3PEAKS

新潟県在住のんびり山歩き 初心者、中級者向けおすすめ登山ルート、登山口情報、コースタイムなど


長野県「戸隠山」で鎖場と蟻の塔渡りを楽しむ

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戸隠山(とがくしやま)

・標高:1,904m

・所在地:長野県長野市

・北信五岳(他は飯縄山、黒姫山、斑尾山、妙高山)の一つ

・山頂手前にあるナイフリッジの「蟻の塔渡り」が有名

・登山適期は例年5月~11月中旬

 

長野県長野市戸隠にある「戸隠山」。麓にはパワースポットとしても有名な「戸隠神社」があり、この山も修験道としての歴史があります。

戸隠高原には様々な観光地があるので沢山の人が訪れる人気スポットですが、この「戸隠山」は安易に初心者が登ると後悔しそうなポイントが沢山あります。ナイフリッジ「蟻の塔渡り」等で滑落死亡事故が何件も発生しています。

岩場や鎖場、高所に慣れている人でないと大変危険な山なのでご注意ください。

 

この日の山行記録

 

駐車場情報

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この日は「戸隠キャンプ場」手前にある「高妻山登山者用駐車場」を利用しました。天気が良いのと、寝坊して到着が遅れたのでほぼ満車状態。でも何とか駐車できました。

道路を挟んで向かいにトイレがあり、キャンプ場管理棟”ウェルカムハウス”には飲料自販機もあります。

 

【公共交通機関を利用する場合】

長野駅から「アルピコ交通」の戸隠線で行けます。戸隠神社にも行けます。詳細はアルピコ交通のWEBサイトをご参照ください。

 

この日のコース(周回)

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高妻山登山者用駐車場 ⇒(さかさ川遊歩道)⇒(戸隠神社参道)⇒ 戸隠神社奥社 ⇒ 百間長屋 ⇒ 胸突き岩 ⇒ 蟻の塔渡り ⇒ 八方睨 ⇒ 戸隠山山頂 ⇒ 九頭龍山 ⇒ 一不動避難小屋 ⇒ 氷清水 ⇒ 滑滝 ⇒ ゲート ⇒(牧場)⇒(戸隠キャンプ場)⇒ 高妻山登山者用駐車場

 

往復(周回)距離:10.8km 累積標高差:(上り)980m(下り)980m

標準コースタイム(夏期)は、往路3時間00分、復路3時間00分です。

 

※往復距離と累積標高差は概測です

 

 

駐車場 ⇒ 戸隠神社奥社 ⇒ 百間長屋

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この日は戸隠キャンプ場を起点にした時計回りのルート。まず戸隠神社へ向かいます。車道を歩いても行けますが、せっかく快適な遊歩道があるのでそちらを通って行きます。

 

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秋の朝、涼しい中をお散歩気分でスタート。とても気持ちの良いなだらかな道。ただし、木道は”雨上がり”&”苔”&”落ち葉”の3点セットで滑りやすくなっていたので気をつけて歩きます。

 

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標準コースタイムで30分の遊歩道歩きが終わり、戸隠神社の参道に出ます。

 

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「随神門」。参道歩きはほぼフラットな道が続くので疲れませんが、奥社まで標準コースタイムで40分かかります。

 

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杉の巨木が立ち並ぶ参道。圧巻です。

 

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奥社に近づくにつれ、平坦な道がなくなり登り道になってきます。

 

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奥社手前の授与所の横から登山道へ進みます。戸隠神社の詳細は公式WEBサイトをご参照ください↓

 

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登山ポストがあるので必ず登山届を提出してから登りましょう。案内図、注意書きなどもあるので確認して行きましょう。

 

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ここから本格的に登山道へ入ります。

 

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登山道に入るとのっけから急登が続きます。

 

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段差の大きな箇所もちょこちょこ出てきます。この山は最初からトレッキングポールを使用しない方が登りやすいかもしれません。

 

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樹林帯が続きます。序盤はたまに山頂方面がちらちら見える程度で見晴らしの良い場所はあまりありません。

 

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ウォーミングアップのように徐々に鎖場も出てきます。

 

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岩壁が見えてきました。

 

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その岸壁下部に登った所は迷いやすいポイント。ペンキ矢印を確認しながら進みます。

 

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「百間長屋(ひゃっけんながや)」。オーバーハングした岩壁の下部を歩いて行きます。

 

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小さなお地蔵様が祀られています。ここから先の危険箇所を無事に通過できるようにお祈りして行きます。

 

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とても良い見晴しのポイントでもあるので、ここで小休止。それと、ヘルメットを装着しました。落石や滑落の危険性が高い山では頭部を保護するためにヘルメットを被りましょう。

 

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「百間長屋」を通過した所から振り返る。奥には雄大にそびえる「飯綱山」が見えます。

 

 

百間長屋 ⇒ 蟻の塔渡り

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「西窟(さいくつ)」。

 

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「西窟」の岩壁を見上げると、鎖とその先に洞窟が見えます。登りませんでしたが、祠と石仏があるそうな。

 

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岩壁の下にも小さな祠があります。

 

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その先の急な岩場。慎重に登ればそれほど難しくありません。

 

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そこを登った先の左手に「天狗の露地」という展望ポイントがあります。

 

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「天狗の露地」上部には鎖もなく、左右と前部が切れ落ちているので「蟻の塔渡り」より怖いという声も多いです。狭い岩なので、先に上っている人がいる場合はその人が下りるまで待ちましょう。

 

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ちなみにこの時、へっぴり腰で写真撮っています。下りる時も怖かったー。そういえば高所恐怖症だった...

 

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登山道へ戻り、いくつかの鎖場を登って行きます。先ほどの「天狗の露地」で少し感覚が麻痺したのか、登りやすいとすら感じました。

 

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「胸突岩」という急な岩場。かなり急峻ですが、手がかりと足場をしっかり確認しながら登れば大丈夫です。落石の危険性もあるので前後で離れて順番に登りましょう。

 

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「胸突岩」を登り切って少し進むと「蟻の塔渡り」があります。ここで念のため靴紐を結び直したりヘルメットのベルトを調節したりなど装備を確認しましょう。

 

 

蟻の塔渡り ⇒ 戸隠山山頂

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まずはこの鎖をつたって登ります。

 

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幅50cm程のナイフリッジを通っていきます。多少アップダウンもあるのでバランスを崩さないように通りましょう。どうしても怖い場合は、四つん這いになって行くと安定していいそうです。

 

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ふと左下を見るとこんな感じの断崖絶壁。落ちたらまず助からないでしょうね。

 

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右側にはエスケープルートもありますが、そちらに落ちても止まらずにそのまま転げ落ちて行ってしまいそう。

 

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ゾクゾクしながら途中で振り返ってみたところ。

 

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「蟻の塔渡り」、「剣の刃渡り」といったナイフリッジを20mほど進みます。突風が吹いたり、岩が濡れていたらヤバいです。この日は風も少なく、岩も乾燥していたので最高のコンディションだったと思います。

 

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無事に通過し上から撮った写真。これから通過しようとしている人が見えます。上から見るとその歪な形状がよく分かりますね。

 

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そんなこんなで稜線に上がると「八方睨」という広く眺望の良い場所に着きます。「西岳」への道もここから伸びています。

 

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ちなみに「西岳」は戸隠連峰で最も危険と言われています。上級者以外は行かない方が良いでしょう。

 

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北アルプスもところどころ雲がかっていましたが良く見えました。

 

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方向を変えると日本百名山の「高妻山」。戸隠連峰の最高峰で、別名「戸隠富士」と呼ばれています。この日は早起きできたら縦走してみようかなと思っていましたが、スタートが遅すぎました。ソロだと気が緩んでついつい寝坊してしまいます...

 

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「八方睨」で景色を堪能したので山頂方面へ進みます。

 

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「戸隠山」から「九頭龍山」に至る稜線上では、「飯綱山」がとても良く見えます。

 

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「八方睨」から緩やかな稜線上をゆるゆると10分程度歩くと「戸隠山」山頂(標高1,904m)に着きます。ちなみに山頂はあまり広くありません。眺望も「八方睨」の方が良いです。それでも何人かの人が休憩していたので、邪魔にならないよう写真だけ撮ってそそくさと通過しました。

 

 

戸隠山山頂 ⇒ 戸隠キャンプ場

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稜線上は基本的に危険箇所はありませんが、こんな感じの断崖絶壁の縁を歩く箇所があるので、足を滑らせないよう気をつけましょう。とても眺望が良いので、もう少し道が広かったらしばらく景色を眺めながらのんびりしたいポイントです。

 

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「戸隠山」から「九頭龍山」の間はけっこうアップダウンも多いです。

 

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荒々しい九頭龍山の岩壁。

 

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岩稜帯の間にあるカール。吸い込まれそうです。

 

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この後に「九頭龍山」山頂があるのですが、沢山の人が休憩していてスペースがなかったので通過。せめて山頂標識の写真を撮ればよかった...

 

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稜線上にも鎖場がありました。

 

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その鎖場を過ぎたら後はほとんど下り道。避難小屋が見えてきました。

 

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「一不動避難小屋」です。その横には携帯トイレブースがあります。コース上には普通のトイレが無いので、携帯トイレを持って行きましょう。

 

 

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避難小屋前でようやくお昼ご飯。高妻山まで行こうか迷いましたが、やっぱり時間的に微妙だったので安全を考慮して下山することにしました。これからの季節、日没がどんどん早くなっていくので、早めの下山を心掛けましょう。

 

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この「一不動」は分岐になっていて、この向きで道なりに進むと「高妻山」方面。ここから牧場方面へ下山する場合は右に折れます。

 

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「一不動」からしばらく急坂を下って行きます。

 

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「氷清水」という水場があります。名前のとおりとても冷たかったです。この日は思っていたよりも暑く、水分が残り少なくなっていたので助かりました。しかも冷たくて美味しかったので、ガブ飲みしました。ついでにボトルにも補充。

 

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登山道にも水が流れているので滑りやすくなっています。足の置き場に気をつけながら下ります。

 

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水で濡れてツルツル滑る岩場を鎖を頼りに下ります。

 

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その先にはカニの横ばいのようなトラバースの「帯岩」。水が浸み出て濡れた箇所もあります。

 

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「帯岩」はそれほど歩きにくい箇所ではありませんが、下を見ると滑落したら無事では済まない感じ。鎖を掴みながら渡りましょう。

 

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「帯岩」から下りる時も滑りやすいので注意です。

 

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少し下った先には「滑岩」。水が流れる一枚岩の端に鎖が張られているので、そこを通ります。

 

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「滑岩」を下った所から見上げるとこんな感じ。

 

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その後は何か所もの渡渉を繰り返しながら下って行きます。

 

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沢沿いの緩やかな道に変わります。

 

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この橋まで来たらほとんどゴールの気分。

 

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牧草地のゲートです。

 

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気持ちの良いなだらかな道。横の木で猿がはしゃいでいました。一瞬、小熊かと思ってビビった小心者。

 

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2つ目のゲートを通って舗装路を歩きます。

 

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牧場で放牧されている牛や馬を眺めながら帰ります。

 

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キャンプ場は大賑わいでした。

 

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キャンプ場内にはカフェや蕎麦屋もあります。この日は「カフェ・フルーリー」でソフトクリームと戸隠山のバッジを購入。バッジは蕎麦屋でも購入できます。

 

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ソフトクリームは濃厚でめちゃんこ美味しかったです。この後、キャンプ場を散策しながら登山者用駐車場へ戻りました。おしまい。

 

 

戸隠山の感想

「戸隠山」は、危険な岩場や鎖場、「蟻の塔渡り」などがあるので初心者向きではありません。先述しているとおり、岩場や鎖場、高所に慣れていることが必要条件です。また、登山道の状況や自分の力量を客観的に把握できる力も必要です。

まずは色々な山で経験を積んでから登りましょう。安全に登ることができれば、数々の絶景を楽しむことができます。これから紅葉シーズンに入りますが、ここ戸隠連峰の紅葉もとても素晴らしいです。

 

  

この日使用した主な道具

BLACKDIAMOND(ブラックダイヤモンド)  クラッググローブ

グローブをしていると手を保護できるし、滑り止めが効いて鎖やロープを握りやすいです。

 

サロモン TRAIL20

超軽量バックパックです。荷物の少ない日帰りトレッキングの場合やランにも使えます。

 

東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付

簡単にONとOFFを切り替えられ、カラビナもついているので便利です。音はガチャガチャしておらず、余韻の残る澄んだ音色です。

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