筑波山(つくばさん)
・標高:877m(女体山)
・所在地:茨城県つくば市
・日本百名山の一つ
・観光用にケーブルカーやロープウェーがある
・男体山と女体山間の「御幸ヶ原」には展望台や、売店、食堂がある
茨城県つくば市にそびえる「筑波山」。日本百名山の一つですが、その中で最も標高が低い山です。ケーブルカーやロープウェーでも山頂近くまで上がれるので、観光地としても有名な山です。
百名山ハンターではない自分も、初心者の頃から気になっていた山の一つ。何度も計画しては諸事情で中止になっていましたが、今回ようやく訪れることができました。
駐車場情報
「市営筑波山第3有料駐車場」を利用しました。市営駐車場は第1~第4まであるのですが、第3が神社に近くて広い駐車場なので人気のようです。近くにトイレもあり。入庫時間が5時~20時と決まっているので、車中泊はできません。
深夜に新潟を出て車を走らせ、6時頃に到着。入口ゲートで駐車料金(2025年時点で500円)を前払いするシステム。
まだ全然混んでいなくてホッとしました。ゆっくり登山準備。駐車場から筑波山山頂も見えました。
この日のコース
第3駐車場 ⇒ 筑波山神社 ⇒ 登山口 ⇒ 酒迎場分岐 ⇒ 白蛇弁天 ⇒ 弁慶茶屋跡 ⇒ 女体山山頂 ⇒ 御幸ヶ原 ⇒ 男体山山頂 ⇒ 御幸ヶ原 ⇒ 中ノ茶屋跡 ⇒ 筑波山神社 ⇒ 第3駐車場
往復(周回)距離:7.6km
累積標高差:(上り/下り)780m/780m
標準コースタイムは、往路(白雲橋コースで男体山まで)3時間00分、復路(男体山から御幸ヶ原コース)1時間40分です。
※往復距離と累積標高差は概測
※標準コースタイムに休憩時間は含まれていません
第3駐車場 ⇒ 筑波山神社 ⇒ 白蛇弁天
案内図でこの日のルートを確認。『白雲橋コース』で登って、『御幸ヶ原コース』で下山する計画。
まずは道路をテクテク歩いて「筑波山神社」へ。
最近では寺社仏閣でもデジタルサイネージを使っている所が増えましたね。
せっかくなので参拝していきました。
神社を後にし、住宅地の舗装路を歩き登山口へ。その間にも民間の有料駐車場がいくつかあります。
ようやく登山口。
ゆるやかな階段を淡々と登って行きます。
しばらく登ると、「酒迎場分岐」に到着。左手の『白雲橋コース』を進みました。右手に進むと『迎場コース』で「つつじが丘」に辿り着くようです。。
木の根や岩が増えてきますが、歩きにくくはありません。
「白蛇弁天」に到着。
ここには白い蛇が住んでいて、それを見た人はお金持ちになれるのだとか。白い蛇は見ませんでしたが、置物に全身全霊で拝んできました(笑)
白蛇弁天 ⇒ 弁慶茶屋跡 ⇒ 女体山山頂
先へ進みます。
筑波山は想像していたよりも自然豊か。
ヒドラみたいな凄い形をした木がありました。巨木も多かったです。
「弁慶茶屋跡」の東屋に着きました。ここは『おたつ石コース』との合流地点。
「弁慶茶屋」は270年ぐらい営業していた歴史ある茶屋だったそうです。その跡地に2023年に建てられた東屋はきれいでオシャレ。
「弁慶茶屋跡」のすぐ先には「弁慶七戻り」。上に載っている岩が今にも落ちてきそうで、弁慶も7回引き返したとか。でも茶屋側から見てもそれほど怖く感じない。「弁慶ビビり過ぎじゃね?」等と話しながら通過。
通過して振り返ってみたところ。こっちから見た方が明らかに迫力あります。事前情報が無い状態だったら確かにこれはビビる。でも7回も戻らないよね(笑)
その先は、巨岩の間を登った先にある高天原(たかまがはら)。
筑波山神社の摂社「稲村神社」があります。
続いて、巨岩の下の隙間をくぐる「胎内くぐり」。
穢れだらけの自分ですが、少しは清められたのでしょうか(笑)
その後も次々に出てくる奇岩・怪石。それぞれ解説板が立っているので、読みながら歩くのが楽しいです。
この先でロープウェーからの観光客も合流して、渋滞しやすいのでしょう。この日は早めに登り出していたのもあって渋滞していませんでした。
「屏風岩」の真上をロープウェーが走っています。
「女体山」山頂までもうちょっと。
「筑波山」山頂(女体山)に到着。標高877mです。男体山が標高871mなので、女体山の方が少し高いのですね。
女体山山頂 ⇒ 御幸ヶ原 ⇒ 男体山山頂
女体山山頂からの景色。春は黄砂などの影響もあって霞むことが多いですが、遠くの景色が拝めず残念。次に登る機会があれば、空気の澄んでいる晩秋か冬に来たい。
シンプルな方位盤。
「御幸ヶ原」へ向かいます。段々と人が増えてきました。
その途中にも奇岩がいくつかあります。これは「ガマ石」。
「せきれい石」の前に立つ「せきれい茶屋」。
なだらかな道を進んで行くと「御幸ヶ原」に到着。凄くフラットで、お店がいくつもあるので、もはやちょっとした街です(笑)
バーナーを使いたい人はこのエリア内だけ許可されているようです。
グレゴリーのロゴみたいな筑波山のオブジェ。ここで記念写真を撮る観光客が多かったです。
「御幸ヶ原」を抜けて「男体山」山頂へ向かいます。
魔除けでもしているかのように「さわるな」の注意書きが沢山(笑)
「男体山」山頂に到着。標高871mです。先述したとおり、「女体山」より6m低いようです。
男体山山頂 ⇒ 御幸ヶ原 ⇒ 中ノ茶屋跡 ⇒ 第3駐車場
男体山本殿前から景色を眺める人々。やはり霞んでいるのが残念。
空気が澄んでいれば、富士山やスカイツリーまで見えるのだとか。
遠くの景色が何も見えねぇ。でも晴れていたし満足満足。
その後、「御幸ヶ原」へ戻って茶屋で名物の『つくばうどん』を食べました。「つ」つくね、「く」黒野菜、「ば」バラ肉が入っているそうです。それらの食材は全て地元の茨城県産。とても美味しかったです。筑波山のバッジも買えて大満足。
展望台やお洒落なカフェなど周辺をプラプラした後、『御幸ヶ原コース』で下山開始。
『白雲橋コース』よりも少し急坂の印象ですが、整備されているのでサクサク下山できました。
「男女川(みなのがわ)」の水源地が近くにあるという看板。"男女”は”おなめ”じゃなくて”みなの”と読むのですね。
こちらのコースも巨木が沢山。
『御幸ヶ原コース』沿いにはケーブルカーが走っています。標高差500m弱を8分で移動できるそうです。
「中ノ茶屋跡」。ここにもきれいな東屋がありました。MINANOって何だろうと思いましたが、「男女川(みなのがわ)」から名づけられたのでしょうね。「男女ヒュッテ」って書くと急にエロく感じるのは自分だけでしょうか(笑)
ヒュッテの目の前にはケーブルカーの線路があります。ケーブルカー通らないかなぁと少し待ちましたが、先ほど近くを通過したばかりだから無理でした。
ヒュッテ以外にも休憩ポイントがいくつかあります。
そういえば登山中は鳥のさえずりも心地よく奏でられていました。野鳥も多いのですね。
歩きやすい登山道でした。
筑波山神社に帰還。
無事に下山できました。楽しかったです。おしまい。
筑波山の感想
筑波山は最も標高が低い日本百名山で、ロープウェーやケーブルカーでも登れて、山頂手前にお店が沢山あるということで、お手軽登山が大好きな自分としてはずっと気になっていた山でした。そして、登ってみたら想像していたよりとても楽しい山でした。
自然が豊かで、奇岩・怪岩と言われるポイントも多いので、歩いていて楽しいです。観光客だけでなく登山者が多いのも頷けます。もっと近ければ何度も訪れたい山でした。
春霞で眺望はイマイチでしたが、次回登るとしたら晩秋か冬に訪れたいと思います。夏は暑そうですしね。紅葉時期は混みそうですし(笑)
下山後に立ち寄った温泉
「亀の井ホテル 筑波山」
「亀の井ホテル 筑波山」の日帰り入浴を利用しました。時間帯が早かったせいか、空いていてとても快適に湯に浸かることができました。人気のインフィニティ風呂には日帰り客なので入れなかったですが、露天風呂が気持ち良かったです。
ホテルのテラスから眺めた景色。第3駐車場からも近くて良かったです。
この日使用した主な道具
TRAILBUM STEADY
重量485gと超軽量のバックパックです。基本容量40Lですが、吹き流しが長いので最大50Lまで入るそうです。フロントの大きなメッシュポケットで上着や登山用クッションなど簡単に出し入れできるのが便利です。
THE NORTH FACE ベンチャージャケット
薄手の軽量ジャケットです。ちょっと雨が降った時もこれでしのげます。