよ。

 

 

 

谷川岳(西黒尾根コース)の感想

紅葉時季の谷川岳はとても混雑します。この日は見頃にはまだ早かったのですが、それでも沢山の人が登っていました。多くの人はロープウェーを利用して天神尾根コースで登るので、西黒尾根コースは比較的空いています。天神尾根からは見えない迫力ある山容を眺めることもできます。岩場・鎖場が多いので苦手な人には不向きですが、好きな人はけっこう楽しめます。

なお先述しましたが、滑りやすい蛇紋岩があったりするので下山に不向きと言われています。下りは今回のように天神尾根からのロープウェーが安全で楽ですが、紅葉時季は渋滞覚悟で行きましょう(笑)

 

下山後に立ち寄る温泉

「ホテル湯の陣」は谷川岳ベースプラザからの帰り道にあるので自家用車、バス移動の人は便利です。

 

この日使用した主な道具

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

グローブをしていると手を保護できるし、滑り止めが効いて鎖やロープを握りやすいです。

 

サロモン TRAIL20

超軽量バックパックです。荷物の少ない日帰りトレッキングの場合やランにも使えます。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。